

「このリングを支えてきたのは誰だ!」MIRAIが1周年で“地味”を覆す初ワールド王座挑戦の舞台裏
女子プロレス界の人間国宝・高橋奈七永の引退試合、そして衝撃的な移籍で話題を集めまくっている岩谷麻優がいきなりタイトル挑戦、と刺激的な話題が盛りだくさんのマリーゴールド5.24代々木大会。だが、忘れてはいけない闘いがある。
旗揚げから1年間、このリングを支えてきた林下詩美とMIRAIによるマリーゴールド・ワールド選手権試合だ。マリーゴールドの1年間がなんであったのかを世に問う集大成バトル。特にあえて前に出ずに団体の底上げに尽力してきたチャレンジャー・MIRAIのファイトに注目してほしい、と旗揚げ戦からがっつり取材を続けてきた元・週刊プロレス記者の小島和宏氏は太鼓判を押す。そしてMIRAIが熱い想いを語った。
人間というのは新しいもの、刺激的なものにどうしても惹かれてしまう。
マリーゴールドの1周年記念となる5.24代々木大会にはそんな付加価値がついた対戦カードがズラリと並んだ。岩谷麻優の移籍後初のタイトルマッチに高橋奈七永の引退試合。大向美智子の娘・心希のデビュー戦に天麗皇希の復帰戦とこの日しか見られない「出会いと別れ」が満載。さらにはマーベラスとの団体対抗戦も組まれ、刺激もたっぷりなのである。
そういった試合に惹かれ、はじめてマリーゴールドの会場にやってくるお客さんも少なくないだろうが、そういう方たちにこそ見ていただきたいのが林下詩美にMIRAIが初挑戦するマリーゴールド・ワールド選手権試合。団体最高峰のタイトルマッチだが、ほかのカードの煌びやかな付加価値と比べてしまうと、いささか地味に映ってしまうかもしれない。しかし、旗揚げからの1年間、マリーゴールドのリングを支えてきたのは紛れもなくこの2人。1周年記念日にその2人が一騎打ちすることは意義深く、その試合内容こそが1年間の「真価」ともいえる。
特に注目したいのがチャレンジャーのMIRAIだ。
彼女は旗揚げからほとんど休んでいない。負傷による欠場はゼロ、である。ただ休まなかっただけでなく、日々の闘いの中身も非常に濃いものだった。旗揚げ直後にジュリアが負傷欠場するという危機を救ったのは青野未来とのUN王座を巡る名勝負数え歌だったし、昨年後半は桜井麻衣との『ミライサク』でタッグ王座を堅守。幾度となくメインイベントでの好試合で興行を締めくくってきた。
野球で例えるなら首位打者のような感じで、毎試合、ヒットを放ってきたが、ド派手なホームランが少ないので印象に残りにくい。年末にはタッグ王座からも陥落して丸腰に。そうこうしているうちに年頭の大田区大会で林下詩美が外敵・Sarreeからワールド王座を悲願の奪還。タッグパートナーの桜井麻衣もUN王座を腰に巻いた。気がついたらMIRAIだけが主役の輪から外れていた。
せっかく新団体の旗揚げに参加したのだから、もっと自己主張して、どんどん前に出ていけばいいのに、といささか歯がゆさを感じながら見ていたのだが、彼女はそれをヨシとしなかった。自分のことよりも、まずは旗揚げしたばかりのマリーゴールドを底上げして、もっともっと団体力をつけたい。それがMIRAIの考え方。組織としてはありがたい存在だけれども、いちプレイヤーとしては確実に損をする。
そんなMIRAIが1周年を前に、ついに動いた。「いろいろな意見があるのはわかっています。白いベルト(UN王座)も巻けなかったのに、赤いベルト(ワールド王座)に挑戦するな、とか。でも、これは自分で動いて、しっかりと自分の手で勝ちとったチャンスなので、私は堂々と挑戦するし、あのベルトを巻きたい!」
王者・林下詩美からも挑戦者の資格を疑問視されたが、実績で黙らせた。特に4.25後楽園での前哨戦で見事に林下詩美から3カウントを奪ったド迫力のラリアットの説得力はハンパなかった。
「前哨戦は勝ったり負けたりなんですけど、ずーっとタッグで熱い前哨戦を続けてきたことで、みなさんシングルが見たくなってきていると思うんですよ。この記事が出るのは代々木の直前ですか? そのころには絶対に見たくなっているはずなので、そのまま会場まで来ていただいたいですね」
よっぽど手ごたえがなければ、こんな言葉は出てこない。あまりマイクなどで自分をアピールすることが得意ではないMIRAIだが、2カ月に渡る前哨戦はそのまま無言のアピールになっていた。さらに岩谷麻優の移籍がMIRAIの心に火をつけた。
「麻優が来てくださったことは大歓迎なんですよ。マリーゴールドを1年間やってきて、この団体、ダメだなと思われていたら麻優さんも来なかったと思うんですよ。移籍してきてくれた、ということはこの1年間を認めてもらえたのかなって。ただ、記者会見でマリーゴールドのベルトを全部獲りたいって言っていたじゃないですか? それはいいんですけど『詩美の赤』って言ったんですよね。ちょっと待って、その前にMIRAIが挑戦するんですけど?! 私が赤いベルトを巻いている姿がまったく想像できていないんですかね? それはちょっとカチンときたし次は『MIRAIの赤』って麻優さんに言わせてみせますよ!」
ちなみにMIRAIはスターダム時代に岩谷麻優とのシングルマッチで勝利した実績がある。ただ「試合には勝ったけど、内容的には完敗だった」という悔恨も残っている。だからこそマリーゴールドのリングでしっかりリベンジしたい、という想いも強い。
1周年はけっしてゴールではない。高橋奈七永がリングを去り、欠場者たちがほぼ復帰することで、むしろ、この大会こそがマリーゴールドの真のスタートとなる。岩谷麻優との一騎打ちも近いうちに実現するだろう。そのときMIRAIの腰に赤いベルトが巻かれていたら、闘いの意義も注目度も大きく変わってくる。
もっとも、それは林下詩美にしても同じこと。なにより現在の詩美はめちゃくちゃ強いし、女王としての安定感は唯一無二。大型外国人選手からベルトをしっかりと守り抜いてきた絶対王者の壁を打ち崩すのは容易なことではない。まったく勝負の行方が読めないから、この試合はより面白くなっていく。ここまでの1年と、ここからの近未来。その通過点と新たなる起点となる頂上決戦は見逃せない!
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