「どうか逃げれますように」…モラハラ彼氏と実母からの“夜逃げ”を描いた漫画に反響【漫画】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、pixivやカドコミで連載中の宮野 シンイチさんが描く『夜逃げ屋日記』より『52日目 不穏な空気』をピックアップ。

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宮野 シンイチさんが2月8日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、約2,000件の「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、宮野 シンイチさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

モラハラ彼氏と毒親

特殊な引っ越し業者である“夜逃げ屋”で働く作者・宮野 シンイチさんが描くエッセイ漫画である本作。今回は、モラハラの彼氏から夜逃げしたいと依頼してきた女性の話だ。

“夜逃げ屋”の社長と現場に到着し、作業を始めようとすると、依頼者の母親が娘の代わりに様々なことを言ってくる。社長はそれに対し娘本人と話したいときっぱり言う。引っ越し作業が開始されるものの、作業中ずっと娘に対する不満を大きな声で話し続ける母親。「ご近所さんに聞こえたらマズイから少し静かにしえもらえる？」と社長が言い、そんな母親の相手を宮野さんにするように指示する。

その後も娘への不満が止まらない母親。挙句の果てにはもう一人の娘と比べるような発言までしだし、宮野さんは依頼者に聞こえているだろうと心を痛める。

作業が終わり、荷物を詰めたトラックには依頼者は乗れるが母親が乗れるスペースがないことを告げる社長。母親には新幹線で帰ってもらうことに。宮野さんはトラックの荷台に乗り込み、引っ越し先へと出発するのだった…。

作品を読んだ読者からは、「展開が気になってグイグイ引き込まれます」「作者さんの観察眼が凄い」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・宮野 シンイチさん「母親の表情はかなり意識して描きました」

――『52日目 不穏な空気』のエピソードを描くうえで、心がけた点や大切にした点があればお教えください。

52日目に関しては、母親の表情はかなり意識して描きました。

実際の現場でも、目の前で悪口と自慢話をずっと聞き続けてたので、かなり近い表情を描けたと思います。

――今回のエピソードのなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

気に入ってるセリフは社長が母親にビシッと言った「これ以上喋るなら出てってもらうよ」というセリフです。

ほんと、よく言ってくれた！と心の底から思ったので。

気に入ってるシーンは最後にトラックの荷台に乗ってるシーンですかね笑

普通はあまりない経験だと思うんですけど、砂利道とかは荷台の揺れがかなりすごくて、、、。

――『夜逃げ屋日記』は宮野さんの実話を元にした作品ですが、“夜逃げ屋”という職業柄、沢山の方の人生のターニングポイントを見てこられたかと思います。宮野さん自身が特に印象に残っている“夜逃げ”エピソードをお教えください。

たくさんあるんですが、今度発売される4巻に収録されている、教育虐待からの夜逃げの話はずっと心に残ってます。

モデルになった依頼者さんともいまだに交流があるので、ぜひ読んで欲しいです。

――これまで宮野さんがXに投稿されてきた作品には、多くの反響やコメントが寄せられています。特に印象に残っているコメントなどはありますか？

ファンレターをいただくことが多々ありまして、毎回頑張って描こう！と言うモチベーションになってます。

その中でもこの作品を読んで、「自分の人生が変わった」と聞くと、描いていて良かったなと心から思います。

――4月4日にコミックス第4巻が発売されますが、第4巻の見どころをお教えください。

今回は描き下ろしが60ページ以上収録されております。

本当に大変な執筆作業でしたが、その大変さに見合う出来だと思います。

ぜひ読んでみて欲しいです。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

いつも『夜逃げ屋日記』を応援してくださってありがとうございます！

皆様の応援のおかげで、4巻発売までやってくることができました！

まだ、しばらくこの作品は続きますが、読者の皆様と一緒に最後まで歩んで行けたらいいなと思っております。

皆様、これからも精一杯頑張って描きますので、応援のほど、どうぞよろしくお願いします。