

西城秀樹たち“新御三家”がアイドルの新境地を拓いた「カックラキン大放送!!」 令和に受け継がれるバラエティーのルーツと意義

昭和のテレビ史に名を刻む伝説的アイドル・西城秀樹。2025年4月で生誕70年を迎え、衛星劇場では「フォーエバー・ヒデキ 西城秀樹 生誕70年」特集が組まれている。歌手・俳優としてだけでなく、バラエティー番組「カックラキン大放送!!」(日本テレビ系)で見せた“本気”のコントやコミカルな演技は、令和のバラエティーにも大きな影響を与えている。スターでありながら体当たりで笑いに挑んだ西城秀樹。生誕70周年という節目に、歌手としてだけでなくバラエティーでも輝いたヒデキの軌跡を改めて振り返る。
令和のバラエティーに受け継がれる“ヒデキ”の本気
西城は1972年に「恋する季節」でデビュー。野口五郎、郷ひろみとともに“新御三家”と称され、一世を風靡した大人気アイドルだ。圧倒的な歌唱力とダイナミックなパフォーマンス、そして「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」「傷だらけのローラ」など数々のヒット曲で昭和の音楽シーンを牽引。スタジアムコンサートの先駆者としても知られ、旺盛なサービス精神から斬新な演出や舞台装置で観客を楽しませた。まさに日本を代表する生粋のエンターテイナーだ。
彼が持つ多彩なキャリアの中でもひと際輝くのは、バラエティー番組「カックラキン大放送!!」(日本テレビ系)の姿だ。令和のいまでは当たり前となった、アイドルのお笑いバラエティー出演。そのルーツを辿るとき、「カックラキン大放送!!」と西城秀樹の存在は外せない。
1972年の「恋する季節」で鮮烈なデビューを飾った西城の武器は、ワイルドでセクシーな歌声の迫力。トップアイドルの“新御三家”として音楽番組やドラマで活躍する一方、西城が本気で“笑い”に挑んだのが「カックラキン大放送!!」だった。
同番組は1975年から1986年と10年もの長寿を誇ったお笑いバラエティー。研ナオコや関根勤、坂上二郎といった面々が、大勢のゲストとともにコントに挑む。西城をはじめとする新御三家は全員出演経験を持ち、アイドルや歌手とお笑いの境界をグッと縮めた番組でもある。
沢田研二、田原俊彦、近藤真彦といった豪華すぎる面々が出演した同番組。なかでも注目したいのは、1981年11月6日に放送された第289回「今夜は最郷!」だ。なんと同回では西城と郷…つまり、アイドル新御三家の2人が共演することに。
番組のコーナー「お笑いお茶の間劇場」ではAからZまでの女性にふられたと嘆く郷をめぐり、一同が右往左往。西城もコントの中心に立ち、クールな顔立ちからは想像できないコミカルな表情で笑いを誘った。
研ナオコによるレギュラーコーナーである「ナオコお婆ちゃんの縁側日記」では、研が演じるナオコ婆ちゃんと西城が一杯飲み屋で飲み明かすシーンが展開。そこに郷ひろみがふらりと現れ、2人でナオコを置き去りにするというシュールなギャグが繰り広げられる。
さらに「特捜刑事グー」では、西城が“ミスター西”として井上順の悪役オルコーネを追い詰めるも、逆に鉄格子にとらわれてしまう。お笑いと同時にアクションもこなす西城は、歌手・俳優としてだけでなくバラエティーの現場でも本気を見せていた。
お笑いとアイドルの距離を縮めた「カックラキン大放送!!」
「カックラキン大放送!!」が昭和の家庭で絶大な人気を誇った理由は、豪華な出演陣と“本気のコント”にあった。野口五郎、郷ひろみ、研ナオコ、井上順、坂上二郎など、当時の音楽・バラエティー界のスターが週替わりで登場し、体当たりで笑いに挑戦。アイドルでありながら自らの枠を飛び出してコントに臨む姿勢は、視聴者に新鮮な驚きと親近感を与える。
西城秀樹は主要メンバーの1人として、コントや歌のコーナーで存在感を発揮。歌唱コーナーでは代表曲の「ギャランドゥ」「YOUNG MAN」「南十字星」などを披露した一方で、コントでは等身大の青年から“イケメンなのにちょっと抜けている”役柄まで幅広く演じ分けた。
スターの新たな一面を引き出す“実験場”としても機能していた「カックラキン大放送!!」。多彩な出演者と本気のコントが、昭和の家庭で長く愛された要因となったのだろう。CS放送局「衛星劇場」では「フォーエバー・ヒデキ 西城秀樹 生誕70年」と題して特集を組み、西城秀樹が出演する回の「カックラキン大放送!!」をオンエア。6月11日(水)夜8時からの郷と西城が共演する第289回をはじめ、6月18日(水)夜8時、6月25日(水)夜8時に選りすぐりの西城秀樹出演回が放送される。
また同特集ではほかにも、西城のデビュー当時を追った「デビュー50周年『甦る!西城秀樹伝説』情熱編」(6月18日[水]昼12時~)や西城の最初で最後となる香港映画「天使行動」(6月25日[水]朝8時~)など、アイドル・俳優・歌手としての西城秀樹の軌跡を振り返るという。
空前のお笑いブームと言われる現代においては、アイドルにもお笑いのセンスが求められるようになって久しい。令和のバラエティーでは当たり前となった光景だが、そのルーツとも言えるのが「カックラキン大放送!!」だ。アイドルの新時代を切り拓いた西城秀樹や新御三家の勇姿、この機会に触れてみるのもいいだろう。
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