小林虎之介

小林虎之介「脚本通り、そしてそれ以上に持っていけるか不安が大きかった」役作りの難しさを告白<恋は闇>

2025.05.30 19:00
小林虎之介

現在放送中のドラマ「恋は闇」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系/Huluでも配信)に出演中の俳優・小林虎之介。ギャラクシー賞を受賞した「宙わたる教室」(毎週火曜夜10:00-10:45ほか、NHK総合ほか)や「ひだまりが聴こえる」(毎週水曜深夜0:30-1:00、テレ東系)などでの演技力で注目を集め、5月16日には初の写真集「小林虎之介1st写真集 冬麗」を発売した。WEBザテレビジョンでは、「恋は闇」の役作りや撮影の裏話のほか、初の写真集についても話を聞いた。※取材は4月中旬に実施。

恋愛ミステリー「恋は闇」

本作は、週刊誌のフリーライター・設楽浩暉(志尊淳)とテレビ局の情報番組ディレクター・筒井万琴(岸井ゆきの)が、連続殺人事件の現場で出会ったことから展開する恋愛ミステリー。浩暉に連続殺人鬼の疑惑が浮上したことから、万琴は彼を信じるべきか葛藤していく。

「あなたの番です」(2019年)「真犯人フラグ」(2021-2022年、ともに日本テレビ系)の制作スタッフが手掛ける。

面白い作品に参加できる喜びがあった

──ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)に出演が決まったときはどう感じましたか?

原作のない完全オリジナルドラマなので、どんな作品なのかあまりわからなかったのですが…脚本をいただいて「これは面白い!」と思ったので、それに参加できるという喜びがありました。

──実際、公式サイトのあらすじを読む限り面白そうですよね。

面白いですよ! 逆に、与えられた役をちゃんと脚本通り…いや、それ以上に持っていけるのかという不安が大きかったくらいです。

──脚本が面白いがゆえに。

はい。最初撮り終わったあと、プロデューサーさんや監督のところに行って「大丈夫でしたかね」って聞きにいきましたもん。あんまりそういうこと普段はしないんですけど。

──何が不安だったのでしょう?

役的に、いろんな人間像が想像できちゃう役だったから。ただそこにいるだけだと生意気っぽくも見えちゃうキャラクターなんですけど。脚本を読んだときに、愛らしさも欲しいキャラクターだなと思ったので、かわいらしさもちゃんと出ているかと不安で。これまでは割と原作があることが多かったから、心情などの細かいイメージをみんなが共通で持って臨めたんですが、今回は完全オリジナルだから、“この人はこういうキャラクターで”っていう共通認識がつかめなくて。それが難しかったです。

──今、お話にもあった通り、小林さんが演じるのは、“やる気はあるが、情報収集は主にSNSという典型的なZ世代”の新人ディレクター・木下晴道です。

そもそも“Z世代”って何なんだろうっていう。年齢的にはもしかしたら僕の世代くらいのことを指すのかもしれないですが、だからって全員が同じ性格なわけじゃないし。

──役作りはどのように?

作り方はいつも通りですね。自分が生きてきたこれまでを重ねて“自分だったらどういうふうに振る舞うか”と考えていきました。…ただ…まだ完パケを1話も見ていないので(※取材は4月中旬に実施)。だからどうなっているのかがわからなくて、またオンエアを見たら変わっていくかもしれません。

「テレビで見たことある人だ」と緊張した初日

──主演は志尊淳さんと岸井ゆきのさんですが、お2人との共演についてはいかがですか?

お2人とも本当に素敵ですよ。あまり飾らない方で。初日は「うわ、テレビで見たことある人だ」って感じで緊張しましたけど、今はもう砕けてプライベートの話もしますし。最近はよくご飯の話をしています。

──ご飯の話?

「好きなご飯何?」みたいな話をしていたら、女性陣が、聞いたこともないヨーロッパのおしゃれな料理を挙げるので、「おしゃれアピールですか!?」とか言ったりして(笑)。…とか言いながら、僕も最近ヨーロッパに染まって、教えてもらったヨーロッパの料理を食べに行っています(笑)。最初は「なんやそれ」って思ってたんですけど、食べたらおいしくて、最近は「もっと教えてください」って言っています(笑)。

──お芝居や現場の居方で特に印象的な方はいらっしゃいますか?

志尊さんはミスしたところを一度も見たことがなくて。言われたら全部その通りにできるような、器用な人だなと思いますね。セリフも噛まないし、間違えないし、「なんだ、この完璧なイケメンは!」って。付け入る隙がないみたいな。でも話をしてみると、意外とチェーンの定食屋さんが好きだったりして、ちょっと親近感が湧きました。

──共演者の皆さんと楽しく撮影されているんですね。

はい。本当に楽しいです!

──ではドラマ「恋は闇」の見どころを教えてください。

ミステリーなのですが、犯人が全然誰かわかんないんですよ。僕もまだ最後まで脚本をもらっていないので、本当に誰かわからなくて。

──そうなんですね。

はい。だからそのミステリー要素を楽しんでもらいつつ、報道の仕方や、報道する側・される側の思いやり、報道に関連した価値観やせめぎあいなども描かれているので、SNSの向き合い方などを考えるきっかけにもなるドラマだと思います。とにかく僕は本当に面白いと思ったので、いろんな人に届いてほしいです。

──木下としての見どころや、注目して欲しいところはありますか?

木下はタイパとかコスパを意識するし、現場に足を運ばない人間に見えるので勘違いされやすいんですが、実は他の皆さんと同じように熱があって一生懸命。物語が進んでいくにつれて、そういう部分も見えてくると思うので、ぜひそこも見ていただければと思います。

初写真集は、自分が過ごした場所で撮りたいと岡山で撮影

──小林さん個人としては、5月に1st写真集「冬麗」が発売。最初に、写真集を出すと聞いたときの気持ち、覚えていらっしゃいますか?

…「売れるかな?」です(笑)。「大丈夫? 知らないよ?」「責任持てないよ? 売れ残ったらどうするの?」っていう感じでしたね。

──そこが気になったんですね(笑)。撮影は、故郷の岡山と東京で行ったとお伺いしました。岡山で撮影するというのはどういう思いからでしょうか?

初めての写真集だし、どうせ撮るなら自分が過ごした場所で撮りたいなって。岡山での最初の撮影が、僕が育った牧場で。そのときはおばあちゃん、おじさん、なんなら親父まで撮影を見にきて。「メイクなんかしちゃって!」みたいな空気がありました(笑)。東京で仕事するのとは全然違う空気感でしたね。

──写真集には同級生との座談会も収載されています。座談会はいかがでしたか?

気が気じゃなかったです(笑)。みんなが「このインタビューが写真集に載る」っていうので緊張してカチカチになってたから、逆に僕も緊張しちゃって。面白くもあり、恥ずかしさもあり、みたいな感じでしたね。

──写真集は、どんな小林さんが見られる1冊になったなと思いますか?

あらゆる僕が見られます(笑)。オフの僕も、オンの僕も。しかも1日中撮っていたので「こんな姿、世に出したことない」って寝起きの写真もあったりして。本当に「ちょっと眠たいな」って思いながら撮ったんですよ。そういう姿も含めて、1日の僕が写っていると思います。何も隠していないです。撮った場所も素敵な場所ばかりなので、「撮影した場所に行ってみよう」と思ってもらえたらうれしいですね。

──ご自身では、制作しながらどんな写真集にしたいと思っていたのでしょうか?

飾らず、カッコつけずにできたらなと思いました。とはいえ、ちょいちょいビシッとしたものも入っていますけど(笑)。

──そういう意味でも、さまざまな小林さんの姿が見られそうですね。最初に写真集が出ると聞いた時は売れるかなと不安だったとおっしゃっていましたが、今の心境はいかがですか?(※取材は4月中旬に実施)

おかげさまで好調だそうで、安心しました(笑)。ぜひ、たくさんの方に手に取ってもらえたらと思います!

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