「日向坂46に抱きしめられて」河田陽菜＆松田好花が明かす新体制初シングルの魅力と恩人に向けた“特別な曲”への思い

2025.05.24 07:15

日向坂46が14thシングル「Love yourself!」を5月21日(水)に発売する。一期生全員が卒業、そして新たに五期生が加入し、新体制となって初となる同シングルは、二期生から四期生まで全員が表題曲を歌唱する“全員選抜”となる。WEBザテレビジョンでは河田陽菜、松田好花にインタビューを実施。前編では最新シングルについて、後編ではグループの大きな節目を迎えた心境などを語ってもらった。

松田好花「『Love yourself!』は優しさを持った励ましの曲」

――まず、“新生”日向坂46にとって最初の曲となる「Love yourself!」について教えてください。

松田：自己肯定ですね。「自信を持っていいんだよ」って、「あなたはもっと自分自身を大切にしてあげてね」みたいなメッセージが込められています。思い違いみたいな、ちょっと自分の気にしすぎで、勘違いで勝手に傷ついちゃったりとか、勝手に自信をなくなっちゃったりっていうことが誰しもあると思うんですけど、そういうのを気にせず、「もっと自分自身を大切に思ってあげてね」というメッセージですね。

どちらかというと寄り添いの励ましというか、例えば「青春の馬」という楽曲だと真正面に「Never give up!」といった感じなんですけど、この曲は本当に抱きしめる系の励ましで、そういう温かい優しさを持った曲かなと思います。

河田：本当に誰しもが絶対に孤独だとか、“ああいうこと言われたけど、ああいう意味かな？　こういう意味かな？”とか、自分の中ですごく考えることがあると思うんですけど、そういう人がこの曲を聞いて、近くの人でもいいですし、日向坂46に抱きしめられてほしいなと思います。

私たちもそういう方に寄り添いながらパフォーマンスしたいなと思うので、つらくなったらこの曲を聞いて、“味方はいるんだな”とか、“自分を大事にしないとな”と改めて思ってもらえたらなって。

河田陽菜「抱き締めてやる」前の振りは「おひさまを抱き締める気持ちでやりたい」

――振り付けで特徴的な動きなどはありますか？

松田：ハートがいっぱい出てきます。

河田：いろんな形のが(笑)。

松田：あと、サビの最後の「大切にするんだ　自分自身！」というところに、小指を自分に見立てて、そこにリボンをかけるみたいな振りがあります。振り付け師の方が「大切な人にプレゼントを渡すときにリボンをかけるような気持ちでやってね」と教えてくださいました。ここはぜひ曲を聞いてくださる皆さんにもやってほしいです。

河田：あと、「抱き締めてやる」という歌詞の前に、手を広げる振り付けがあるんですけど、「前に人がいると思ってやってください」と聞いたので、おひさま(ファンの総称)の皆さんを抱き締める気持ちで、目の前の方においでっていう感じでやりたいと思います。

河田陽菜＆松田好花の“自信を持ちたい”ことは？

――お二人は自分でもっと自信を持ちたいこと、自信を持たなきゃって思っていることはありますか？

河田：うーん、でも逆にファンの方から励まされます。いつも「陽菜ちゃん、もっと自信持って」と言われて、“確かにな”って(笑)。この歌詞の通りに励まされているので、(この曲を歌うことで)次は私の番だなって思います。

松田：基本的に自信がないので、自分の努力でどうにか自信を持とうとするタイプで…この曲を歌うのに、そんなこと言うのはちょっとよくないと思うんですけど(笑)。

――以前、河田さんにインタビューさせていただいた時に、ラジオで喋る時に自分は直感で喋るタイプだけど、松田さんはノートを作って準備してくるタイプだと伺いました。「努力で」というのは、まさにそういうタイプだということですね。

松田：そうですね。「自信を持っていいんだよ」って言われるだけじゃちょっと…ってなっちゃうタイプなので(笑)。いろんな在り方があるなって思いますね。

センター・小坂菜緒は「頼もしい」「背中が大きくなった」

――お二人の同期・小坂菜緒さんが、復帰してから2作連続でセンターを務めますね。

松田：頼もしいです。もちろんずっと頼もしいんですけど、やっぱり本人が楽しそうにしているのが、私たちも一番安心するというか。やっぱりセンターはどのポジションからも見える場所でもあるので、その背中に付いていくっていうのがみんなの持っている気持ちだと思うので。

河田：うん、頼もしいです。

――以前よりも堂々とパフォーマンスされているように見えます。

松田：確かにライブのあおりとかも“すっごい声を張ってる！”ってね。

河田：うん、最初ね。

松田：やっぱり菜緒のあおりで、おひさまの皆さんが盛り上がるのはもちろんなんですけど、私たちメンバーたちもイヤモニ越しに、あれでもう1段ギアが上がるみたいなところがあるので。本当に最近の小坂はすごいです。

河田：今回は二期から四期の全員選抜で、ちょっと昔を思い出すような。その時も小坂が4作連続センターだったので、その頃を思い出して、あの頃の小坂も頼もしい背中だったんですけど、もっと大きな背中になって、一番上の期として先頭に立ってくれて、ありがとうの気持ちだなと思います。格好良いです。

一期生が全員卒業＆新キャプテンでの1作目は“全員選抜”「全員で気持ちを一つに」

――SNSで「#全員選抜」とタグ付けするなど、ファンの方も全員選抜を喜んでいるようですが、メンバーの皆さんにとっても心境は違うと思います。

松田：そうですね。やっぱり表題曲を歌うメンバーとひなた坂46に分かれると、その期間はお互い関わる機会が少なかったり、自分のいないところでそのメンバーの知らない姿がどうしても増えてしまうことに寂しさを覚えてしまう部分もありました。

もちろん、切磋琢磨しながら刺激を与え合ってというところもあったんですけど、一期の皆さんが卒業されて、新しいキャプテンになってからの1作目という意味では、全員で気持ちを一つにしてやっていきたいなと思っていたところだったので、そこで二期から四期全員で表題曲を歌えるというのは、タイミング的にもすごくありがたいことですね。

――河田さんはいかがですか？

河田：そうですね…。

松田：ごめんね、毎回先に喋り出しちゃうけど(笑)。

河田：いやいや。…(質問は)なんでしたっけ？(笑)

――全員選抜についてです(笑)。

河田：確かに、ライブのリハーサルで全員で一緒に踊るということはあったんですけど、一つの楽曲をみんなで振り入れしてっていう雰囲気とか、他のメンバーの知らない一面も知れたり、さっき松田が言ったようにその期間は会えないということもあるので、(全員選抜によって)みんなで一つになって進んでいけるんじゃないかなと思います。

松田好花「『You are forever』はお世話になったスタッフさんに向けた歌だと…」

――表題曲以外にもいろいろな曲が収録されています。五期生曲もありますね。

河田：「ジャーマンアイリス」ですね。(五期生の)声が大人っぽくてびっくりしました。しっとり系とは聞いていたんですけど、声まで大人っぽくて、すごくきれいな歌声だなって。いい意味で裏切られた感じで、一緒に歌ったら私たちの歌声の雰囲気もまた変わりそうだなと思ったので、すごく楽しみです。

――松田さんは印象的な曲などありますか？

松田：そうですね…。「You are forever」という曲なんですが、加入した時からずっとお世話になっていたスタッフさんが亡くなられて、その方に向けた歌だと思うんです。直接そうだよとは言われてないので分からないんですけど…。

ちょうどこの全員選抜となって、フォーメーションが発表される日の、本当に数日前に亡くなられて。みんなで行くぞっていうタイミングだったので、結構みんな落ち込んでしまって。ライブとかも主に仕切ってくださったりとか。富田鈴花とやっていたデュオ・花ちゃんズの時も、一緒に御茶ノ水にギターを買いに行ってくださったりとか、たくさんお世話になった方だったので、その方に届けるという気持ちでこういう歌を歌えるのはよかったなと思います。

この歌があることで、ずっと忘れられないものになるんじゃないかなと思うので…。うん、そうですね。これまでにはない特別な曲になりました。