

婚約破棄された悪役令嬢、タイムループで人生をやり直す…逆転物語に読者から「全巻買っちゃった」と大きな反響【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ライコミ公式からX(旧Twitter)に投稿された『悪役令嬢が幼女から人生をやり直す話』をピックアップ。
本作は月刊Webコミック誌、コミックライドivyで連載中の『元悪役令嬢、巻き戻ったので王子様から逃走しようと思います!』の第1話にあたるエピソード。ライコミの公式アカウントから本作がX(旧Twitter)に投稿されたところ、6,000件近くの「いいね」と多くの反響コメントが寄せられた。本記事では原作者の辺野夏子さん、作画者の宙百さんのお二人にインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
幼少時代に戻って壊れた人生をやり直す
王子と幼なじみの恋人の仲を引き裂く悪女として世間から認知され、一方的に王子から婚約を破棄されるルルフィーナ。婚約破棄から1週間後に事故により命を落とすものの、婚約破棄の1週間前に時間が巻き戻ってしまう。何度も同じタイムループを繰り返すが結末は必ず同じ。何度苦しい人生をループするのか、せめてもっと昔に戻れたら人生をやり直すことができるのに…。
しかし何度目かのタイムループでルルフィーナは初めて男性が彼女を呼ぶ声を聞く。目を開けるとルルフィーナは婚約破棄の1週間前でなく、幼少時代に戻っていた。人生が狂ったある事故が起きる前に戻ったことに気づいたルルフィーナは、もう二度と不幸にならないと、人生をやり直すべく決意を固めるのだった。
果たしてルルフィーナは人生の間違いを正せるのか、読者からは「面白くて全巻買っちゃった……」「はやく続きが読みた~い!」「今後の展開次第でもっともっと楽しめそう」など大きな反響が寄せられている。
どことなく愛嬌を感じてもらえていたら嬉しい
――本作の第1話ではヒロインの人生を狂わせた”ある事件”が起きる前にタイムループします。原作の辺野夏子さんが、ミステリーが絡む人生逆転劇にしようと思ったきっかけや理由をお教えください。
辺野夏子さん:え~、当時流行ってました。本音はひとまず横に置いておきまして。
悪意がなかったのに些細なミスがとんでもない過失に繋がり、ドミノ式に世間から見放される方がリアリティあって怖いですよね。自らイジメや加害はしないけれど、「悪役」の立ち位置になってしまう可能性は誰にでもある。「けれど実はそれは仕組まれていたものだったら?」が最初のコンセプトです。
能動的なヴィランではなく、受動的なピエロの操り人形だったことに気が付くみたいな。
悲劇を回避したとしても「これ以上戦うのは怖いのでやめて逃げよ」となり、平和に生きられるはずなのに、ずっとスッキリしない疑問がついて回って安寧が訪れない。そっちの方が怖くない?ということでテーマは「常に不穏の影がある英国風世界観のスローライフもの」なんです。
私は創作活動の際、幼少期に読んだ海外児童文学作品の影響をかなり受けています。
中でも「秘密の花園」がとても好きで、子どもたちがわちゃわちゃと過ごしながらトラブルが起きたり、交流の中でそれぞれが変容していく作品を書きたかったのですが、最初はそんなの私が書いて人気が出るわけないので(笑) 初回の執筆時には細かいエピソード等は作成しなかったんです。
そこからコミカライズのお話をいただいて、幸運なことに宙百先生が担当してくださることになったのですが、地下鉄の中で送られてきたルルフィーナのキャラクター画像を開いた時の衝撃は忘れられません。
「もらった!」と確信し、そのまま感動に浸ってしまい丸一日ぐらい返事をすることができませんでした(笑)
あまりにも理想の作画すぎたので、欲望にまかせて私の方から子供時代のエピソードをたくさん追加したのですが、宙百先生が素晴らしい漫画にしてくださいました。
――作画の宙百さん、コミカライズにあたって難しかったこと、こだわったことがあればお教えください。
宙百さん:原作で詳細に書かれているキャラクターの心情を少しでも表現できればと、表情に感情をのせるよう心掛けて描いています。
「このキャラクターにこんな表情をさせてもいいのか?」と悩みつつも、自由に描かせてくださっている辺野先生には本当に感謝してもしきれません。
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
辺野夏子さん:え~、コミカライズの全ページが好きなのですが、1話のドミニクの「僕は君を愛せない」じゃないでしょうかね。類似のセリフは沢山ありますが、「愛せない」のがポイントだと思っていて。最初から取り付く島もなく完全拒否、より「頑張ったけど無理」の方が、ショックが大きいですよね。
そのキッツい拒絶がずっと心に残っている。
だからルルフィーナがこういう性格なのはドミニクのせいですので、今ドミニクがルルフィーナに表面上は冷たくあしらわれてても仕方がないですね(笑)
宙百さん:12話の、泣いているルルフィーナを慮ったポリーが男子へ一喝するシーンです。
直前の2人のやり取りも含め、巻き戻り前はルルフィーナの周囲になかったこういった関係性の積み重ねが、彼女の成長に繋がっているのだろうなと思えて好きですね。
――ヒロインのルルフィーナは悪役令嬢と呼ばれますが、性格が悪いというよりも不幸な出来事が重なって”悪役”というイメージが作られたという印象を受けます。単純な悪役キャラよりも複雑な心情が伺えますが、ルルフィーナを創作するうえでこだわったこと、「ここを見てほしい」という点があればお教えください。
辺野夏子さん:ルルフィーナのお洋服!これは宙百先生が毎回かわいいお洋服をデザインして着せてくださっているんですよ!
「巻き戻り」のみならず悪役令嬢もの、中でも復讐を主題としない「悔い改め・自分が悪役になることを回避する」系の作品は「クリスマス・キャロル」に源流があると感じています。
偏屈で、口が悪くて、周りの人からウザがられているけど金はある。そんな「悪役」と表現するにはちょっと小物感があるキャラクターにしたいと思ったのが最初です。
なので優雅なお嬢様ではなく、ちょっとひねてて時折おばちゃんぽい(笑)セリフになるようにしています。
「巻き戻り」ではルルフィーナを取り巻くキャラクター達は自分自身の力を信じ、自身の利益、目標を優先して生きています。その流れの中でルルフィーナは一番立派な船を持っているのに、現状はただ流されている。自分にはできないと思っているし、操縦する方法が分からないと思っているから。
だから今後の「巻き戻り」は自己変容、つまり最終的に本人の気持ちの持ちようがどうなるか、みたいな話になっていくと思います。
宙百さん:個人的にルルフィーナは「愛されたい子供」なのかなという印象を持っています。
なので、端々に愛してもらいたいという気持ちをこめて描いています。悪役令嬢らしく嫌なことも言うけれど、どことなく愛嬌を感じてもらえていたら嬉しいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
辺野夏子さん:先述の通り、「巻き戻り」は私の欲望を煮詰めに煮詰めた作品なのですが、このお話をここまで続けてこれたのも全てルルフィーナに高~い下駄ならぬヒールを履かせてくれている宙百先生のおかげですので、読者の皆様は私と一緒に先生を拝んでください!
宙百さん:私にとって初めての連載なのですが、ここまで頑張って描いてこれたのは、いつも見ていただいている読者の皆様のお陰です。
辺野先生の書かれるルルフィーナ達の世界と成長を、皆様へお届けする力になれるよう頑張りますので、引き続き読んでいただけると嬉しいです。
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