WHITE SCORPIONのACO、HANNA、ACE(写真左から)

WHITE SCORPION、“青春”を感じる初の夏曲で新境地へ「2年目の今年が一番勝負の年」

2025.04.25 07:15
WHITE SCORPIONのACO、HANNA、ACE(写真左から)

秋元康プロデュースの11人組アイドルグループ「WHITE SCORPION」が、7thデジタルシングル「Beach opening」を4月23日にリリースした。これまでのWHITE SCORPIONの楽曲にはなかったタイプの、初のサマーチューンとなっている。ACE、ACO、HANNAの3人にインタビューを実施。新曲のこと、3月から始まった月1の定期公演のこと、4月29日(火)から始まる冠番組「WHITE SCORPIONのSCORPISM」(毎月最終火曜深夜0:30-1:00、エンタメ~テレ☆シネドラバラエティ)のことなどを聞いた。

HANNA「夕日を見ながら海の近くを散策しながら黄昏れている雰囲気」

――新曲「Beach opening」の最初の印象から聞かせてください。

HANNA:前作「I do love you!」が、いつもとは違うかわいい曲だったので、7枚目は元々のWHITE SCORPIONの楽曲らしい格好良い曲なのか、またかわいい曲が続くのか、どっちなのかな?って思っていたんですけど、初めて聴いた時、これまでになかったタイプの曲だったのでびっくりしました。サマーチューンで“青春”を感じる曲なんですけど、切なさもあって、夏は夏でも夕日を見ながら海の近くを散策しながら、たそがれている雰囲気があるなって思いました。

ACO:私も最初にタイトルを知った時は完全に“夏曲”だと思ってメロディーとかいろいろ想像しました。いざ聴いてみたら、HANNAが言ってくれたみたいに夕暮れのイメージがあったので驚きました。思ったのは、夏フェスとか開放的な雰囲気のステージで締め曲として歌ったらすごく合うんじゃないかなって。

ACE:曲を聴いてみるとイントロからゆったりとしていてチルな感じだったので、“シティポップ”的な雰囲気も感じたんです。かわいすぎないエモーショナルな楽曲で、私たちにピッタリだと思ったので表現するのが楽しみでした。

――これまでとタイプの違う曲ということですが、レコーディングはいかがでしたか?

HANNA:「トンネル 抜けてしまえば 青い海が見えて来るよ」といったフレーズがあるように、歌詞から情景が読み取りやすかったので、フワァって景色を思い浮かべながら歌いました。これまでの楽曲の歌詞は情景よりも心情とかが描写されているものが多かったので、具体的な情景が見えるこの曲は歌いやすかったです。

ACO:最初はちょっと抑えめで、段々テンションが上がっていって、「Live it up」のところは本当にもう「イェーイ!」って感じなので(笑)、レコーディングでもそういうふうに徐々に盛り上がれるように気を付けて歌いました。

ACE:私はレコーディングには楽曲の雰囲気に合った服装で行くんですけど、今回は白の涼しげなワンピースを引っ張り出してきて、それを着て超バカンス的な雰囲気で歌いました(笑)。レコーディングでは、情景を思い浮かべながらちょっとエモーショナルな感じで歌い方に抑揚をつけることを意識しましたね。

MVでは初めてのストーリー仕立ての作品に挑戦

――MVはどんな感じになりましたか?

HANNA:今回初めてスタンドマイクを使って撮影しました。ダンスはいつもよりは抑えめな感じなんですけど、身振り手振りとか表情もこだわっていて、監督さんから表情に関するリクエストもありました。前作で笑顔を見せて、その前は格好良い表情を見せていたので、「もっと新しい表情が見たい」って。それでいろんな表情に挑戦したんですけど、モニターでチェックした時に「うん、確かになぁ」って思うくらい新しい気付きがありました。これからもっと表情の豊かさを意識して鍛えていきたいなって思ってます。

ACE:今回、初めてのストーリー仕立てのものになっていて、ドラマ調の部分があるんですけど、私も表情の面で結構悩みました。私は「動く唇」や「Satisfaction graffiti」のような髪を振り乱しながら暗めな感情を顔に出すというのが得意な方だと思っていて、前作「I do love you!」での“笑顔”にめちゃくちゃ苦戦しました。今回、私も「見たことない表情が見たい」ってオーダーがあったので、いつもは表情を作り込むタイプなんですけど、逆に何も考えず、その場のテンションでやってみたらOKをいただきました!

ACO:私も監督さんに同じように言われて、さらに「歌詞の言葉一つ一つをしっかりと読み込んで、ちゃんと分かった上で表情も一つ一つ作ってほしい」というふうに言われました。なので、かなり歌詞は読み込みましたね。それがMV撮影に生かされていると思うので、あらためて私たちの最初の曲「眼差しSniper」からちゃんと歌詞を読み返して、今後のパフォーマンスにつなげていきたいなと思いました。

カップリングはWHITE SCORPIONの系統のタイプの楽曲

――カップリング曲の「なんて僕は無力なんだろう」は、WHITE SCORPIONらしい楽曲のように思いました。メロディーラインの起伏が激しいので歌う難易度は高いような気もします。

HANNA:重低音が響く曲が好きなので、最初に聴いた時、過去一くらい重低音が響いていたので「ヨッシャー!」って思いました(笑)。歌に関してはおっしゃっていただいた通り、高音と低音の差が激しくてすごく苦戦しました。でも、激しいからこそ頭に残りやすいと思うので、ファンの方も気に入ってくれるんじゃないかなと思います。

ACE:初めて聴いた時は、イントロからワクワクする楽曲だなと思いました。たとえば、対バンイベントとかで披露した時に初見の方にも「あ、このグループいいかも」と思ってもらえるような“つかみ”になる楽曲になりそうだなって。「Beach opening」とは対照的に、楽しんで表現するというよりは、しっかりと作り込んでWHITE SCORPIONを見せる楽曲だと思うので、歌詞をしっかりと入れて歌いたいなという気持ちもありました。比喩的な表現が多いので、読めば読むほどいろんな意味が見えてきます。

ACO:音の高低差がすごくて、「私、これ歌えるのかな?」って思いました。レコーディング前にすごく練習したんですけど、「なんて僕は無力なんだろう」の“ぼ”と“む”は裏声で、“な”は普通の声で出さなきゃいけないという決まりがあって、「これを歌えない私は“無力”だなぁ」と思ってレコーディングしていました(笑)。歌詞的には主人公の恋愛への重たさがWHITE SCORPIONらしいなと思いましたし、「動く唇」ぐらいまでは表題曲がこっちの系統だったので、1年間かけてなじんだWHITE SCORPIONを見ていただけるのはこちらの曲かなと思います。

定期公演は「アットホームな雰囲気」で新しいことに挑戦しやすかった

――「Beach opening」と「なんて僕は無力なんだろう」の2曲が増えたことで、ライブでの見せ方も変わってくると思います。3月からは定期公演「WHITE SCORPION BASE Live」が始まり、8月に追加も決まって6回行われますが、これまでの感想を聞かせてください。

HANNA:SCOPIST(ファンの総称)しかいないのですごくアットホームというか、空気が温かったです。そういう雰囲気だからこそ新しいチャレンジもしやすかったのかなと思いました。違うアレンジもそうですし、それこそファンの方の間を私たちが割って入っていって煽ったりしたんですけど、後ろの方も楽しんでもらえたみたいです。なので、これからも定期公演ではいろんなチャレンジをしていきたいなと思いました。

ACE:しっかり楽曲をアレンジしてもらって、演出をつけていただいてWHITE SCORPIONのライブをするのは、1stワンマンライブ(「WHITE SCORPION 1st ONEMAN LIVE ~初撃。~」)と1周年のライブ(「WHITE SCORPION 1st Anniversary LIVE ~追撃。~」)に続いて3回目だったんですけど、今回初めて花道を歩くということを体験したんです。新しいことが起こるたびに表現者としても成長できているような気がするので、第6回までもっともっといろんなことを吸収していきたいです。

――定期公演も含めて、対バンイベントなどライブの数も増えていますが、今のWHITE SCORPIONのライブの良さ、魅力を教えてください。

ACO:ギャップですね。パフォーマンスしている時の私たちは、いっぱい踊って表情もクールめなんですけど、一人一人を見てもらうとすごく明るいメンバーが多いんですよ。MCとかの時にはそういうメンバーのキャラが分かったりするので、そのギャップも良さかなと思います。

――メンバー個々のキャラクターが分かると言えば、エンタメ~テレで冠番組「WHITE SCORPIONのSCORPISM」が4月29日から始まります。

ACE:冠番組をさせていただけるのはめちゃめちゃありがたいです。クールな楽曲が多い分、私たちのパーソナルな性格を見てもらえる機会は大事だと思うので、第1回の収録は終えているんですけど、みんなかなり自由に発言したり、各々のキャラクターが際立った収録になったので、WHITE SCORPIONのパフォーマンスが気になった方にこの番組を見て、私たちのキャラクターも知ってもらいたいです。

――SHOWROOMのレギュラー番組「ほわすぴのほわほわ日記」もメンバーのキャラクターがよく分かりますよね。

ACO:「ほわほわ日記」は作家さんがいるとは言え、かなり自由な感じなので、それこそ楽屋のような雰囲気で素の私たちを見ていただけてます(笑)。ファンの方から「今日も面白かったよ」という声を頂けているので、もっとたくさんの方に見ていただきたいです。

HANNAのラジオは「すごくしゃべってる!」とメンバー内で話題に

――HANNAさんはラジオ番組「WHITE SCORPION HANNAの夜ふかし」(毎週土曜深夜1:35-1:50、ラジオ関西)が始まりました。3月はポッドキャストで配信されて、4月からラジオ関西でオンエアされていますが、トーク力が鍛えられているのでは?

HANNA:めっちゃ鍛えられてます! 元々はそんなに喋れる方ではなかったので、一人で番組を担当させてもらう、しかも地元で!ってすごくうれしかったんですけど、「自分にできるのかな?」っていう不安はありました。でも、スタッフさんも巻き込んでおしゃべりとかしているので、始まってみると楽しんでやれています。

――ACEさんとACOさんは聴きましたか?

ACE&ACO:聴いています!

ACE:深夜なんですけど、お仕事で帰宅が遅い日とかはドンピシャで時間がかぶったりするので「夜ふかし」聴きながらお風呂に入ったりしていますね。初回放送に比べると話す力も付いてきているし、メンバーの話をいっぱいしてくれるので、「あぁ、そんなこと思ってたんだな」って、親目線で思いながら楽しく聴いています。

ACO:内容も面白いんですけど、「HANNAってこんなにしゃべるんだ!?」っていうことに一番驚きました。他のメンバーとも「HANNAがすごくしゃべってる!」って話題になっています(笑)。

――番組内で「自炊にハマっている」とか「ギターを始めた」とかいろんな情報が出ていましたね。

HANNA:自炊は続いています。卵焼きとか目玉焼きの他に、お母さんが作ってくれたしらたきとピーマンを炒める料理がおいしかったので自分でも作ってみました。ギターも続けているんですけどなかなか覚えられなくて、こっちはかなり苦労しています。

「もっともっと勢いをつけて、目指すは東京ドーム!」

――お二人はハマっていること、チャレンジしようとしていることはありますか?

ACO:私、キムチの素に野菜を入れて、春雨を入れて、卵を割って食べるのにハマっています。私、ラーメンが好きで食べすぎて太っちゃった時期があって、ダイエットするためにこれを食べ始めたらすごくハマって…週5くらいで食べています(笑)。

ACE:これ、メンバーにも言ってないんですけど…勝手に作詞しています!

ACO:えぇ! 知らなかった!!

ACE:将来的に自分で曲を作ってみたいなと思っていて、今のうちから飛行機の中とかお休みの時に遠出した時とかに作詞しています。いつか発表できたらいいなって。

――では最後に、グループとしての目標を聞かせてください。

HANNA:2年目ということで今年が一番勝負の年だと思っているので、メンバー同士でたくさん話し合いをして、どうすればWHITE SCORPIONのことを知ってもらえるかを考えています。もっともっと勢いをつけて、目指すは東京ドーム! さらにそれを超えていけるようなグループになりたいな思っています。

◆取材・文=田中隆信

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