スマホが顔面に落下、トイレの非常用ボタンを押す…ドジな漫画家の日常に「分かる」と共感の声【漫画】

2025.04.04 08:30

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、漫画家の根田啓史さんによるコミックエッセイ『サボテンちゃん』をご紹介しよう。

同作は、サボテンの被り物をした「サボテンちゃん」に扮した、根田さんによる普段の“おっちょこちょい”な様子を描いた作品。X(旧Twitter)に数話がポストされると、関心を集めて約5000もの「いいね」が寄せられている。

共感の声が相次いだ根田さんの“ちょっとした失敗”

『サボテンちゃん』は、根田さんが普段の生活で「やってしまった」と思った出来事が描かれている。例えば、外出先のトイレを使用した際に流すボタンではなく「非常用ボタン」を押してしまったり、横になりながらスマートフォンを眺めていたら、スマホリングが外れて顔面に落下したり、料理のトッピングを床にバラまいてしまったりなどが挙げられる。

根田さんのちょっとした失敗に対し、読者からは「めちゃくちゃ分かる」「スマホの顔面落下は何度も経験してる」など共感の声が続出。そこで作者である根田さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。

日常の「やっちまった」を漫画にしている『サボテンちゃん』

――コミックエッセイ『サボテンちゃん』を描き始めたきっかけや理由があればお教えください。

FANBOXというクリエイター支援のサービスがあるのですが、そこのコンテンツとして始めました。支援してる人のプライベートとか知りたいかなぁと思いまして。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

自分のことを描いているので、創作と違って気に入ってるとかはあんまりないのですが、日々の生活の中でダメだこりゃって感じのことばっかりなので、そこらへんがちゃんと出てるシーンは読み返しても「あーあったなぁ」と思います。コインランドリーでおつり作るためにスーパー入っておつり作らないように会計してしまうのとか、本当によくやりました(笑)。

――普段は創作漫画も描かれていると思いますが、どういったサイクルでコミックエッセイに取りかかるのでしょうか？

先ほど答えたようにFANBOXのコンテンツとして描いているので、週一のペースで上げられるようにと思っています。ネタ的には、日々やっちまった～って時に忘れないうちにXに投稿して、それをブックマークしておいて、あとで漫画にまとめる感じが多いです。

――ご自身を「サボテンちゃん」として登場させていますが、どういった経緯で、このキャラが誕生したのでしょうか？

男女逆転のコンテンツって本当にずっと人気で、ご飯もの、異世界ものに匹敵する需要があると思っているのですが、一時期SNS作家さんたちの間でアバターを女の子にするのが流行っていて、そのときにサボテンちゃんが誕生しました。今は、もう性別とかもどっちでもいいのですが、ずっと使ってきたのでそのまま使っているという感じです。

サボテンがモチーフになっているのは、筋肉少女帯というバンドの「サボテンとバントライン」という歌が好きで、その歌の中でサボテンは神様なんですよね。それでイベントのときサボテンを持ち歩いていた時期もあったのですが、サボテンというモチーフ自体も気に入っていて、いつの間にか自分自身がサボテンちゃんになりました。

――今後の展望や目標をお教えください。

去年長崎県の離島である新上五島町というところに引っ越しまして、できる範囲ではあるのですが、漫画を絡めながら地域おこしみたいなのを自分なりにチャレンジしたりしています。サボテンちゃんも五島編そのうちやると思います。サボテンちゃんはエッセイ漫画として読むと結構面白いと思うので、いろいろ続けていろいろな人に届けていけたらなと思っています！

――読者へメッセージをお願いします。

サボテンちゃん、kindleインディーズで無料配信しております！「あるある～」となるか、「かわいそう…」となるかはあなた次第です(笑)。

あと、先ほども言った通り、去年の夏に離島に移住しまして、友人のおっさんと2人でカフェ・宿泊施設をやっております！「離島に遊びに行きたい！」「海が好き！」という方はぜひ遊びに来てくださいね！