「アメリカン・サイコ」囲み取材より

Hey! Say! JUMP高木雄也「かなり脱ぎます」主演舞台でストイックに鍛えた肉体美披露

2025.03.30 04:00
「アメリカン・サイコ」囲み取材より

3月30日(日)から4月13日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場、4月19日(土)から4月21日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、4月26日(土)に福岡・J:COM 北九州芸術劇場 大ホール、4月30日(水)に広島・JMSアステールプラザ 大ホールにて上演されるミュージカル「アメリカン・サイコ」の公開ゲネプロ及び囲み取材が3月29日に行われ、高木雄也、音月桂、石田ニコル、大貫勇輔と、演出を手掛けた河原雅彦が登壇した。

1989年のニューヨークが舞台のブラックコメディー

「アメリカン・サイコ」は、1991年に出版されたブレット・イーストン・エリスの小説で、犯罪物であると同時に、痛烈な社会風刺と皮肉を前面に押し出したブラックコメディー。今回の日本版の演出を、ブラックなエンターテインメント作品に定評のある河原が手掛ける。

物語の舞台は、1989年のニューヨーク。ウォール街の投資会社のエリートであるパトリック・ベイトマン(高木)は、トム・クルーズと同じ高級アパートメントに住み、有名レストランでランチをとり、ジムやエステで美貌を磨く華麗な日々を送っている。投資会社の同僚の関心事は、レストランや女、そして名刺のデザインや誰が優良顧客を獲得するか。パトリックの婚約者やその女友達も洋服や美容にしか興味がなく、望みは理想の結婚相手を見つけることだけ。しかし、パトリックには裏の顔があった。夜は冷酷なシリアルキラー、猟奇的連続殺人犯に変身していたのだ。パトリックは同僚のポール・オーウェン(大貫)が自分より勝っている気がして、激しいジェラシーを抱いていき…という物語が描かれる。

キャスト陣の肉体美が見どころ「美術館に行くような気持ちで」

ビジュアルにこだわり、去年の夏にキャスト陣に体づくりをリクエストしたという河原は「見た目を非常に重要視していますので、すごく目の保養になる作品です。80年代後半から90年代のアメリカが舞台ですので、ルッキズムの塊みたいな舞台になっています。美しくないと作品にならないですし、薄着のシーンも多いので、演出家としてすてきに(舞台に)立ってもらいたいから体を絞っといてとリクエストしました」と意図を明かした。

ポールを演じる大貫は「(体づくりを)一生懸命頑張ってたんですけど、稽古が進むにつれて『あれ?俺だけ脱がない…?』と気付いて。他のキャストは脱ぐんですけど、唯一脱がない役でした。でもスーツを綺麗に着こなすっていう意味ではよかったかな」と振り返る。パトリックの婚約者のエヴリン・ウィリアムズを演じる石田は「みんな空き時間にずっと筋トレをしていてます。お互いに(筋トレについて)教え合ったりしている現場です」とキャスト陣の頑張りをアピール。

パトリックに思いを寄せる秘書・ジーンを演じる音月は「私は露出が少ない方なんですけど、ニコルちゃんが言ったみたいに、みんな鍛えているのでアートのようです。体が芸術作品というか。そういう意味でも美術館に行くような気持ちでも楽しめるし、お芝居の内容や歌詞、セリフと合わせて楽しめるんじゃないかと思います」と観客目線の感想を述べた。

パトリックを演じる主演の高木は、本作のポスターに写っている自分を見ながら「もうこのポスターの人と別人ですもんね」と体を鍛える前との変化を実感。「僕はなかなか筋肉がつかないタイプなので、そこは本当に苦労しました。食事で脂肪を落として、トレーナーさんと一緒に考えて(体を)つくっていきました。その間にもHey! Say! JUMPのライブやグループ仕事があったので、正直きつかったです。でも、やってきてよかったなって今は思っています」と心情を吐露。

Hey! Say! JUMPのメンバーも高木に「頑張ってるね」と声を掛けていたそうで、「メンバーには(舞台を見に)来てほしいですね。大変な裏での姿を見てくれてたので、みんなに見てほしいです」と明かした。食事については「(ライブなどでは)ケータリングがとんでもない量並ぶんですけど、そこにはなるべく入らないようにしてました。ずっと鶏肉を食べていました」と徹底した様子。そんな高木に大貫は「ずっと同じものを食べていてストイックだなと思いました。雄也は出ずっぱりで、セリフも大変だし歌もあるしやることが多いから、楽屋では筋トレよりも台本と向き合ってたよね」と裏側での様子を口にする。そして、どれくらい体を見せるのかを聞かれた高木は「見せていいとこまでです。かなり脱ぎますね」と告白した。

「子犬みたいなかわいさ」もある高木雄也の魅力

本作の魅力について大貫は「ショーナンバーもいっぱいあるし、映像が本当に綺麗なんですよ。それがお芝居や踊りと合わさった時にかっこいいので、それも楽しんでもらえたらいいな」と語る。音月は「ご縁があってHey! Say! JUMPさんのライブを拝見したんですけど、(高木は)アイドルとしての顔と、また全然違うスタイリッシュなセクシーな役者としての顔、あと子犬みたいなかわいさもあって、いろんな引き出しを持ってるから、多分見にいらした方一人一人の心臓を鷲掴みにするんじゃないかな。令和のリアルシリアルキラーみたいな感じで、見てて目がハートになると思います!」と力強くアピールし、高木は「すごいうれしいです。いろんな顔を見せられたらなと思います」とはにかんだ。

ニューヨークが舞台の作品ということで、今回の劇中にも英語のセリフが多く混ざっている。河原は「全部日本語でやっちゃうとあんまり『アメリカン・サイコ』にならないから英語を残しています。高木くんはセリフも多いので、稽古が終わったら別室に行って英語を教えてくれる人と発音の稽古をして…というのが2ヶ月ぐらい続いていました。スマートなエリートサラリーマンの役なんですけど。高木くん自身は、ざっくばらんなやからみたいな感じで(笑)。そこからどんどんスマートを作っていきました。どのタイミングで心が折れても不思議じゃない日々の中で、コツコツ階段を上がるようにして今があるので、偉かったし立派だったと思います。やから感も消えました。スマートになったと思う」と高木の頑張りを称賛。

また、3月26日に35歳の誕生日を迎えたばかりの高木は現場でお祝いをしてもらったそうで「みんなハッピーバースデーのが歌がうまくてびっくりしました。全員からのプレゼントでバスローブをいただきました。すぐに着ました!」とうれしそうに報告した。

※Hey! Say! JUMPの「a」はセンチュリーゴシック体、高木雄也の「高」ははしご高が正式表記

◆撮影・取材・文=水沢あすみ

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