

スローカーブと独特のクイックフォームで積み上げた三振の山…星野伸之が自身の投球術を熱く語る<プロ野球レジェン堂>

4月29日(火)に放送された「プロ野球 レジェン堂」(毎週火曜夜10:00-10:55、BSフジ)。今回のゲストは、スローカーブとストレートを巧みに操り通算2041奪三振、176勝を挙げたレジェンド・星野伸之が登場。MCの徳光和夫、遠藤玲子とともに、130km/h台でありながら第一線で活躍し続けた秘訣や現役時代の意外なエピソードを披露した。
帰宅部に憧れ一旦は野球部を辞めたこともあった高校時代
星野は北海道旭川市の出身で、遊びで野球を始めた小学校3年の頃から巨人ファンであった。6年生になると初めてチームに入って投手に選ばれるものの、星野は球速が遅かったため監督から制球力を身につけるよう厳しく指導されていたという。最速136km/hというスピードでもプロで活躍できたのは制球力が大きな武器になっていたこともあり、「今になってみると厳しい指導があって良かった」と振り返っていた。
中学へ進学後も星野は野球を続けるが、当時は王貞治に憧れていたこともあって一塁手への転向を希望。しかし小学校で鍛えた制球力が監督の目に留まり、中学校でも引き続き投手を続けることになった。その後、旭川工業高校でも1年生からエースとして活躍。投手としての実力を積み重ねていくことになる。
旭川市は北海道の中でも野球が盛んな地域で高校野球の強豪校がひしめき合っているが、星野が進学した旭川工業は弱小チーム。それこそ、他校に練習試合を申し込んでも断られるほどだったという。プロ野球界には強豪校出身の選手も多く、憧れの世界を目指し必死に練習を積み重ねてきたというイメージを抱く方が大半だろう。しかし星野は「練習が楽そうだったから」という理由で高校を選び、野球部に入部するも帰宅部に憧れて一旦は野球をやめた経験もある。これにはMCの徳光と遠藤も驚きの声を上げた。
しかし当時の部長は星野の素質を見抜いており、どうにか星野を野球部へ引き戻す。さらに監督からカーブの握りを教えてもらったことで、高校1年でのちに伝家の宝刀と言われるスローカーブを習得した。高校3年春の北海道大会では強豪の北海道日大高校に初戦で敗れるも、13奪三振を記録。プロのスカウトから注目を集めるほどに成長する。
社会人野球を志望するもプロ入りの決め手となった恩師からの一言
星野のもとには日本ハムやロッテなどさまざまな球団からアプローチがあったというが、当時の星野はプロで続けていく自信がなかった。社会人野球の道を考えて拓殖銀行へ内定していたというが、恩師から「今100%プロに行けるのになぜ行かないんだ?」という一言もらってプロ入りを決意。またせっかくプロ入りをするなら”憧れの巨人へ”との考えがあったが、恩師からの「巨人にはいい左ピッチャーがいるからお前は阪急へ行け」というアドバイスが。これもまた、星野にとって大きなターニングポイントとなった。
スローカーブを駆使しながら高校野球で目覚ましい活躍を見せた星野だったが、ストレートの球速は伸びないまま。プロ入り直後の練習で120km/h台と表示されたときには改めてショックを受け、「スピードガンと戦った時期もあった」と振り返っていた。また当時は2軍でも登板の機会がなく、スコアラーのデータを運ぶ”伝書バト”や記録係など裏方の任務をさせられていたというから驚きだ。
だがそれでも、その頃から驚異の制球は片鱗を見せ始めていたようす。練習ではバッティングピッチャーを任される機会が多かったが、ある日の練習で福本豊に対して「カーブを投げます」と宣言。しかし星野のカーブが思ったよりも曲がったのか、空振りをとったというのだ。同エピソードに、徳光は「星野さんのカーブのすごさは誰かが見てたんだろうな」と星野の下積み時代に思いを馳せる。
2年目になると2軍の試合で代役先発を任される機会が回ってきた。当初は「3イニングくらい投げられれば」という気持ちだったというが、相手打線を完璧に抑えて完封勝利。続く試合でも登板し4連勝を収め、2年目の7月に晴れて1軍への昇格を果たした。球速は大事だが、それだけではない。星野の妙技が球団に認められた証だった。
130km/h台でありながら第一線で活躍し続けた星野伸之の強み
多くの視聴者が気になるのは、ストレートの球速が130km/h台でありながら、なぜ星野がプロ野球の第一線で活躍し続けられたのかという点ではないだろうか。それは当時阪急でコーチを務めていた足立光宏からの助言が大きかったという。足立からは「お前の強みはキレとコントロールだ」と言われていたが、当時の星野はピンときていなかった。ところが250球以上の投げ込みを続けた結果、感覚が徐々につかめるようになってきたそうだ。
また星野にとってのもう1つの強みは、打者にとっては突然ボールが出てくるような感覚に陥る“小さなテイクバック”だ。野村克也監督から「いないいないバァ投法」と名付けられたこのフォーム、スローカーブとのギャップもあって150km/h以上に感じる打者も多かったという。番組では伝家の宝刀スローカーブの握りや、クイックフォームから繰り出される独特のテイクバックを自ら披露する貴重な場面も見られた。
現役時代にはほとんど語られることのなかったレジェンドたちの貴重な秘話を聞ける番組として、「プロ野球 レジェン堂」には今後も大いに注目していきたい。
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