何者でもない若者を演じた杉野遥亮の姿に賞賛と共感の声＜スキャンダル専門弁護士 QUEEN＞

2025.05.22 20:30

竹内結子さんが主演を務めるドラマ「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(2019年、フジテレビ系)が今、FODとTVerで順次無料配信中だ。第5話では、鬼嫁コメンテーターの離婚騒動について、第6話ではベストセラー作家のモラハラ騒動について描かれている。(以下、ネタバレがあります)

竹内結子さん主演ドラマ「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」

「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」は、法廷ではなくスキャンダルやトラブルの裏側を主戦場に活躍する異色の弁護士であり、情報を操作し影で社会を動かす“スピン・ドクター”を題材としたノンストップ・エンターテインメント。

竹内さんにとって、地上波連続ドラマとしては「ダンダリン労働基準監督官」(2013年、日本テレビ系)以来6年ぶりの、フジテレビ系連続ドラマとしては「ストロベリーナイト」(2012年)以来7年ぶりの主演を務めたことでも話題になった作品だ。

竹内さんが演じる主人公・氷見江がさまざまなスキャンダルと対峙し、逃げ場を失い崖っぷちに立たされている女性の心に寄り添い、手を差し伸べ、危機から救うべく奔走する姿が見どころとなっている。

かたくなに離婚調停を避けたい鬼嫁コメンテーター

経済評論家であり、鬼嫁コメンテーターの木村よう子(遠野なぎこ)が、離婚したいという相談で鈴木法律事務所を訪れる。

氷見は離婚専門の弁護士への依頼を勧めるが、よう子は裁判や調停を避けたいと言い、かたくなに危機管理部での解決を希望。そして夫であり、以前は司会としてTVで引っ張りだこであったものの、今はめっきり仕事がない落ち目のタレントの中山昌平(デビット伊東)からDV被害に遭っていることを打ち明け、あざを見せるのだった。

早速、氷見たちは週刊文新の記者・東堂裕子(泉里香)に接触し、中山のDV疑惑をリーク。氷見たちの狙い通り、文新の記事により世間から大バッシングを受ける中山。しかし、すぐに中山は生配信で、DVが事実無根であると表明する。

逆に大慌てになる氷見たちは、すぐによう子に会い、中山の言っていることは本当なのか嘘なのか問いただすも、よう子はとにかく「離婚したい」の一点張り。この様子に氷見たちは、よう子が何かを隠していると睨んで、夫婦の尾行をすることにした。

そこで判明したのは、なんと2人とも不倫をしているという事実。そして無事離婚は成立したかと思われたが、実はこの展開にはさらなる真実が隠されており…。これまでで1番ハートフルな結末を迎える。

杉野遥亮の初々しい姿も

第6話で持ち込まれた危機管理の仕事は、ベストセラー作家・千代子(真野響子)が、3人のベテラン秘書たちからパワハラを告発される。そして、残ったのは若手で容姿端麗、千代子に文才も認められている礼二(杉野遥亮)のみだった。

礼二は千代子が秘書たちに厳しく当たるようになったのはここ最近で、本当は週刊誌で糾弾されるような人物ではなく、優しく穏やかな人だと擁護する。しかし、氷見たちが千代子と対面すると、あっさりと週刊誌の記事は事実だと認める。その上で、ベストセラー作家のスキャンダルということで盛り上がる周囲の騒ぎをおさめて欲しいと氷見たちに要請したのであった。

そんな中、礼二が不穏な動きをしていることを氷見が察知。ここから事件は先生の資産管理問題へと進むなど、二転三転。さらに、そんなタイミングで、なんと千代子が亡くなるというショッキングな展開に。氷見たちはそのタイミングで再び礼二に接触した。

第6話ではなんと言っても20代前半の杉野が“何者でもない”若者を演じる姿が印象的。「杉野くんの演技、めちゃくちゃいい！」「若い頃って、こういう悩みあるよね」と共感と賞賛を呼んでいた。