

しっかり者の義弟と少しだらしない義兄…お互い相手のことを思い合いながら過ごす話に「無限に推せる義兄弟」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『小学生と大人が“兄弟”になる話』を紹介する。『幽霊さんと不良A』(KADOKAWA刊)の作者として知られる鴉月ルイさんが、4月18日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.1万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、鴉月ルイさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
だらしのない義兄としっかり者の義弟の日常
親の再婚によって義兄弟となった、寄とハル。父親が社長で忙しいため相手にされず大人びている10歳の寄と、体が悪い母親のために進学せずに働いてきた23歳のハルは、互いを大切に思い合っている。
ある日2人がアスレチック公園を訪れると、ハルは滑り台で遊ぼうと誘う。“義兄は小学生(ぼく)より小学生だ”と考えながらハルの誘いに乗って一緒に遊ぶ寄。これまで子ども扱いをされてこなかったこともあり気恥ずかしさを感じながらも“ハルが楽しいなら良い”とその体験を楽しむのだった。
一方ハルは、しっかり者の寄が普段は小学生らしくできていないため、“たまには小学生らしく楽しめてるといいな”と、アスレチックで遊ぶ姿を見て微笑む。そんな仲の良い2人は公園を満喫すると、手を取り合って帰路につくのだった。
この仲良し義兄弟を描いた漫画を読んだ人たちからは、「刺さりすぎて顔無くなった」「お互いに補い合ってて好き」「無限に推せる義兄弟」「お互い素直でいられるんだね」など、多くのコメントが寄せられている。
血の繋がりがなくとも思い合える関係の尊さ
――『小学生と大人が“兄弟”になる話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
もともと「パパ」をしているキャラクターに魅力を感じていて、血の繋がりはなくても親子のように想い合える関係性、いわゆるバディものを描いてみたいと思ったのがきっかけです。ネタをいくつか書き出していく中で、親子モノはダークファンタジーなど、血生臭い世界観の方が自分に合いそうだと感じ、そちらは商業向けに残しておくことにしました。一方でSNSでは、もっと気軽に読んでもらえるハートフルな日常系の方が相性がいいと考え、年の差や血の繋がりのない家族設定はそのままに、「おにショタ」として調整し直した結果、あの2人が生まれました。
――本作では、寄とハルが口には出さず互いを思い合っているようすが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
年を重ねて経験が増える分、摩耗して何かを失っていく大人が、「将来パイロットにもなりたいし、宇宙飛行士にもなりたい!」と何にでもなれると信じてやまない子供に眩しさを感じて、影響されて自分も何かを取り戻していく…そんな構図が好きで、そういうものを創作で描きたいと思ってます。ハルに関しては、擦り減らしてしまった大人としての側面が少しあり、一方で寄は、大人に甘えられることを知らずに育ち達観しているので、無邪気な子どもとは少し違います。だからこそ、ハルが寄に「背伸びしなくていいんだよ」と寄り添い、そうして育っていく寄にハル自身も救われていくような関係性になっているので、今後も2人の変化や成長に注目していただけたら嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
3話になるのですが、ハルの「泣いてもいいんだよぉ」です。「泣かなくてえらいね」は、子どもの頃に多くの人が投げかけられたことのある言葉じゃないでしょうか。泣かないってえらいことだっけ…?と。その瞬間から“辛くても我慢する”、自分を擦り減らすことが始まっている気がします。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
映画やドラマのキャラクター、あるいは実在する誰かの人柄や関係性に魅力を感じたときに、その“好き”を自分の創作に取り入れて、キャラクターとして形にすることが多いです。そうして生まれたキャラを深掘りしていくうちに気づいたらストーリーが出来上がってます。
――鴉月ルイさんの作品は、強い透明感を感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
とても嬉しいです。本来はベタが多い作画が好きなのですが、この2人の漫画を描く際は陽だまりのような温かさを感じていただけるように白っぽい仕上げにしています。木漏れ日や柔軟剤の香りのようなものも連想していただけたら…!
――今後の展望や目標をお教えください。
3か月前に同じ質問をしていただいたので、恥ずかしいのですが…(笑)。変わらず、メディアミックス化!です!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
一生描くので一生見守ってください。…重いか。(笑)。
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