≠MEが新曲『神様の言うとーり！』制作秘話を明かす、学園アニメのようなMVに「思わず声が出ちゃいました！」

2025.05.01 18:00

4月30日に10枚目のシングル「モブノデレラ/神様の言うとーり！」をリリースした≠ME（ノットイコールミー、以下ノイミー）。今回は、物語の最後に報われる“シンデレラ”とは違って、決して主人公になれない、恋が成就しないという哀しく切ないミディアムバラードの「モブノデレラ」と2月に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された≠ME 6周年コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」で初披露したポップで爽やかな「神様の言うとーり！」という対極的な２曲による両A面となっている。鈴木瞳美、谷崎早耶、冨田菜々風、本田珠由記によるインタビュー後編では「神様の言うとーり！」について語ってもらった。

「神様の言うとーり！」はポップでキュートな青春フルスロットルの楽曲

――両A面シングルの「神様の言うとーり！」について聞かせてもらいます。この曲はどんな曲ですか？

冨田菜々風：すごくポップなミュージックに合わせて恋心が真っ直ぐに歌われている楽曲なので、歌っていてもファンの皆さんに感情を届けやすい感覚があります。自分たちと重ねながら歌える楽曲でもあるなと思いますし、この楽曲はTVアニメ「甘神さんちの縁結び」2ndシーズンのエンディングテーマなのですが、アニメとも照らし合わせながら楽しんでいただける楽曲だと思うので、この楽曲でさらにいろいろな方に知っていただきたいです。

――アニメがノイミーへの入口にもなった感じですね。

冨田：アニメの最終回の日にMVが公開されたんですが、毎週アニメを楽しみに見ていたみなさんも「このMVを見ることがすごく楽しみだった」というコメントをいただいたのもうれしかったです。ノイミーのファンのみなさんもエンディングテーマに決まったことでアニメを知ったという方もいらっしゃると思うので、お互いがそれぞれを知ることができて、すごく縁を感じる作品にもなりました。

本田珠由記：曲調はなんかちゃん(冨田)が言ったみたいにポップでキュートな感じで、私は特に歌詞が好きなんですが、私は歌詞から少し“和”の雰囲気を感じました。「幾何学模様」や「満月の夜願った」「恋のいろは」「待ち人」など、これまでのノイミーの曲の歌詞にはなかった表現があり、それがこの曲らしさになっているんじゃないかなと思いました。あと、セリフパートもピュアな感じや、おしとやかさがあり、これも今までの楽曲の主人公観とは違う雰囲気が出ていてすごくいいなと思いました。

――指原莉乃さんの語彙力の豊富さを改めて感じますね。

本田：はい！　知らなかった表現や言葉がたくさんあり、すごいなと思いました。

≠MEが学園アニメの世界に入ったようなMV

谷崎早耶：この曲がアニメのエンディングテーマになっていると話にありましたが、MVもアニメのような演出になっていて、ノイミーがアニメの中から飛び出してきたような作品になっているのも好きです。自分たちもアニメの中に入れたような気分になってうれしかったですし、特に好きなのが２サビなんですが、ひとりずつジャンプしていくところは、ファンの方も「特にアニメみたい」と言ってくださりました。自分の歌割りの時に手でハートを作ったんですが、そのハートの中から自分が出てくるような演出をしていただいたのも、MVを見てすごくうれしくなりました。

――本当にアニメのオープニング？っていう感じのMVですよね。鈴木さんはパンをくわえて走っていましたけれど(笑)、それこそ古来からあるアニメのヒロイン的な演出だなって。

鈴木瞳美：はい、パンをくわえながらダッシュをしました (笑)。パンをくわえるのは大丈夫だったんですが、寒かったのが大変でした。さらに、撮影した時間が早朝で、登校時間くらいの時間帯だったのでリアルを感じました(笑)。おっしゃっていただいた通り、アニメのオープニングがそのまま人間になったようなMVなんです。私たちも今までアニメの映像でしか見たことなかったようなシーンを自分たちで再現させてもらったので、アニメ好きな方にもこのMVを見ていただきたいです！

――これだけアニメ的演出が多いと、完成してみないと分からない感じですよね？

鈴木：はい。完成したMVを見た時、声が出ちゃいました(笑)。先ほどさややん（谷崎）も言っていた2サビでは、「ひとりずつ順番に飛んでいきます。ここでジャンプして、回ってからはけてください」と説明いただいたのですが理解ができていなくて、完成したMVを見て分かりました。素敵なMVに仕上げていただきました！

――この曲の振り付けはどんな感じですか？

鈴木：キャッチーな曲なので、振り付けもとても分かりやすく、マネしやすいポイントがたくさんあります。SNSなどでいろいろな方に踊っていただけたらうれしいです。ライブでもコールしていただける楽曲になっているんじゃないかなと思います。

これからの≠MEは…？「東京ドームに立ちたいし、アリーナツアーもやってみたい！」

――話は変わりますが、鈴木さん、4月13日に誕生日を迎えられましたが、この一年の抱負を教えてください。

鈴木：ピラティスに行くことです(笑)。去年の目標だったんですが、達成できなかったので今年こそできるといいなと思っています。24歳ということで、周りがどんどん社会人になっていて。大学に行っていたりすると卒業して社会人2年目の世代なので、しっかりとした素敵な女性になれるように頑張ります(笑)。

――本田さんは7年目に入ったノイミーでやりたいことを教えてください。

本田：アイドル7年目ということで、少し遅いかもしれないんですが、もっと頼り甲斐のある人間、アイドルになりたいなと思っています！　最近、今更ですがもっと語彙力を身につけないといけないことに気づき、本を読んで、いろいろな方のインタビューやテレビをたくさん見て学んでいます。今日の取材も「頑張るぞ！」と意気込んでいたんですが、もっとうまく喋れたらなと思うので、もっと学んでこの一年でたくさん喋れるようになりたいなと思っています。

――では最後に、冨田さんからノイミーの今後の目標を。

冨田：私たちは活動初期の頃から「東京ドームに立ちたい」という大きな夢があるので、そこに向けて一歩ずつ積み重ねていきたいと思っています。6月からの≠ME 全国ツアー2025「We want to find "カフェ樂園"」もそうですが、目の前にあるお仕事をひとつずつしっかりと行なっていくことで、きっといつか辿り着けるんじゃないかなと思うので頑張りたいです。あと、アリーナツアーもやってみたいです。その他もたくさんやりたいことがあるので、ファンの皆さんと一緒に進んでいけたらいいなと思っています。よろしくお願いします！

◆取材・文＝田中隆信