マッチングアプリで振られては幼なじみに口説かれる…2人のもどかしい関係に読者から「泣いた」と反響続々【BL漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、2025年2月3日にX(旧Twitter)に投稿された『女にはモテるのにマチアプだと全くモテない』をピックアップ。

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本作はLOVE xxx BOYS pixivで連載されていた漫画『アンマッチング・ハートビート』の第1話にあたるエピソード。作者の琢磨さんがX(旧Twitter)に本作を投稿されたところ、1.1万件を超える「いいね」と多くの反響コメントが寄せられた。本記事では作者の琢磨さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

一番近い相手が口説いてくるけど…

美容師の明日馬は女性客からモテモテのハイスペ男子。彼女たちにとっては残念なことに女性には全く興味がない。明日馬の幼なじみ、啓吾はソツのない社交家でバーテンダー。明日馬に惚れているものの、当の明日馬は啓吾が口説いてきても傾かず、マッチングアプリで出会いを探している。啓吾の役目は毎回振られる明日馬の愚痴を聞くことだ。

啓吾を意識しているのにマッチングアプリに出会いを求める明日馬。明日馬をストレートに口説く啓吾。2人でくっつけば丸く収まりそうなのに、現実はそううまくはいかなくて…。2人のもどかしい関係に読者から「幸せになってもらいたい」「読むっきゃない」「グッと来ました」など多くの反響が寄せられている。

作者・琢磨さん「もっともっとキュンをうまく表現したい」

――『アンマッチング・ハートビート』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

『アンマッチング・ハートビート』は、『ずっと君のターン』というコミックスに登場する、いわゆる「当て馬キャラ」を主人公に据えたスピンオフ作品です。

『ずっと君のターン』が出た時レビューや感想でぽつぽつと「当て馬くんがかっこいい」と言って貰って。その声がきっかけとなり、当て馬くんのキャラクターをもっと掘り下げてみようと思ったのがきっかけです。

――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

主人公の明日馬くんは、『ずっと君のターン』に登場した際、『ずっと君のターン』の主人公(受)とマッチングアプリで出会っています。そのため、『アンマッチング・ハートビート』は彼が恋人を探している状況を前提に話をスタートさせなければいけないんですよね。

ただ、そのままマッチングアプリで運命の相手と出会う……という展開では、少し単調すぎるかなぁ？と思ったのと、「両片思い」ならぬ「両思いだとお互い認識している状態」から始まる物語を描いてみたいと思っていたので、その２つの要素を組み込んだ話にしました。

両思いだとお互い認識できる関係性は…幼馴染かな、両思いなのにこの年齢まで付き合わず、片方はわざとマッチングしている理由はこうかな、と自分なりに丁寧に肉付けしていった話です。

主人公が美容師で途中攻めの髪を短くカットするのですが、攻めの髪型がまた伸びてくるという描写で作中の時間の流れも感じて頂けたらなと思います。

――本作で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

作中ではないのですが表紙の絵がとても気に入っています。両思いなので２人で手ハートを作ろうとしているけど少しズレていて噛み合っていない手元が、タイトルや内容にかかっていてこれ以外ないな、と。

帯や作品紹介に書いて頂いた「ちぐはぐ相思相愛ラブバトル」も良いキャッチフレーズでお気に入りです♡

――今後の展望や目標もお教えください。

自分の中の萌やフェチは大事にしつつ、それだけに引っ張られないように、色んな性格・見た目・関係性・展開のボーイズラブを考えていきたいです！

盛り上がる展開やシーンでもっともっとキュンをうまく表現したいな〜と、最近は少女漫画を参考にしています。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

『アンマッチング・ハートビート』の２人が大好きなのでこれからも個人的に描き続けていきたいです。

明日馬くんのトラウマが少しずつ解消されていく様子や、本当の意味で相思相愛になった２人の漫才のような関係性をこれからも見守って頂けたら嬉しいです♡