

小芝風花“瀬川”が出会った横浜流星“蔦重”という光「この人に出会うために私はここにいるんだ」<べらぼう>

横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”として時代の人気者になった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱と“エンタメ”に満ちた人生を描く“痛快”エンターテインメントドラマ。
「べらぼう」の物語も第14回の放送を終え、瀬川(小芝風花)が吉原を去るという結末が描かれた。WEBザテレビジョンでは、“伝説”の花魁・瀬川(花の井/瀬以)を演じる小芝風花にインタビューを実施。瀬川と鳥山検校、そして蔦重への思いについて語ってもらった。
蔦重と出会っていなければ、添い遂げられる人だったと思います
――瀬川にとって鳥山検校とはどのような存在だったと思われますか?
瀬川の台詞にもありましたが、本当にいい男だと思います。蔦重と出会ってさえいなければ、添い遂げられる人であったと。ですが、どうしても心の中に蔦重がいて…。検校は瀬川のちょっとした声色などから全てを察しているんですよね。瀬川もきちんと検校と関係を築いていきたいけれど、近寄ると心の中を全てのぞかれてしまうのではないかと思い、うまく心の距離を縮めることができなかったのだと思います。それによりますます検校が焦り、どうしていつまで経っても夫婦ではなく客と女郎の関係性のままなのかとモヤモヤとした思いが募っていったのだと。夫婦としていい関係を築ける道もあったかもしれませんが、察しすぎる人がゆえに、瀬川もなかなか歩み寄れなかったのかなと思っています。
――鳥山検校と離縁し、蔦重と生きる道筋が見えたものの、瀬川が蔦重と別々の道を歩むことを選択したのはどのような気持ちからだったと思われますか。
まず、お金が絡む汚い仕事をしていた検校の妻ということで、周りから“自分たちからむしり取ったお金でぜいたくをしているやつだ”というレッテルを張られると思うんです。そうでなくても、市中の本屋から仲間に入れないようにとされている中で、瀬川がそばにいることで、より蔦重の夢の妨げになってしまうと。平和で皆が笑い合うような、蔦重の夢が詰まった吉原の姿は、私が一緒にいるとかなわないことなのだと瀬川は察するんですよね。
初めは蔦重と一緒になるために荷造りをしていたのにもかかわらず、最終的には離れるための荷造りに変わってしまうということがすごく悔しくて。蔦重への文も、涙が止まらなかったです。誰かに“瀬川が一緒にいたらかなわない、離れろ”と言われた訳ではなく、10年以上も思い続けた人と一緒になれる道があるけれど自ら身を引くことを選ぶ瀬川の思いが、本当に苦しかったですね。
自らの苦しい思いや一緒になりたいという思いをしまってでも、やはり蔦重が「純粋に本を作るのが楽しい、吉原を良くしたい」と笑っている姿が好きだからこそ、彼の夢を守るために瀬川ができる唯一の道だったのだと思っています。
瀬川にとって“光”だったと思います
――瀬川にとって蔦重は、もう理屈ではない思いがあると感じます。改めて、瀬川にとっての蔦重はどのような存在だと受け止めて演じられましたか?
「重三はわっちにとって光でありんした」というせりふがありましたが、本当にそうだったのだと思います。身を削らなくてはいけないところに身を置かれて、逃げることもできず、ただただ自分が削られていく中で、きっと重三という存在だけが光で、「この人に出会うために私はここにいるんだ」とまで思えるような存在だったと。重三が夢を素直に語ってくれる姿を見て、“そんなことできるわけない”と思いながらも、重三の夢が自分の夢にもなって、外の世界に連れ出してくれるような人であったのだと思います。本当に、瀬川にとって“光”だったと思います。
――瀬川を生き、その生きざまを体験して思うことはありましたか?
瀬川を演じ、吉原に生きる人ではなくても、いろんな制限に縛られている時代だと感じました。今は、会いたい人に会うためには車や電車、さまざまな移動手段があり遠くても会いに行けますし、会えなくても電話ですぐに声が聞ける。とても自由な世の中だと思うんです。瀬川が生きた時代は、やりたくても出来ないことがたくさんあって。今はそれを当たり前にできる時代だからこそ、もっと生き生きと、男性も女性も隔てなく自分が本当に幸せだと思える道を進んでいいんだという勇気をもらいましたね。
――大河ドラマで瀬川という役を演じられて、俳優として今後への新たな思いは芽生えましたか?
視聴者の皆さまが瀬川の本当に繊細で複雑な感情の変化をくみ取って下さり、丁寧に演じたことはきちんと伝わるのだと自信をいただきました。これからも、どんな役と巡り合っても、丁寧に向き合っていきたいと改めて思いました。
いくつもの奇跡が起きて結ばれたあの瞬間が一番の幸せでした
――瀬川にとって一番幸せだったと思う場面を教えてください。
検校に離縁してもらったあと、蔦重と二人で横になりながら話しているシーンが一番幸せだったと思います。瀬川にとっては、絶対に起こりえないと思っていたことなんです。蔦重が瀬川の気持ちに気付いていないことも、恋愛というものを考えていないことも分かっていて。そこから、「俺がお前を幸せにしたい」という奇跡が起き、その思いを蹴って“瀬川”というものを背負って身請けされ、もう二度と会うこともないと思っていた。そんな中、離縁されるなんて思ってもみないことが起き、いろんな奇跡が起きてやっと結ばれた瞬間だったので、心の底から幸せだったと思います。
――それでも吉原を去る決断をした瀬川にとって、蔦重が夢をかなえることこそが一番の幸せなのでしょうか。
夢に向かって楽しそうに笑っている姿が好きだと思うので。きっとこの先、瀬川が街中で「蔦屋」を見ることもあるかもしれないですし、変わらず本を作っているんだなと遠くから見守っている気がします。
――究極の愛ですね。
本当にそう思います。
蔦重の夢がかなうことこそが、瀬川の願いなのだと思います
――吉原を去った瀬川のその後を考えたことはありますか?
幸せに暮らしていてほしいと願うばかりです。瀬川は本もたくさん読んで知識はありますが、やはり吉原の中でしか生きていないので、外の世界の常識やお金を稼ぐことは簡単ではないと思うんです。厳しい時間も多いとは思いますが、彼女が持つ人が求めているものを見抜く力、求められていることに応える力がきっと外の世界でも強い味方になってくれると思います。
――最後にこれから先の蔦重へ、メッセージを。
瀬川はすごくつらい選択をしましたが、それは全てあなたの夢がかなうことを願っているから。幼なじみとして当たり前のように一緒に過ごしてきて、そしてやっと一緒になれてこれからも楽しく過ごしていくはずが、急に瀬川がいなくなってしまって蔦重も寂しいと思うけれど、蔦重のいい方向に皆を巻き込んで進んでいく強い力で、吉原を盛り上げていってほしいなと、そう思っています。
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