my fav、名曲「夢が夢じゃなくなる時」収録のアルバムリリース叶えられた夢に一度辞めて分かった「アイドルってすごくいい職業」

2025.04.23 19:00

アイドルグループ、my favが3月末にデジタルアルバム「My Favorite Songs!!」をリリース。新生ラストアイドルからmy favへと改名し、現在は川又あん奈、黒瀬梨花、園田一花、田中美帆、西村瑠香、古松華の6名で活動を行っている。初のアルバムにメンバーはどんな思い入れがあるのか。それぞれの“My Favorite Songs”を聞いた。

ファンにも愛される名曲にメンバー票も集中

――デジタルアルバム「My Favorite Songs!!」が配信されました。これにちなんでメンバーそれぞれの好きな曲とその理由を教えてください。

西村：「夢が夢じゃなくなる時」です。アルバム曲はどれもお気に入りですが、この曲は特に歌詞がキラキラしていてすごく真っすぐ。素直な言葉とか、自分にはあまりないような要素が詰まっているのがとても好きです。

――西村さんはあまり素直ではない？

西村：ちょっとひねくれかもしれないです(笑)。

黒瀬：私も同じで、「夢が夢じゃなくなる時」が好きです。私は小さい頃からアイドルになるのをずっと夢見ていて、多分、この6人の中で一番オーディションを受けてきたと思います。たくさん悔しい思いをしてきていて、この曲にはその頃の自分とリンクする歌詞がたくさんあるんですよね。そのつらかった思いも今に全部つながっているんだという気持ちで歌っていて、私の中に一番刺さってくる曲です。

川又：どうしよう、私も「夢が夢じゃなくなる時」なんですけど…。

――それだけ名曲ということですね。

川又：私はアイドルを一度辞めているから歌詞の全てに共感できるんです。アイドルってすごくいい職業だったんだなって。ファンの人と一緒に夢を追いかけられるのってすごく敵なことなんだと、辞めてから改めて分かって。この曲を歌っていると、今度は絶対に辞めずに頑張りたいと思えてきます。パフォーマンしているときにファンの皆さんを見るとたくさん力をもらえるし、もっともっと頑張ろうと思える曲です。

めったに披露しない刺さるレア曲

――「夢が夢じゃなくなる時」が続きましたね。田中さんはどうですか？

田中：私は「From my future」です。

川又：大丈夫？無理に変えてない？（笑）

田中：変えてない(笑)。本当にこの曲が一番好き。この曲ってmy favの曲の中で唯一ゆったりした曲調の音楽で、イントロからオルゴールの音色のようなメロディーがグッとくるんです。曲調がゆっくりな分、1人1人の歌声を聴ける時間も長くて、ファンの人にとっても推しのメンバーの声をじっくり聴ける曲だと思います。対バンとかでは披露しない。定期公演でもたまに披露するくらいレアな曲なのもいいなと思うポイントです。聴きたいなと思ったら、ぜひライブに通ってみてください。

古松：私は「虹色LIFE」です。イントロからかっこいいギターで、バンドのようなノリノリの音で始まるのがめっちゃ好きですね。歌詞に「my fav」が唯一入っていて私たちにしか歌えない曲だと思うのと、「転んだとしても立ち上がって」「カラフルに彩るの」「どこまでも続くわ」といった前向きな歌詞が大好きです。落ち込んでいるときに聴けば、きっと私たちの歌声で元気づけてあげられると思います。

園田：私はまた別の曲で、「It's New World」です。ダンスも難しくて、my favの中ではカッコいい系の曲なんですよね。披露する回数は少ないんですけど、ファンの方も歌詞が好きと言ってくれます。「虹色LIFE」もそうですけど、元気をもらえると言ってもらえる曲なので、パフォーマンスをしていてもすごく楽しいです。

――皆さんそれぞれmy favの楽曲に強い思い入れを持っているのが分かります。

西村：あの…変えていいですか？私はやっぱり「透明色のミライ」で。この曲は、未来は不透明で、進んでみないと分からないけど、その先はちゃんとあるからっていう、そういう歌詞なんです。不安はあるけど進んでいこうっていう、背中を押されるような曲で、聴くとすごく勇気づけられます。

田中：いいよね、「透明色のミライ」。私も大好き。

――ちなみに、なぜ変えましたか？

西村：違う曲を挙げた方がいろいろ聴いてもらえるかなと思って…(照)。

――せっかくなので、両方取り上げておきますね(笑)。

ファンも待ち望んでいたこの6人での音源化

――このアルバムが配信されてから、ファンからはどんな声が届いていますか？

古松：待ち望んでいたという声がやっぱり多いです。新体制以前の楽曲はまだこの6人音源がなく、ライブでしか聴けなかったんですよね。それが聴ける喜びと、ユニット曲の「100秒と6文字でおしえて」「No Way」「ひこうき雲と青い空」もライブでしか聴けなかったので、音源になってよかったと喜んでもらっています。遠方のファンの方とか、きっと初めて聴く人もいて、そういう方たちにも広く届けられるのは私たちもうれしいです。なにより全曲いいと言ってもらえるので、それが一番うれしいですね。

田中：この6人になって、全部の曲を音源化できて本当によかったです。改名して今の私たちはmy favだという自覚はありましたけど、改めて以前の曲に私とあん奈ちゃんの声がある状態で聴くと、それが実感できます。

西村：形になるってやっぱりいいですね。歌割りも新しくなっている箇所があるので、そういうところにも注目です。

田中：ユニット曲はかわいい系からカッコいい系まであって、普段はあまり言わないかわいい台詞を言っているメンバーもいたりします。新しい曲も今までの曲も同じくらい大切なので、皆さんにも楽しんで聴いていただきたいです。

取材・文／鈴木康道