

川崎ストーカー死体遺棄事件、遺族は神奈川県警の対応に怒り 弁護士は「戦う、事実を明らかにする価値はある」
弁護士は、警察の怠慢について「常日頃から頭を悩ませる問題」とコメント。

川崎ストーカー遺体遺棄事件。神奈川県警が報道陣に発表した言葉や経緯に遺族は怒りの声をあげ、「真実を伝えてほしい」と訴えています。
今回の件について、Sirabee編集部では弁護士に話を伺いました。
遺族は、警察の対応に怒り
先月30日の夜、川崎市川崎区の住宅街にある一軒家の地下収納スペースで、ボストンバッグに入った性別不明の遺体を神奈川県警の捜査員が発見。
司法解剖の結果などから、昨年12月20日から行方不明になっていた岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)の遺体であると判明し、元交際相手の白井秀征容疑者(27)が死体遺棄容疑で逮捕されました。
7日、人気YouTuberのコレコレさんの生配信では彩咲陽さんの兄が電話出演。窓ガラスが割られた際には担当警察官から「自作自演なんじゃないですか」と言われたことや、報道陣には「白井の自宅に向かい、事情聴取を行った」と発表しているものの、実際には足を運んでおらず事情聴取も行っていないことも伝え、警察側の対応に怒りをあらわにしました。
侵入痕があるも「事件性はない」
遺族が明かした警察とのやりとりを元に、齋藤健博弁護士に話を伺いました。

――白井容疑者は彩咲陽さんが避難していた祖母宅の窓を割り侵入。窓ガラスは全開の状態で、部屋の壁には手形の侵入痕も残っています(写真の証拠もあり)。
しかし、担当警察官は「事件性がない」と、指紋も写真も撮影することなく去っていった上に、報道陣への説明では「窓は割られていたが、鍵は施錠されていた」「施錠されていたため、侵入は不可」と発表していますが、これについてどう感じますか?
齋藤:警察が「事件性」がないというのは、犯罪があったこと、すなわち何者かが犯罪を実行していないと考えられる、という見解の表明です。
しかし今回のケースはとくに、すでに被害届を提出しているなかで、行方不明になったのは昨年12月20日でした。ストーカー規制法は、つきまといなどの行為を明記しているにもかかわらず何ら対応しないという見解を表明したことは、これに対して責任があると思います。
“警察の怠慢”「常日頃から頭を悩ませる問題」
――家族は担当警察官に何度も「ちゃんと記録してるんですか?」と質問した際には、「記録ではなく、記憶している」との返答であり、「事件性がない」の一点張りで動かない担当警察官に、「もし最悪な事態になったらどう責任を取ってくれるんですか?」と問い詰めると、「私が責任を持って、警察官をやめます」と言っていたと明かしています。
齋藤:「私が責任を持って、警察官をやめます」と言っていたことには、何の意味もありません。
ひとりの警察官がやめたところで、何の解決にもなりません。弁護士として事件処理するうえでも、警察の怠慢は、常日頃から頭を悩ませる問題です。
担当警察官は顔を出さず
――遺族は、警察側に対して「とにかく、真実を伝えてほしい」「間違ったことをしたら謝罪をしていただきたい。ちゃんとした捜査をしてほしい」と思いを語り、「それもしてくれないなら弁護士を立てるしかない」と話しています。
窓ガラスの件で警察を呼んだときや、「事件性がない」と言われたとき、彩咲陽さんがストーカー被害を相談(通報)したときの着信履歴などの証拠もあることから、コレコレさんは「隠蔽しようとしていることがわかるので、公開したほうがいい」と助言する一幕もありました。
隠蔽などが疑われる警察側を訴え真実を話してほしいと思いますが、弁護士の視点から見てどう思われますか?
齋藤:私個人は、戦う、事実を明らかにする価値はあると思っています。
***
彩咲陽さんの父親は、神奈川県警に対して「『事件性がない』と言った。どうしようもない。私の娘はここで殺されたも同じだ」と語っています。警察の“怠慢”を超え、“隠蔽”をしている可能性もあると言われているこの事件。一日も早く真実を明らかにしてほしいものです。
【弁護士 齋藤健博】
自身のLINEIDを公開しており、初回相談はLINEで無料で行うことが可能な弁護士。セクハラや、浮気・不倫問題の解決に定評があり、過去には弁護士ドットコムのランキングトップに名を連ねた経験も。YouTubeではセクハラ時の対応に関する動画なども公開している。多くの被害者の悩みである「セクハラの線引き」や、「残すべき証拠」などを動画で分かりやすく伝えている。
YouTubeチャンネルはコチラ:弁護士「齋藤健博」チャンネル
遺族が生配信に出演部分は20:33~
■コレコレさんの動画はこちら
(取材・文/Sirabee 編集部・長谷川 瞳)
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