春日俊彰、BSの魅力は「大きな声で笑いはしないけどじんわり面白いなと思える」BS愛やロケについて語る＜じばせん＞

2025.04.12 12:00

4月12日(土)より、オードリー・春日俊彰が出演する「オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ」(毎週土曜夜10:00-10:30、ＢＳテレ東) 通称 “じばせん”のレギュラー放送がスタート。そこで、春日が囲み取材に応じ、BS愛や番組の見どころなどを語った。

同番組は、超節約を貫く春日が、馴染みのない街で自腹の1000円を予算に、最高の“せんべろ”を楽しむために吟味を重ねる酒飲みドキュメンタリー。ＢＳテレ東開局25周年記念番組として、年間25回の放送が予定され、4月からシーズン1(12回放送)でスタートする。初回は、大田区最大の繁華街「蒲田」から一駅、東急池上線「蓮沼」駅が舞台となる。

春日、レギュラー放送決定は「非常にありがたいです」

BSでのレギュラー放送について、春日は「自宅で見る番組はBSが多く、BSの番組が好きだといろいろなところで言っていたら、ＢＳテレ東さんがその声を聞きつけ、番組をやらせてくれました。また、BSでお酒をいただく番組というは、それなりに成功した人でないと、成立しないと思いますし(笑)、ＢＳテレ東開局25周年記念番組という社運をかけた番組になると思っていなかったので、非常にありがたいです」と感謝を口に。

また、BS番組の魅力を「大きな声で笑いはしないけどじんわり面白いなと思えるのがちょうどよくて、私もそれを求めてBSの番組を見ています。(番組中は)何も起きなくていいですし、毎回同じで良いと思っていて、それが魅力だと思います。また、町中華や喫茶店などご飯屋さんに行く番組が好きなので、（“じばせん”という）番組をやっていて楽しいです」と語った。

春日「私っぽさも出せるお酒をいただく番組になるのかなと」

現在、さまざまな芸人が個性を生かしBS番組を担当。そんな、現状を「先輩方が自分の趣味で番組をされているのをずっと見ていて、いいなと思っていました。なので、もし、自分が番組をやらせてもらうのであれば、日本全国の老舗ジム巡りをしたいといろいろな人に話していたんですが、誰も“いいね”と言ってくれなくて(笑)」と春日が話すと笑いが起き、続けて、「そんな中で、私が普段安いお店を求めるという行動とお酒を飲むっていうのを掛け合わせていただいて、他にはない私っぽさも出せるお酒をいただく番組になるのかなと思います」とコメント。

さらに、「ライバル視している番組はありますか？」と聞かれると「ライバルはあまりないです。BSは、裏番組のことを誰も気にしてないのかなと思っていて、そこがBSの良さかなと。例えば、『飯尾和樹のずん喫茶』(ＢＳテレ東)で、昼間は飯尾さんと喫茶店でおなかいっぱいご飯を食べさせてもらい、夜は、私のこの番組に来てもらい、お酒だけに1000円を使わせてもらうとか、そういうのをやらせてもらいたいです」と願望を明かした。

春日、局の垣根を超えた玉袋筋太郎の共演に意欲

また、過去に居酒屋でビールの大瓶の値段をチェックした際に『633は大人の義務教育』と玉袋筋太郎の名言を思わず漏らし、BS愛を見せた春日。「玉袋筋太郎さんとの共演はいかがですか？」との質問に「それはやらせていただきたいです！玉さんは本当に博識の方なので、街の歴史や情報を教えてもらったり、私も玉さんも知らない街の町中華を探したりしてみたいです。でも、『ずん喫茶』もそうですが、まずは自分の番組を固めてからじゃないと、他の番組とのコラボは恐れ多いので、番組自体が同じ位置にいってから、コラボさせていただきたいです」と意気込みを。

そして、同番組は春日と親交の深いディレクターが春日とロケに。春日は「自腹の1000円を妥協せず最高の使い方をしたいと吟味するので、時間がかかってしまい、ロケがとんでもない押し方をしてしまいます。なので、馴染みのないディレクターさんだと気を使ってしまうと思いますが、水口ディレクターは10年来の付き合いがあり、私のこだわりを分かってくれているので、申し訳ないなと思いつつも、気を使わずに出来るのでありがたいです。もちろん、私と水口ディレクターだけじゃなく、技術さんなど他のスタッフさんもいるので、当たり前に押すというのはよくないと思っています。でも、時間がないからこの店で良いよねとはならないように、気を付けなきゃとも思います」と語った。

春日、ロケで店を選ぶポイントや気を付けていることを明かす

春日は、第1回放送回の最後に『もうほぼほぼゴールです』とのコメントを残す。その印象的なコメントについて、「先ほども言いましたが、BSでお酒をいただく番組は、昨日今日じゃできないと思っていて。見ている方に、なんでこいつがやっているんだと思われない、ここまで上り詰めてきた人しかできなくて、相当なところまで登ってきたぞという気持ちです。私も、アフリカの部族と戦ったり、いろいろなことを経てきて、そういう意味での“ゴール”です」と振り返った。

また、ロケで店を選ぶポイントや気を付けていることを「他の街では見ないなというお店が気になります。(レギュラー放送第1回に登場する) サーフショップは、静かな寂びれた場所に突然現れて。サーフショップのご主人が『昔はこの辺りもすごい賑わっていた』とおしゃっていたので、あえて寂れたと表現させてもらいましたが、単純に気になったお店にちょっと行ってみようと寄らせていただいています。街を紹介する情報番組の要素もあると思うので、飲み屋さんはもちろんですが、名所や地元の興味深いお店にも行けたらと思っています」と語り、「街の人とお話する時も気を付けていることは特にはないです。カメラが回っているので、何か起きても、エンターテインメントになるかなとガンガンいき、なにか変な感じになったら、偉い人にすぐ入ってきてもらうみたいな感じでやらせてもらっています(笑)」とコメントすると笑いが起きた。

春日「お話をいただいて番組をやるというのがこだわり」

今後、行ってみたい街について「私は西武線とか中央線とか西の方で暴れてきたので(笑)、東京の東側、あとは川崎、横浜の方とかもあまり知らず、横浜ブルーラインや南武線沿いとか路線で考えると結構出てくるので、あまり行かなくて知られてない街に行ってみたいです。あと、他の番組で取り上げたことがない街や地方の街など知らない街はいっぱいあるので、何十年番組ができるんだろうとワクワクしています」と笑顔を見せた。

最後に、YouTubeで動画を配信している人が多くいる中、ＢS番組をやることへのこだわりを「やっぱりテレビが1番、エンターテインメントの上にあると思っています。また、ＢＳテレ東さんからオファーをいただかないと番組は出来ないので、今までの実績を認めてもらい、かつ、商品として成立するというのはYouTubeとの違いだと思います。お話をいただいて番組をやるというのがこだわりです」と明かし、囲み取材を締めくくった。