

恐竜園が存在する世界?断脚を迫られた“セントロサウルス”を巡る飼育員に「考えさせられた」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、WEB漫画誌「コミックバンチKai(カイ)」で連載されている『ディノサン』(漫画:木下いたる、監修:藤原慎一)だ。
同作は、生き残りによる繁殖や遺伝子操作で恐竜が再生された世界を舞台に、経営難に陥った恐竜園での飼育物語が描かている。以前X(旧Twitter)に第26話が投稿されると、5000以上の「いいね」を獲得。そこで作者である木下さんに、同作を描いたきっかけや、26話でお気に入りの場面について話を伺った。
セントロサウルスのラブラブカップル…突如発覚したメスの深刻な病
恐竜園「江の島ディノランド」では、セントロサウルスの繁殖を実現するため、オスの「小吉」とメスの「梅子」は居住を共にしていた。2頭は角や体を寄せ合うほど良好な関係で、時おり交尾に発展することも。しかし、ここ最近は、途中で梅子が嫌がる素振りを見せることが多くなっていた。
その状況を知った竜医(恐竜の医者)の「不知火(しらぬい)」は新人飼育員「須磨すずめ」に、いつから梅子が交尾を嫌がるようになったのか尋ねると、すずめは「気づいたのは3日前ですね」と応える。その後、何か気になっている様子の不知火は“梅吉の行動データと糞のサンプルをもらっていく”と言って立ち去ったのだった。
そして、退勤したすずめは帰宅して眠りについていると、夜中に同僚の「花梨」から電話が。やや寝ぼけた状態で電話に出ると、花梨は「梅子がね…」と話し始める。非常事態と察したすずめは、すぐに身支度をしてバイクに乗って現場に直行し…。
セントロサウルスのエピソードに対し、読者からは「すずめの真っすぐな気持ちに惹かれた」「不知火の発言はとても考えさせられるものがある」「動物に対する考え方が変わった」などの声が寄せられていた。
「恐竜のお世話」に着目した作者の木下いたるさん
――『ディノサン』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
これまで恐竜は映画、マンガ、小説などいろいろな作品で様々な形で描かれてきましたが、飼育や管理だけに絞った物語はほぼありませんでした。例えば今日の恐竜ブームを作った大きな要因の一つである、映画『ジュラシック・パーク』や『ジュラシック・ワールド』シリーズでは、劇中の恐竜たちが生き生きとした姿で描かれてきたものの、その恐竜たちの世話をしているシーンというのはほんのごくわずかです。
その「もし本当に生きていたら何を食べただろう?どんなふうに休んで、どんな病気になっただろう?」といった疑問の答えを徹底的に描きたい、これまでの恐竜とは「恐ろしい、大きい、強い」といったイメージを、本当は「臆病だったり、病気になったり、ケガをしたりもする」、そういう自分たちと変わらない生き物であるというイメージをもっと広めたい、そう思ったのが大きな理由です。
――第26話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
まず恐竜の病気とはいっても、分かっていることはほんのごく僅かな化石からの情報です。ですので、実際はどうだったかというの大部分は、実際の病気に照らし合わせながら、想像の中で作り出さなければなりません。そのためにあらゆることを徹底的にリサーチして、マンガですから「それらしく見える」というクオリティまで物語の解像度を高めなければなりません。今回のこの話は特にそのハードルは高かったのですが、読んだ時に「ウソくさい」と思うことなく、単純に一つの物語として自然と楽しんでいただけていればガッツポーズです(笑)。
――第26話の中で、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
不知火の「それは君のエゴじゃないか?」というセリフです。これはマンガに限らず実生活においても、自分のエゴや思いだけで、他者を決めつけてしまうと、客観的な判断や議論ができなくなってしまうので、どの結論に向かうにしても、まず自分のエゴや思いというのは一旦そばにおきながら、他者とコミュニケーションを図ろうと気をつけています。
――木下さんが特にお気に入りの恐竜がいれば、理由と一緒に教えてください。
「ギガノトサウルス」がとても美しくて昔から好きですが、『ディノサン』を描くようになってから、監修でお世話になっている藤原さんの影響で、近頃は「プシッタコサウルス(第7巻38話に登場)のぽちゃぽちゃお腹と、てちてち歩きにメロメロです(笑)。
――今後の展望や目標をお教えください。
次巻8巻からは新章に入り、これまでとはまた違った物語の進み方をしていく予定でいます。漫画としても折り返しに入ってるので、最後まで破綻しないように気をつけながらも、楽しくこれまで誰も読んだことのない物語を描いていきたいです!
――読者へメッセージをお願いします。
『ディノサン』は未だかつて誰も読んだことのないであろう新しい恐竜の物語です。また、漫画にとどまらず、今年の6月にはより小さなお子様に向けた絵本も発売を予定しております。いつも応援していただいている皆様にも、またこの機会に知ってくださった皆様にも、これからもますます楽しんでいただけるように頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします!
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