

「ついに来たか、SF!」主演・寛一郎が語る、アメコミ原作ドラマへの想い<HEART ATTACK>

フジテレビが米・スカイバウンドエンターテインメント(以下、スカイバウンド)と共同制作したドラマ『HEART ATTACK』がFODにて全話配信中。また本日4月10日(木)深夜24:45より、フジテレビにて地上波放送を開始。本作は、近未来の日本を舞台に、超常的な能力を持ち世間から迫害されている“ヴァリアント”が権力と戦う姿をスリリングな展開と刺激的な映像演出で描くSFドラマだ。ヴァリアントでありながら、VCU(ヴァリアント犯罪課)のスパイであるウミンを寛一郎、ヴァリアントが隔離された“奈落”でインフルエンサーユニット「L」のメンバーとして活動するエマを三浦透子、同じく「L」のメンバーでメカ担当のブクロをSAKURA、美術担当の飴ちゃんをめがね、エマの最愛の妹・陽毬を阿部久令亜が演じる。今回はそんな5人にインタビューし、作品への思いや撮影秘話などを聞いた。
三浦透子「決して遠い話ではないし、そう思ってはいけない」
ーー本作はフジテレビが『ウォーキング・デッド』を手がけたスカイバウンドとアメコミを実写化するという一大プロジェクトですが、出演が決まった時はどのような心境でしたか?
寛一郎 「ついにきたか、SF!」と思いました。まず日本で本格的なSFドラマが作られること自体が少ないし、まさか自分が出演する機会をいただけるとも思っていなかったので、楽しみもありつつ、どうなっていくんだろうという不安な気持ちも正直ありました。
三浦透子(以下、三浦) アメコミを日本で実写化すると聞いた時点では、まだ全然想像がつかなくて。実際に台本をいただいて、もちろんSFならではの壮大さであったり、前提の複雑さであったりに驚きや新鮮さを感じつつも、そこで描かれている人間関係や、生まれ持った違いによって過酷な状況に追いやられてしまう側と、それを強いる側という社会の構造自体は決して遠い話ではないし、そう思ってはいけないように私は思えて、物語との距離が一気に近づいた感じがしました。
SAKURA 私はそもそもお芝居自体が初めてだったので、何もかもが未知だったんですが、脚本を読んだ時に役と自分がすごくマッチしているなと思ったんです。だから、もちろん最初はドキドキしていたんですが、意外と自分らしさを生かして自然体で演じられたのかなと思います。共演した皆さんもいい人ばかりで、嫌なことが一つもない現場だったので、ありがたかったですね。
めがね 私は台本と合わせて原作も読ませていただいたんですが、エマたちの抱えてる問題があまりに大きすぎて、はじめはどう受け止めていいか分からなかったですね。ヴァリアントは“奈落”という閉塞的な空間に追いやられ、自分が自分であるということさえも認めてもらえないわけじゃないですか。そんな環境の中でも、「L」のメンバーは強い絆で結ばれていて、自分たちの主張を発信し続けている。これは嘘をついちゃいけないなと思いましたし、どうすれば皆さんと絆を作れるんだろう、どうすれば人の心を動かせるような人間になれるんだろうかとずっと考えてました。
阿部久令亜(以下、阿部) 私は陽毬の役が決まった時はすごく驚いたんですが、同じぐらい嬉しかったです。SFのお芝居も初めてだったので、どんな風に撮影するのかなとワクワクしながらクランクインの日を楽しみにしていました。
それぞれの役柄の注目ポイントは?
ーー本作にはたくさんの個性的なキャラクターが登場しますが、皆さんが演じる役柄の特徴と注目してほしいポイントを教えてください。
寛一郎 僕が演じるウミンは何を考えているか分からないところがあり、最初の台本だと台詞ももっと少なかったんです。でも、彼はちゃんと愛情を知っているので、ロボットみたいな人間にはしたくないと思っていました。そんな彼がどうして心を閉ざしてしまったのかということと、エマと出会って、ゆっくりと心の鍵が解かれていく過程に注目してほしいなと思います。
三浦 エマはすごく正義感の強い子だと思うんですね。自分の置かれている状況をより良くしたいと思っているし、他の人たちに対しても何かできることはないかを自分なりに考えて頑張っているんですけど、一生懸命がゆえに視野が狭くなってしまう時もあるなという印象で。みんなを引っ張っていく強さもありつつ、悩んだり間違えたりする年相応の愛らしさもあって、そこがとても好きです。
SAKURA 私が演じるブクロ、通称ブク姉は「L」のメカ担当です。性格的なところでいうとクールな姉御肌で、頼り甲斐のある感じですね。私自身もブクロのキャラがすごく好きで、かっこいいなと思います。結構“チル”な感じなので、そこに注目してほしいです(笑)。
めがね 私が演じる飴ちゃんは、「L」で部屋の装飾など美術を担当しています。もう一人、「L」には花蓮っていうみんなのお母さん的な女の子がいるんですが、私たちはその子供たちみたいな関係性なんです。特に飴ちゃんはみんなとずっとふざけていて、子供みたいな人だなと思ったので、自由な感じでお芝居させていただきました。
阿部 陽毬はお姉ちゃん(エマ)が大好きで、いつも気にかけているしっかり者の妹です。“奈落”という抑圧された場所の中でも、すごく楽しんで暮らしているところが可愛いなと思ったので、皆さんにもぜひ注目してほしいです。
思わず一同が「かっこいい!」と声を上げた三浦透子の姉御エピソード
ーー皆さんの和気藹々とした雰囲気から撮影もすごく楽しかったんだろうなというのが伝わってきますが、特に印象に残ったエピソードはありますか?
阿部 皆さん本当に明るくて優しくて、休憩時間も一緒にお話したり、お菓子を食べたり、すごく楽しかったです。
めがね ずっと何か食べてたよね(笑)。
三浦 私は、寛一郎が晴人役の山田健人さんにめちゃくちゃいい先輩してたのが印象に残っています。良い関係だなと思いながら密かに見てました(笑)。
寛一郎 たしか山田くんは当時19歳で、本格的にお芝居を始めたばかりだったんです。だからすごく一生懸命で、自分が休みの日にも現場に来て「今、何考えながらやったんですか?」って質問してくれるので、とりあえず「先生(三浦)に聞いてこい」って三浦さんに投げるっていう(笑)。でも本当にすごく愛される才能を持っている方で、現場のみんなから可愛がられていました。
SAKURA 先ほど言ったように私もお芝居が初めてで、分からないこともたくさんあったんですが、皆さんがすごく質問しやすい雰囲気を作ってくれたのでありがたかったですね。冗談を言って楽しませてくれたり、お芝居で悩んだ時も一緒に考えてくれたり、初めての現場がここで本当にラッキーだったなって心から思いました。
めがね さっきの寛一郎さんと山田さんの話じゃないですが、私も三浦さんに“姉御“を感じた瞬間がありました。ある時、私がすごく撮影でお芝居に関して悩んだ時があったんですが、三浦さんはそれに気づいてくださったみたいで。モヤモヤしたまま、みんなで泊まってる宿に戻って、部屋で色々と考え事をしていたら、ドアをノックする音がして、外に出てみたら「よっ!」って三浦さんが立っていたんです。
一同 かっこいい〜!!!
三浦 (照笑)
めがね それで、すごく色んなアドバイスをしてくださったり、「そのままでいいんだよ」って言ってくださって、本当に救われました。
三浦 でも、悩むってそれだけ真剣に取り組んでいるからこそだと思うんですよね。だから、その思いに応えたいと思うし、私自身も一緒に考えられるのですごくありがたかったですね。それこそ、山田さんも私や寛一郎に色々質問してくれましたけど、芸歴が長くなるにつれて忘れてた気持ちを思い出させてくれたというか。私たちの方が教わることも多いよねって現場で寛一郎と話してました。今までの感じで楽しげな雰囲気が伝わったと思うんですが、ふざけるばかりじゃなく真面目なところはしっかり締めて、みんなで真剣に作品と向き合えたのが本当に良かったなと思います。
寛一郎 すごく風通しの良い現場だったよね。そこはやっぱり丸山(健志)監督の力も大きいと思います。丸山監督はやりたいことが明確で、映像の色味に関しても「このカットはこういう色合いで」っていう、ご自身の中でしっかりと具現化されたイメージをお持ちだったんですね。その上で、僕たちの相談にも真摯に向き合ってくださるので、頼り甲斐があるし、柔軟だしで、すごく居心地が良かったです。
寛一郎「『HEART ATTACK』は愛と希望の物語」
ーー先ほどの三浦さんがおっしゃっていたように、本作はSFドラマですが、その中で描かれていることはこれまで人類が繰り返してきた歴史でもあり、将来誰の身にも起こり得ることなのかなと思いました。皆さんはこの物語からどういうメッセージや教訓を受け取りましたか?
三浦 この社会で生きている中で疑問を持つことって皆さんあると思うんですが、それを普段から行動に移せているかといえば、私は自信がないので、大きなものと戦っている彼女たちの姿にはすごく心を打たれました。その上で、一番大切なのは直接話せる相手なんじゃないかなと思います。
めがね その気持ち、よくわかる。私も最初台本を受け取った時は本当に一人では抱えきれなくて、撮影が始まったら、とにかくまずは「L」のメンバーと強固な絆を作ろうと努めていたんですね。そのせいでお喋りをし過ぎたところは反省しつつも、嘘をつかず、何かわからない時は「ごめんなさい。わからないので教えてもらえますか?」って正直に言えたことはすごく良かったなと思っていて。その結果、私は皆さんに助けていただいて、この作品にも最後まで向き合うことができたので、誰かに気持ちを届けたいなら、何かを変えたいなら、まずは自分を信じてあげて、その上で隣の人を信じることが大事だと思いました。
SAKURA 今の世の中って情報がたくさん溢れていて、混沌としているなと感じることが私は普段からあるんですね。そこで全ての情報を鵜呑みにするのではなく、やっぱり自分の目で見て、感じることがすごく大事だなって。それでも悩んだり迷ったりすることは絶対にあると思うんですが、そういう過程を経て、自分はどの道を選ぶのか、何を守りたいのかを考えることの重要性を私はこの作品から教わりましたし、皆さんにもそれが届くといいなと思います。
寛一郎 このドラマは一見難しく感じるかもしれないですが、実はすごくシンプルで、愛と希望の物語ですからね。仕事でも何でもそうですけど、一人では無理でも誰かと手を繋げば、成し遂げられることもある。希望的観測かもしれないですけど、そういう願いが込められた作品だなと思います。
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