

<人事の人見>松田元太の起用は制作スタッフ“満場一致”、後藤P「想像以上に人見そのものでびっくりした」

松田元太が主演を務めるドラマ「人事の人見」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系 /FOD・TVerにて配信)が放送中。本作は、“人事部”に焦点を当てた痛快オフィスエンターテイメント。古い熱血体質の残る大企業を舞台に、令和の“無責任男”人見廉が個性豊かな人事部の面々と共に会社の中で巻き起こるさまざまな問題と向き合いながら、「現代人の悩み」に立ち向かっていく姿を描く。今回、WEBザテレビジョンではプロデューサーの後藤博幸氏にインタビューを実施し、制作のきっかけやキャストの起用理由、撮影秘話や今後の見どころなどを聞いた。
制作のきっかけと松田元太を主演に起用したポイントを明かす
――本作の制作に至ったきっかけを教えてください。
10年ほど前から人事部や総務部に焦点を当てたドラマを作りたいと思っていました。既存の原作も検討するなかで「やるならオリジナルで」と企画を温め続けていたんです。そして今回ようやく実現しました。
――総務部ではなく人事部をメインに描くことに決めたのはなぜでしょうか?
自分自身が会社で何かあった際に、人事部に相談しに行くことが多かったのが大きな理由です。企画を進めていく中で、何社かの人事部に取材をしてみたところ、小さな問題から大きなトラブルまで日々いろいろな相談を受けていることがわかりました。
そういうことを描いたドラマはこれまで意外と無かったと思いますし、人事部で起こるさまざまなことを丁寧に描いていけば、きっと多くの方に共感していただけるのではないかと思ったのが、舞台を人事部に決めた理由です。
――主人公の人見廉役に松田元太さんを起用した理由は?
ここ1年くらい、バラエティー番組や音楽番組などで松田さんを多く拝見するようになり、コメントやリアクションがすごくおもしろい方だなと気になっていたんです。
そんな中で“人見はどんな俳優さんが演じてもらったらいいだろうか”と制作スタッフで話し合いを重ねていた際、松田さんの名前が挙がり「いいですね!」「人見は松田さんそのものかもしれない」「それだ!」満場一致。即、オファーさせていただきました。そのあと松田さんにお会いしたところ、想像以上に人見そのものでびっくりしました。
――松田さんはTravis Japanとしても活躍してらっしゃいますが、アーティストとしての一面がお芝居に生かされているなと感じた瞬間はありますか。
第4話で、ドリアン・ロロブリジーダさん演じる営業部の清川や本物のドラァグクイーンの方々がショーパブで踊るシーンで、それを見た人見が舞台前で一緒に踊り出す描写がありましたが、あれは実は台本には書かれていなかったんです。おそらく自然と体が動いたんでしょうね。あの姿を見た時に、Travis Japanとしての活動からきたアドリブなんだろうなと思いました。
松田さんのダンスを見てドリアンさんもアドリブで対応していましたし、営業部で踊りを披露するシーンでも、平田部長を演じた鈴木保奈美さんも思わず台本にない『上手…』みたいなセリフをポロッとこぼしていましたね。それぞれのアドリブがすごくすてきだったので、そのまま採用させていただきました。
笑って泣けるドラマを目指している「コミカルとシリアスのバランスが大事」
――今までたくさんのお仕事ドラマが作られてきましたが、そういった作品とどのように差別化を図りましたか。
ほかのお仕事ドラマと大きく違うのは、主演の方に“完全当て書き”したドラマになっているところかと。脚本をベースに、松田さんには「ふざけたい時はふざけてください」「泣きたい時は泣いてください」と自由に演じていただくようにしているのですが、それは僕にとってとても新鮮な経験になっています。これまでも当て書きでキャスティングさせていただいたことはありますが、常々「松田さんだったらどう振る舞うだろう」と考えて脚本を仕上げていくというレベルでの当て書きはこれまで経験がありませんでした。
――Xでは毎週のように「人事部がおもしろすぎる」「ふざけてるのに最後は感動して泣けるのなんで」といった投稿がたくさん上がっています。
“くだらないシーンでは思いきり笑えて、でもホロっと泣ける展開もある”そんなドラマを目指して作っているので、そういった感想をいただけるのが1番うれしいです。ただふざけてるだけじゃ駄目ですし、真面目になりすぎてもおもしろくないので、コミカルとシリアスのバランスはすごく気を付けながら脚本を作り、撮影しています。
――現場の雰囲気やキャストのみなさんの様子はいかがでしょうか?
人事部のセットでの撮影時は、テストやドライが終わってもみなさんセットから出ずにその場で和気藹々とお話しされていて、すごくいい現場だなと感じます。僕らスタッフはキャストのみなさんから少し離れた場所にいるので、どんな話をしているのかはわからないのですが、休憩時やスタンバイ中、そして撮影後もよく笑い声が聞こえてきますね。
“一体どんな話で盛り上がっているのだろう?”と気になってつい、嫉妬してしまいますね(笑)。それぐらいみなさん仲がいいですし、現場は和やかな雰囲気に包まれています。
第5話で自分が1番描きたかったことを実現できた
――現在(インタビュー時)、第5話まで放送されています。これまでの視聴者からの反響で1番印象に残っているものを教えていただけますか。
1番はやはり「人見が魅力的」という感想ですね。シンプルにうれしいです。あと、新納慎也さん演じる須永がメインの第5話は笑って泣けたというご感想を特に多くいただき、その反響も印象に残っています。
出世のことしか考えていない須永が、上司や部下、家族を巻き込んでドタバタ劇を繰り広げるのですが、個人的には1番描きたかったことを第5話で実現できたので、反響も含めて忘れられない回となりました。5話放送後、「くだらなくて笑える。けどすごく泣けた」という感想を多くいただいたのもうれしかったです。
――副業や多様性、パワハラなどの問題をしっかりと描いているのも本作の大きな魅力です。そういったことをテーマに盛り込む際に、どんなことに気を付けていますか?
まずは描くテーマについて徹底的に調べるようにしています。ただ、リアリティを突き詰めすぎるとコメディとしてのおもしろみが弱くなるため、 “リアルを踏まえたうえでフィクションを加え魅力的にしていく”そんな作業をしています。どんなテーマにしても、実際にその問題で悩み苦しんでいる方がいるので、しっかりと向き合って丁寧に描くように気を付けています。
――最後に5月27日に放送される第8話の見どころを教えていただけますか。
第8話は平田部長がメインの回になっています。女性の昇進を阻む「ガラスの天井」や、女性が子育てによってキャリアのコースから外れてしまう状態に陥る「マミートラック」などをテーマとして描いていて、これまでは上司と部下の板ばさみ状態で頼りなかった平田部長が大活躍しますので、ぜひ楽しみにしていてください。
取材・文=奥村百恵
第8話あらすじ
人見の上司である平田(鈴木保奈美)は、『日の出鉛筆』初の女性部長だった。だが、社長の小笠原(小野武彦)や役員に何も言えず、部下に対しても強く出られず、部長である意義を見失いつつあった。そんな折、常務の里井(小日向文世)は、人事部が草案をまとめた「日の出鉛筆子育て支援策」に関して、社長以外の取締役の賛同を取り付けたことを報告。平田は、この取り組みをアピールするため、かつての先輩・篠原裕美子(久世星佳)がライターをしている有力雑誌に取材をしてもらおうと提案する。
一方、調達部の川戸(大塚千弘)は、「マミートラック」について平田に相談をする。「マミートラック」とは、女性社員が産休や育休明けに仕事内容の変更などを命じられ、キャリア形成に支障が生じること。川戸の場合は上司に訴え、改善してもらったが、どうしても同僚にフォローしてもらう機会が増えてしまい悩んでいた。平田はそんな川戸に、社内託児サービスの設置など、子育て支援が始まることを告げる。ところが社長の小笠原は、子育て支援が自分の知らないところで進んでいたことに腹を立て、これを却下。明日は雑誌の取材日、それに合わせて社内託児サービスもプレオープンする予定だった。
平田が頭を抱える中、子育て支援策は必須と考える真野は社長にバレないように取材と託児サービスを両方行い、既成事実を作ってしまおうと提案する。翌日、人事部一同連携を取って、作戦を決行するも、出張しているはずの小笠原社長が突然現れる。
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