『百合嫌いなのに百合になっちゃう女子高生の話』より

真面目な女の子と賑やかなギャル…正反対の2人が繰り広げる物語に「対になるペアでかわいい」の声【漫画】

2025.05.21 18:30
『百合嫌いなのに百合になっちゃう女子高生の話』より

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『百合嫌いなのに百合になっちゃう女子高生の話』を紹介する。『腹割るウチらの秘密ごと!』(芳文社刊)の作者として知られる夏村東和さんが、4月11日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、6000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、夏村東和さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

進学のために進学校に入学したはずが

“良い大学に入りたい”という目的で県内有数の進学校、かつ女子高に進学した赤桐は日々真剣に勉強していた。しかしクラスメイトたちは赤桐のように真面目に勉強というようすではなく、その日につけてきている下着を見せるなど、賑やかに過ごしている。

赤桐はそんな彼女たちが気に食わず、妄想の中では強い対応をしていたが、実際には行動に移せずにいた。“相手にする方が負け”“私は大人”と言い聞かせ寝たふりをしていると、先ほど下着を見せていたギャルが赤桐の机にぶつかってしまう。

その後、ぶつかったことを謝りつつ名前を聞いてきたギャル。しかしそんな彼女に対し、赤桐はうまく言葉にできず詰まってしまい、返答するころにはギャルはクラスメイトの方へと向かっていた。その背中を見て怒りに震えていると、なぜかギャルは赤桐のもとに戻ってくる。すると突然赤桐はギャルに抱き寄せられ…。

この葛藤を描いた漫画を読んだ人たちからは、「揺さぶられる優等生最高」「対になるペアでかわいい」「好きなものが詰め込まれてた」「同じ学校ならあの子も優秀なんだな」など、多くのコメントが寄せられている。

揺れていく感情を綿密に描いた一作

――『百合嫌いなのに百合になっちゃう女子高生の話』を創作したきっかけや理由があればお教えてください。

2024年の12月ごろから2025年の3月ごろにかけて、当時の担当編集者さんと連載を目指して作ったのがこの漫画でした。会議に通らなかったため、供養としてSNSにアップして良いかの許可を編集さんに取りアップしました。

――本作では、突っぱねていた赤桐の勢いが止まってしまう表情の非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

女の子キャラに少しだけでもリアルな感じが出るように会話口調にしたり、今の若者が使うSNSなどを取り入れました。ありえないようでありえるかもしれない女の子たちの温度感を感じていただけたら良いなと思います。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

2話の8ページから9ページにかけての「どうする?」のセリフが1番好きです。このセリフと展開は、担当編集さんとカフェで打ち合わせをしながら描いたシーンです。ネームを直していく中でも最後まで変わらずに残っていた部分で、自分でも特に大切にしていたので思い入れがあります。絵もあのページはとても気に入っています。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?

会話の途中でふと思いついた言葉とか、日常で「マンガっぽいな」って思った瞬間から拾ってます。あとは買い物をしたり好きなモノに触れてる瞬間に思いついたりします。

――夏村東和さんの作品は、勢いと繊細さが同時に存在しているように感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?

ありがとうございます!キャラの感情が動くシーンは、そこにいくまでの場面を何度も読み返して自分の中で正解の表情になるまで描き直しています。1番楽しい作業です。

――今後の展望や目標をお教えください。

なるべく長く漫画を描いていたいのと、紙の単行本を出すのが夢です。できれば、読んだ人がちょっと元気になったり、その時だけでもニコニコしてもらえたらとても嬉しいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

いつもありがとうございます!読んでくれてる方々のおかげで描けています。これからも読んだ時に思わずニコニコしちゃうような漫画を目指します。

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