＜あんぱん＞「なんで生きているのかわからないんだよ」北村匠海“嵩”は、ついに本音を吐き出す

2025.04.28 10:51

今田美桜が主演を務める連続テレビ小説「あんぱん」(毎週月～土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月～金曜の振り返り)。4月28日からの第5週「人生は喜ばせごっこ」では、のぶ(今田)の女子師範学校での生活がスタートした(以下、ネタバレがあります)

漫画家・やなせたかしと小松暢夫妻が「アンパンマン」にたどり着くまで

連続テレビ小説、第112作目となる本作は「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしと小松暢夫妻をモデルにしたオリジナル作品。脚本は連続テレビ小説「花子とアン」、大河ドラマ「西郷どん」の中園ミホが担当している。

戦前、戦中、戦後と激動の時代を生きたやなせと、やなせと共に生き、彼をけん引し続けた“ハチキンおのぶ”こと暢が、あらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでの人生を描いた物語だ。

第5週は、昭和11年、のぶは女子師範学校の寮に入るため朝田家から巣立つ。教壇に立つ軍国主義の黒井雪子(瀧内公美)に圧倒されるのぶとうさ子(志田彩良)。一方、浪人生の嵩(北村匠海)は、医者になる自分が想像できず、弟の千尋(中沢元紀)に自分の本当がしたいと考えていることをぶつける…といった内容だ。

4月28日放送の第21回では、のぶが女子師範学校での寮生活に向けて出発するところからスタート。

家族が盛大に見送る中、そっと見守る嵩はのぶの背中に「さようなら、頑張って」と語りかけるのであった。

女子師範学校での担任は、面接時にのぶを厳しく叱責した教師・黒井雪子であった。さらに教師になることへの覚悟を問う場面でのぶが支えてくれた家族のために頑張ると話すと「愚かしい！」と叱責。学費は官費、それゆえ国のために頑張るのだと教え込んだ。

さらに同室の先輩たちも厳しく、「後輩だから」「1年生だから」という理由で、しなくてはいけない行動も多い印象。こんな生活にのぶとうさ子はたじろぐのであった。

一方、浪人生の嵩は、千尋(中沢元紀)から将来についての熱い思いを聞く。

すると突然「こんな自分が嫌になるんだよ。なんで生きているのかわからないんだよ、俺は」と自分の心の内を叫ぶ嵩。そして「本当は絵を描きたいんだ。絵を描いて生きていきたい」と本当の思いを吐き出す。この思いは叔父・寛(竹野内豊)にも聞こえており…というところで放送は終了した。

SNS上ではこの日の放送内容に「嵩ものぶも夢に向けて動き出した！」などの声が上がっていた。

◆文＝於ありさ