森山未來“リー”の恋人だった馬場ふみか“美香”、危うい過去が明らかに＜飛鳥クリニックは今日も雨＞

2025.05.02 18:00

森山未來が主演するLeminoオリジナルドラマ「飛鳥クリニックは今日も雨」が独占配信中。第5話は、リー(森山)のかつての恋人・美香(馬場ふみか)についてや現在の“相棒”純(勝地涼)との出会いが描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

新宿・歌舞伎町を舞台にした本格裏社会ドラマ

詐欺・情事・外道という“人間の欲望”をテーマにしたLeminoオリジナルドラマの第3弾。同ドラマの原作は「週刊SPA！」(扶桑社)で連載中の、Xのフォロワーが90万人を超えるインフルエンサー・Z李氏による同名小説だ。東洋一の歓楽街といわれる新宿・歌舞伎町で看板のない何でも屋を営む主人公・リーが、詐欺や未成年売春といった事件の真相に迫っていく。

主人公のリーを森山、リーの仲間である純を勝地、リーのかつての恋人・美香を馬場ふみかが演じる。監督は、自主制作映画「SRサイタマノラッパー」(2009年)が話題を呼び、「22年目の告白私が殺人犯です」(2017年)、「あんのこと」(2024年)、「室町無頼」(2025年)などを手掛けてきた入江悠が務める。

リーと美香の出会い

たびたび回想シーンで登場していた美香。第5話はあらためて出会いから付き合うようになり、さらにトラブルに巻き込まれるまでが描かれた。

8年前、リーは木村(音尾琢真)に押し付けられ、家出少女だった美香を預かることに。1週間ほどしても出ていかない美香に冷たく「いつ出ていくのか」と聞くリー。「お金が貯まったら出ていきます」と言う美香は、保険証なしで誰でも診てくれるという飛鳥クリニックで出してもらう薬を、いわゆる“処方箋ドラッグ”としてネットで売りさばいて収入を得ていた。その一方で、リーの歩きたばこやポイ捨てを注意する、きちんとした一面もある女性だった。

そうして過ごす中、ふと美香が「私、出ていったほうがいい？」と聞くと、「別にいたかったらいてもいいよ」と答えたリー。2人の関係は“恋人”へと変わっていった。

美香についての思いがけない展開に驚くリー

ある日、リーの家に宮原(阿部亮平)が押しかけてくる。リーは宮原、斎藤(竹中直人)、木村とマージャンを打つ仲だったのだが、木村が野球賭博の負け分を払わずに逃げてしまったので、リーに穴埋めをしろというのだ。

「なぜ俺が？」と腑に落ちない様子のリーに、宮原は斎藤が唐仁組の一派である斎藤興業組長であることを伝えた。それでも穴埋めするわけが分からないでいると、宮原は1通の書類を差し出す。

それは金銭消費貸借契約書で、美香のサインがあった。美香によると、かつて木村に仕事を紹介されたのがセクシービデオへの出演だったために断ったことがあり、そのときに撮影ができなくなった罰金を払わなくてはいけないと言われたという。それが500万円で、宮原は木村の賭博の負債と合わせて860万円の支払いを迫った。

「そんな金、払えるわけないでしょ。あったとしたって払う義理がねえわ」とリー。その言葉に逆上した宮原は、刃物を突きつけた。リーはひとまず美香が処方箋ドラッグ売買で稼いで貯めていた200万を渡し、残りの金策に走る。

同時に木村についての聞き込みもしているときに知り合ったのが現在の“相棒”純だ。リーと同じ歌舞伎町生まれ歌舞伎町育ちで4歳年下の純は、なぜかリーに懐く。そして、木村の情報も持っていた。木村は違法な援助交際デリバリーヘルスを運営しており、そこで働く女の子のリクルーターの役割をしている女性がいたという。そのときリーの脳裏に浮かんだのは美香だ。純にリクルーターの女性の特徴を聞いて確信する。

リーが8年たっても忘れられない存在の美香。その危うさにハラハラした。そして純との出会いや斎藤たちの素性が明らかになり、8年前と今の点と点がつながっていき、目が離せなくなった。

第4話で8年後となる現在の木村を見つけたリーはたちまち鬼の形相になったが、それほどの怒りを募らせる展開が待っていると思うとゾクッとする。

Leminoオリジナルドラマ「飛鳥クリニックは今日も雨」(全8話、第1～2話は無料配信)は、Leminoで独占配信中。

◆文=ザテレビジョンドラマ部