『母の決闘』より

4年かけて見つけ出した息子…取り戻すため決闘に挑む母親の姿が「まさに『母は強し』」と話題に【漫画】

2025.04.09 08:40
『母の決闘』より

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『母の決闘』を紹介する。「サンデーうぇぶり」で連載中の『継とあやかし』(小学館刊)の作者として知られる天野リサさんが、1月8日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、天野リサさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

正しき者に勝利を与える決闘に赴く、子を奪われた母

4年前に生まれたばかりだった息子を誘拐されてしまった母親は、ローゼスという女性が双子として育てている金髪の子どもを見て自分の息子だと確信した。早速ローゼスを呼び出し、坊やは自分の子であると告げると、激高する彼女にある提案をする。

それは銃を使った“決闘”。明確な証拠を提示することのできない母親は、「神に示して頂くのです」と語りかけ勝負を申し込む。狩りに行ったことがあり銃の扱いも慣れているローゼスは、決闘が始まるとすぐに銃を撃ち、女性の肩や頬をかすめた。

一方銃をろくに握ったことがないであろう母親は、なぜか3発ある銃弾のうち2つを地面に落とす。そして4年間探し続けた結果見つけた子どもは自分の大切な子であり、これは真実であると語った母親。正しき者に勝利が与えられる“決闘”ならば、銃を握るのが初めてであっても弾は1発あれば十分であり、必ずローゼスの眉間を貫くと告げ…。

この母の強さを描いた漫画を読んだ人たちからは、「まさに『母は強し』」「本物の覚悟だこれ」「強い女性好きすぎる」「この迫力には敵わない」など、多くのコメントが寄せられている。

お題通りに描かれた、完全勝利の決闘劇

――『母の決闘』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

2021年にサンデーSという雑誌にて、お題「一撃必殺」で8ページでの漫画を描くという企画があり、こちらの作品を制作しました。決闘を舞台にしたのはテレビでフェンシングの試合を見かけたからで、一撃必殺→フェンシング→決闘→…いっそ一撃も喰らわさずに相手を負かせたらカッコいいのでは?みたいな流れでこちらの作品ができました。

――本作では、子供のために覚悟を持って決闘に挑んだ母親の姿が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

7ページ目の母の姿です。主人公は決闘で勝負をしに来たのではなく、自分が本当の母であることを神様に証明してもらうために来たのですが、その迷いのなさと信心さ、相手への隠しきれない滲む怒りが表現できればと思ってこだわりました。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

7ページ目の母の姿と、8ページ目の「私の名誉を守るためですよ」というセリフが気に入っています。従来の決闘のかっこいいところはそれが揉め事を解決するための手段ではなく、「名誉」を守るための手段であるというところだと思ってるので、作中で入れられてよかったです。

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

連載だと1番に主人公の活躍を優先することを意識しています。あとどの作品もなるべく読み返して楽しい要素がある作品になるように制作しています。1回読むだけでも問題なく読めるけど、読み返して気づいたらちょっと楽しいかも…くらいで、こちらはただの私の趣味です。

――今後の展望や目標をお教えください。

『継とあやかし』の連載が長く続いてくれたら嬉しいです!また読切もたくさん描いていきたいです!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

いつも応援ありがとうございます!これからもたくさん読んでもらえたら嬉しいです!

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