

しんどくなる前に“息継ぎ”を…若手社員がプールで気づいた仕事のコツに「これは見習いたい」の声【漫画】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、東洋経済オンラインにて連載中の、まるいがんもさんが描く『真面目なマジメな真締くん』より『戦略的サボタージュを取る男。』をピックアップ。
まるいがんもさんが4月21日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、4,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、まるいがんもさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
“長く楽に泳ぐ”ために大事な事
とある中堅企業で働く若手社員・真締真一(まじめしんいち)が主人公の本シリーズ。今回は、3つの大口プロジェクトを抱え、これまでで一番忙しいというオフィスでのエピソードである。
先輩社員・柔木美和(やわらぎみわ)は、トイレ以外仕事しっぱなしの真締に適度に休憩するようすすめる。大丈夫です、と言う真締だったが、ミーティングに立つとふらついて壁にぶつかってしまう。心配した柔木は、終業時に明日からの週末はゆっくりするようにと言う。
休日にも関わらず、仕事のある日と同じ時間に起床してしまった真締は、家でパソコンを開こうとする。しかし、昨日柔木に言われた言葉を思い出し、仕事はせず久しぶりにジムへ行こうと思い立つ。
ジムのプールで泳いでいると、以前よりもすぐにしんどくなってしまい、長く泳げなくなっていることに気づく。インストラクターの女性に声をかけられ、フォームを見てもらうと、「息継ぎの回数が少ないかもです」とアドバイスを受ける。アドバイス通りに泳いでみると、先ほどより楽に泳げることに気づいた真締。
「しんどくなる前に息継ぎを入れることが長く楽に泳ぐには大事」
とインストラクターに言われ、真締はふとあることに気づく。そして、翌出勤日。真締は「戦略的サボタージュに行ってきます」と言い残し休憩へ。プールでの息継ぎの気づきから、仕事の合間にもうまく休憩できるようになったのだった。
作品を読んだ読者からは、「働く為と思って戦略的サボタージュを意識出来ると良いね」「水泳の例えがすごくわかりやすくてしっくりきた」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・まるいがんもさん「作品自体を通しての大きなテーマなどが見つかれば緩やかに内容も移行していきたい…」
――『戦略的サボタージュを取る男。』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
ほぼ毎日のようにジムに行くのですが、時間がある時はプールで泳ぐ時もたまにあります。
小学生の頃に水泳教室のようなものに通っていたせいもあり結構自分では泳ぐのは得意な方だと思っていました。
でも、久しぶりに泳いでみると50m泳ぐだけでしんどくて休んでしまいます。ショックでした。おかしい、子供の頃はもっとなん百メートルも一気に泳いでいたのになんでだろう?と考えました。
泳ぎ方が悪いのか、単に年齢的に体力が落ちているのか…。
その時に登山の師匠に昔言われたことを思い出しました。
それは「疲れる前に休憩を入れろ」という言葉でした。
登山の時、理想的には疲れないように登りきることだと思います。そのため、疲れてから休むより、疲れる前にこまめに休憩を入れればしっかりしている身体を保ちつつ登れる、ということです。
それを思い出し、自分の泳ぎの息継ぎを思い出しました。まだいける、まだいけると呼吸が苦しくなってから息継ぎをしていることに気づきました。
なので、息継ぎをする回数を意識的に増やしてみると50m以上また泳げるようになり、「あっ、これはマンガのネタに使おう」と思ったのがきっかけです。
その時はただネタの種ができただけで、どのマンガに使おうとかは決めてなかったんですが、真締くんの連載ネタを考えているときにこれは仕事にも当てはまるな、というのがきっかけになります。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
10ページ目の真締くんの「戦略的サボタージュに行ってきます」というセリフです。
「サボタージュ」という言葉自体が言葉の響きとか、口に出したときの面白さ的な意味でちょっと好きでした。
「サボり」というのがフランス語のサボタージュから来ていると知ったのは割と大人になってからで、僕自身がたまにサボることを「いま、ちょっとサボタージュしてる」などと冗談的な感じでたまに使っていました。
上の質問の答えの、意識して途中で休憩を入れる、から戦略的サボタージュといえば、逆に意識高い気がしてなんとなくビジネスの場でも使えそうな気がします。ただのサボりなんですが…。
多分サボタージュという言葉の意味を知らない人が聞いたら、「なんかよく分からないけどした方がいいこと」みたいに思うかも。
もう一つは、4ページ目の柔木さんの「見てるでー」のコマも好きですね。
名前は分からないのですが駅の痴漢防止などで見かける歌舞伎?の目のデザインのステッカーを意識しました。こういう小ネタはできるだけ入れていきたいと思っています。
――今作は東洋経済オンラインにて連載されている『真面目なマジメな真締くん』シリーズの1エピソードですが、シリーズ全体を通して伝えたいメッセージがあればお教えください。
連載当初は、正直キャラ設定から始まって大きな意味で伝えたいメッセージを考えていませんでした。でも、今はそれを見つけようと描きながら考えているところです。
真締くんという仕事のスキルは高いけど、真面目すぎるゆえに裏目に出たり、空気が読めないところがあって色々とハプニングが起こる人っているよな〜というのが始まりで、そのツッコミ役というかバディ的に柔木さんというキャラができて。
そこからは日々、僕がサラリーマン生活で感じた些細なことなどを元ネタにしている感じです。
それでもいいとは思っているのですが、もし、作品自体を通しての大きなテーマなどが見つかれば緩やかに内容も移行していきたいと思っています。
――まるいがんもさんが漫画を描く際に大切にしていることや意識していることはなんでしょう?
今は特になかったりするのですが、プロットを考えているときに「これは面白いのだろうか…?」と自分で考えるところでしょうか。
毎話のプロットを考えるのが一番大変なところで、プロットをまとめているときに苦労する話はやはりあまり反応もついてこないので。
ネタになるような出来事のストックはたくさんあるのですが、それが実際プロットとして組み立てたときに「う〜ん。いまいちだな…」となって没にして別のネタはどうか…とあれこれしてプロットができます。
なので、プロットの時点で僕自身がおもしろいと思っていたらやはりそれなりに読んでいただいた方の手応えはいいように思います。
また、不思議なものでプロットがうまくいく時って最後のオチまですぐにバーと頭の中にできがったりします。(滅多にないですが、まれにあります。)
これはある程度考え方や話作りの型の習得によるものだとは思うので、その辺りをもっと精度高く身につけていきたいです。
現状大切にしているところといえばそのあたりです。
――X(旧Twitter)の投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。最後に、今回の反響について感想をお聞かせください。
まずは読んでいただいてありがとうございます。連載している東洋経済オンライン様の方では直接の感想は見れないので、Xの方でいただいた感想やコメントをとても嬉しく思っています。
特に柔木さんのような上司が欲しい、なんていうコメントは僕も柔木さんはある意味で理想の上司として描こうと思っているのでとても嬉しかったです。
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