小雪“六道”、自暴自棄な患者・椛島光“知香”の心に寄り添う様子が胸熱＜Dr.アシュラ＞

2025.06.04 10:33

松本若菜が主演を務めるドラマ「Dr.アシュラ」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系／FOD・TVerにて配信)の第7話が5月28日に放送。六道(小雪)が自暴自棄な患者・知香(椛島光)の心に寄り添う様子が描かれ、胸が熱くなった。(以下ネタバレを含みます)

スーパー救命医の活躍をノンストップで描く

本作は、帝釈総合病院救急科を舞台に、どんな急患も絶対に断らない、そしてどんな手を使ってでも絶対に助けるスゴ腕のスーパー救命医・杏野朱羅の活躍をノンストップで描く救命医療ドラマ。こしのりょうによる同名コミック(日本文芸社／全3巻)を原作に、世界観を大切にしつつ連ドラオリジナル要素を加えたエンターテインメント作品で、救命の最前線＝“修羅場”に立つ主人公・朱羅を松本が演じる。

朱羅は、どんな患者でも「絶対に助ける」という強い信念を持つスーパー救命医。目の前の患者を救うことだけに心血を注ぐ。生死に関わる修羅場であればあるほど本領を発揮し、時には重症患者2人を同時にオペする神業も披露。その立ち居振る舞いから、三面六臂の鬼神・阿修羅になぞらえ“アシュラ先生”と院内では呼ばれている。命の危機を感じ取る能力に優れ、朱羅が「来る」とつぶやくと必ずホットラインが鳴る。

朱羅は働くことに喜びを感じ、休まず救命に当たる

朱羅に休むという概念はない。休むのは救急外来の休憩室で仮眠をとる時ぐらいだ。その様子を見て看護師長の三宝(阿南敦子)は、梵天(荒川良々)や六道(小雪)ら救急科の医師の数も増えたので休むように促すも朱羅は聞く耳を持たない。そんな朱羅に救急科科長・大黒(田辺誠一)は「休んでくれ！」と懇願。昨年から医者にも働き方改革が施行されたため、院長・多聞(渡部篤郎)から休ませるよう指示されたのだ。だが、朱羅は「興味ない」と休憩室から出て行ってしまう。

一方、初療室では保(佐野晶哉)と梵天が患者の治療を始めていた。あたふたする2人を見て看護師の九曜(結城モエ)は「やっぱアシュラ先生いないと調子出ないね」とつい口をつく。すると、そこに朱羅がやって来る。朱羅は保らに的確な指示を出して患者の治療に当たろうとするが、多聞にさえぎられ「帰って休め」と言われてしまう。多聞は今回の患者は保でも治療できることを確認し、朱羅を初療室から追い出すのだった。

六道「今ちょうど仕事が終わったわ。これから何時間でも付き合うわ」

そんな折、睡眠薬の過剰内服で小松知香(椛島光)が運ばれ、六道と多聞が救命に当たる。一命を取り留めた知香は六道たちに「そのままほっといてくれたら今度こそ死ねたかもしれないのに！」と言い放って取り乱し、六道たちは仕方なく退散する。

知香が屋上の柵を乗り越えようとするところを六道が止める。「何で邪魔すんの？どうせ仕事だからでしょ。誰も私のことなんか、分かってくれないし。もう無理！全部終わらせたい！」と言って泣きじゃくる。

「申し訳ないけど、あなたの気持ち、私には分からない。医学的に正しい対応が何なのかも分からない。だからあなたが望む言葉がかけてあげられない。でも、私はあなたに生きていてほしい」と六道は話す。「どうせ離れていくくせに」と知香が言うと、「そういう人もいる。でも、私は違う。たとえあなたが拒否してもそばにいる」と六道は言って腕時計を見て「あ、今ちょうど仕事が終わったわ。これから何時間でも付き合うわ」と言って知香を見てほほ笑む。知香はわずかにほほ笑み、安心したように泣くのだった。

クールな六道が知香の心に寄り添う様子に、胸が熱くなった。

◆構成・文＝入江奈々