“連帯責任”で片目を失ったパートナーへの罪滅ぼしのはずが…不穏な展開に「表情がリアル」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「人造天使」の1エピソード、「連帯責任」を紹介する。作者のしゅばるつさん(別名義・海ばたりさん)が、4月21日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、11万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、しゅばるつさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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“ペア制度”によって片目を失ったパートナー

逃亡や犯罪、規則に背いた場合パートナーも連帯責任となり罰を受ける「ペア制度」がある世界。エンジュとパートナーであるギンリョウソウは、この「ペア制度」により片目を失うことになる。

罪の意識から「なんだってするから」と伝えたところ、ギンリョウソウから「僕だけを見てよ」と告げられたエンジュ。その言葉通り、エンジュは他の誘いを断りギンリョウソウを優先していた。その後も償いの内容に疑問を持ちながら、ギンリョウソウの言葉に従い続ける。

しかし、その裏でエンジュが処分を受けることになった事件は不自然な箇所が多く、偶然が重ならないと起こりえないという噂が。裏で誰かが仕組んでいた可能性もあり…。

この“ペア制度”が織りなすストーリーを読んだ人たちからは、「沼にハマってしまいそう」「すべてが最高」「表情がリアル」「感情移入してしまう」など、多くのコメントが寄せられている。

細かい箇所にも意味がある…深い作品

――『人造天使「連帯責任」』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

もともと一次創作で『人造天使』をやっていて、キャラクターの設定がイラストだけでは伝わらないと思い、短い漫画を描きました。自分の中にあるキャラクターの萌えポイントを表現したかったんです。

――本作では、最後のコマの含み笑いが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

すごい細かいところなんですが、漫画の途中で花瓶が出てくるんですね。あの花はクレマチスといって、花言葉の一つに「たくらみ」があるんです。ギンの行動とかけているので、もし気づいたら楽しいポイントかなと思います…！

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

2ページ目のギンの目がえぐられそうになっているシーンです。個人的にちょっとグロいものが好きなので、あのシーンが私の中では漫画のサビです。ギンが片目キャラなので、その理由もわかってお得かなと。ラストを読んでから見返すと、ちょっと喜んでいるようにも見えるかも…？

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか？

いろんな漫画やアニメを見ているのはもちろんですが、世界の歴史だったり、生物の生態系からヒントをもらうことも多いです。特に生物の共生、寄生関係が好きで調べています。

――しゅばるつさんの作品は、一気に引き込まれる世界観があるように感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？

「きれいな絵柄で残酷な世界」がテーマの一つなので、カラーイラストの場合は光だったりタッチの温かさを大事にしています。塗り方を少しアナログっぽくしているのも理由の一つで、「絵本みたいな雰囲気」でシビアな世界だったら良いなぁと思っています。光が強いほど影も色濃く、魅力的になるので…!!

――今後の展望や目標をお教えください。

自分が思い描いている「人造天使」の世界をよりわかりやすく表現することです！漫画であったりイラストであったり…読者さんが世界に入りやすい形を模索していこうと思っています。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

作品を見てくださり本当にありがとうございます！今後も楽しく描いていきますので、よろしくお願いします！