

箱入り娘と不器用な少年…境遇に負けず自分達の望みを貫く物語に「王道展開最高」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「花とゆめWEB」で掲載中の読切漫画、『晴れ間に颯声』(白泉社刊)を紹介する。『樫木先生は私を推している!?』(白泉社刊)の作者として知られるソノヘンノ高橋さんが、4月23日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、5000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、ソノヘンノ高橋さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
箱入り娘が出会った意地悪で口の悪い優しい男の子
江戸から続く光寺財閥の1人娘である光寺鈴華は、誘拐された過去があり過保護に育てられている箱入り娘。彼女は春ノ風女学院に通う高校生だが、体育の授業にも親の意向で参加できず寂しさを感じていた。
そんな鈴華に声をかけたのは、紅葉高校に通う佐竹颯志。意地悪で口の悪い颯志だったが、不器用ながらも優しさを見せていた。それからは無遠慮に心に触れてくる彼に惹かれ、待ち合わせをして会う仲になり2人は打ち解けていく。
しかし、突然光寺家の護衛が現れ2人は引き剥がされてしまう。さらに鈴華の父は、颯志の父の悪評だけで彼のことを判断し否定した。すると鈴華は「わたくしっ、ワルになりますわーっ!!」と反抗して家を飛び出し…。
この箱入り娘と少年の出会いを読んだ人たちからは、「交わらなさそうな2人の恋ってキュンとする」「この続きが見たいですわ」「王道展開最高」など、多くのコメントが寄せられている。
暗い部分から目をそらさず、前に進む2人の物語
――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
前作がちびっ子メインやアイドルとオタクのお話だったので、恋愛関係にも発展できそうな、自分なりの王道少女漫画を描きたいなと思ったのがきっかけです。また、私の漫画は優しいストーリーだと褒めていただけることが多いのですが、そのせいかあまり重い背景を持つ人物を描いていないことを自覚したことも影響しました。“暗い面から逃げずに、それでもあたたかい物語を作る”を1つの課題に設定したことで生まれたのが、家庭環境に問題を抱える颯志です。暗くなりすぎないように、鈴華は明るく透明な性格にしました。
――本作では、箱入り娘の鈴華が颯志を揺らがせていくようすが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
描いているうちにどんどん「この2人は一緒にいるのが本当に楽しいんだなあ」と思えるようになったので、そんな気持ちが伝わるキラキラした表情になるように意識しました。颯志は心情とともに使う言葉も変化しています。王道少女漫画のヒーローといえばちょっといじわるな男子が多いイメージがあったのですが、他人に棘のある言葉を使うこと苦手に思う自分もいたので、“意地悪な部分”を単なるツンデレとして片付けずに納得いく背景を考えていきました。鈴華との出会ったばかりの前半では、少し強めの態度です。明らかに世間知らずのお嬢様を前にして、無意識に自分なんかとは関わってはいけない人種だと、綺麗な箱に追い返そうとしています。交流を深めると、鈴華の本音を引き出すためのあえての挑発だったり、友だち同士の愛のあるからかいになっていきます。突き放すための意地悪が、近付くためのいじわるに変わっていきました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
鈴華が「ワルになりますわーっ!!」と叫びながら家から飛び出すシーンはお気に入りです。鈴華の遅い初めての反抗期です。だけど親に反発する言葉を持ち合わせてはいないので、颯志が冗談で言ったセリフをそのまま使っています。側から見たらかわいらしい反抗ですが、本人はとんでもなく過激なことをしていると思っています(笑)。また、ラストの2人の心情と共に雨が上がって光が差し込む表現もこだわったので見ていただけると嬉しいです!
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
読後感が心地いいストーリーを目指しています。なので、「いいやつだな〜!」と自分で太鼓判を押せるキャラクターにしています。私自身が「幸せになってくれ〜!」と応援しながら、この子が1番幸せな笑顔を見せてくれるのはどうなった時だろう?と考えたものが山場や締めになることが多いです。
――ソノヘンノ高橋さんの作品は、繊細で柔らかいという印象を受けます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
デビュー当時は線が硬いと言われていたので柔らかく見えたのなら嬉しいです…!以前は漫画は白と黒で描くものだ!という固定観念に囚われていたのですが、最近は好きにぼかしたりと少し自由になれた気がします。あとはとにかく表情をいきいきさせることを意識しています!特に瞳の表現はこだわっていて、心が揺れている時は瞳もゆらゆら潤ませたり、嬉しい時楽しい時はキラキラ輝いて見えるように念じながら描き込んでいます。まだまだ納得いかず歯痒い思いをすることも多いので、もっと絵が上手くなりたいです!
――今後の展望や目標をお教えください。
読んだ後、沈んでいた心が2、3センチだけでも浮き上がったり、世界が少しだけましに見えたりするような物語を紡げたらいいなあとずっと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
数えきれないほどの素晴らしい作品だらけのこの時代に、私の漫画に出会ってくださりありがとうございます!今回ご紹介いただいた『晴れ間に颯声』は読み切り作品ですが、『樫木先生は私を推している!?』というコミックスも発売中なのでよかったら読んでいただけると嬉しいです…!
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