「ダグアウト!!!」

中畑清と篠塚和典が語る、往年の長嶋茂雄と王貞治の間に漂っていた“独特の空気”<ダグアウト!!!>

2025.03.17 12:00
「ダグアウト!!!」

3月11日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週月曜夜10:00-11:00、BS10)。

今回のゲストは、14年にわたって巨人一筋で活躍した”絶好調男”中畑清と、芸術的なバッティングで生涯打率3割、読売ジャイアンツのコーチも務めた篠塚和典が登場した。MCには熱烈な巨人ファンとして知られるビビる大木と平井理央を迎え、現役時代の知られざる貴重なエピソードを披露した。

予想を覆したドラフト指名の裏側

中畑と篠塚は昭和の後期から平成にかけて巨人を支えた主力選手であり、中畑が3歳上であるものの入団はともに1975年で同期にあたる。2人が振り返るのは、ドラフト会議当日のこと。報知新聞の一面には「巨人ドラフト1位 中畑」という見出しが掲載されていたが、蓋を開けてみると1位指名を受けたのは篠塚で、中畑は3位であったという。

これに対して、篠塚は「結構根に持ってますね」とコメント。中畑は「(篠塚のことが)憎たらしくてしょうがない」と冗談交じりに返していた。

しかし、中畑にとって篠塚は「何をやっても強く、本当に良いライバルだった」とも振り返る。決して体が大きいわけでもなく、丈夫な選手ではなかった。それでも長時間の守備練習も難なくこなす姿に驚かされたという。一方、篠塚は高卒ルーキーとして入団したため、大卒で入団した中畑を見て「おじさんが入ってきたな」と当時の率直な感想を掘り起こして笑いを誘う。

巨人といえば2024年に4年ぶりのリーグ優勝を果たしたばかり。篠塚は正直なところ、阿部慎之助が監督に就任したばかりということもあって優勝するとは考えていなかったという。そのうえでこれほどまでに躍進した背景には、阿部の監督としての厳しい姿勢が大きいのではないかと分析。妥協を許さず、甘い体質を変えていったことでチーム全体が引き締まり、選手の質も変化していったと考えたようだ。

だが厳しい指導を続けるということは、選手以上に監督も辛く、勇気が要るもの。大きな覚悟をもってチームをまとめ上げた阿部のことを2人は高く評価しており、連覇も十分期待できるのではないかと分析した。

「一挙手一投足を見るのが楽しみだった」長嶋監督の意外な素顔

巨人の黄金期を支えたレジェンドである中畑・篠塚がゲストということもあり、名選手の知られざる素顔も数多く披露された。「オーラがある男No.1」というテーマでは、2人は揃って「長嶋茂雄」と回答。プロ野球ファンに限らず、多くの人にとって納得の人選ではないだろうか。

入団当初、巨人の監督を務めていた長嶋を見たときのことを思い出す2人。“オーラの塊”のような存在であったため声をかけられず、一挙手一投足を見るのが楽しみのひとつだったと明かす。

ちなみに長嶋といえば、おっちょこちょいなイメージを抱いている人も多いかもしれない。華麗な守備と豪快なバッティングの反面、ちょっと”抜けた”一面とのギャップこそが広く国民に愛された一因のように思える。

しかし長年にわたって長嶋のことを見続けてきた中畑と篠塚は、自身の名前すら間違われたことはないという。数字にも細かい性格であったといい、スポーツバラエティ番組などで時折取り上げられる長嶋のイメージとは全く異なっていた。だが「すべてのファンを喜ばせることを常に考えていた人」ということは間違いなく、2人の目から見ても長嶋のそのような姿は強く印象に残っているという。

なおもう1人の巨人の大スターである王貞治は、2人が入団した1975年に現役選手として活躍していた。中畑は当時の4番であった王と並んで3番打者を務めていたことから、”新・ON砲”とも称されていたと照れながら紹介。少年のような笑顔を見せていた。

いっときは長嶋監督のもとで王が選手として活躍していたが、2人の間には独特の空気のようなものがあったとこぼす2人。多くの言葉を交わさなくても、お互いが理解し合えているように見えたそうだ。

他球団を経験したからこそわかる巨人の恵まれた環境

2人は選手として巨人一筋で活躍してきたが、中畑はDeNAベイスターズでの監督経験もある。

球団が変われば環境も大きく変わるというが、実際に中畑は巨人と他球団を経験したことで「巨人は恵まれている」と肌で実感したという。身の回りの世話を含めて選手自身が雑用をすることはなく、ひたすら野球に集中できる環境が用意されているのは巨人ならではの大きな強みだ。

プロ野球といえば国民的スポーツであり、第一線で活躍し続ける選手は多くの人にとって憧れのスターであることは間違いない。選手がどのような生活を送り、どういった考えで試合に臨んでいるのかなど、リアルな実態を知る機会は決して多くないだろう。

貴重なエピソードを惜しみなく披露してくれる野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」は、普段の試合とは違った角度からプロ野球の楽しさを教えてくれる番組だ。

関連リンク

関連記事

  1. 新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    WEBザテレビジョン
  2. 東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    WEBザテレビジョン
  3. <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    WEBザテレビジョン
  4. 松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    WEBザテレビジョン
  5. ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    WEBザテレビジョン
  6. 瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    WEBザテレビジョン

「ニュース」カテゴリーの最新記事

  1. 工藤梨菜、美デコルテ&くびれ際立つナイスプロポーション披露!<ミスヤングチャンピオン2025エントリーお披露目>
    工藤梨菜、美デコルテ&くびれ際立つナイスプロポーション披露!<ミスヤングチャンピオン2025エントリーお披露目>
    WWS channel
  2. ゆたぼん、誹謗中傷裁判の結果を報告「約70万円で勝訴しました!」
    ゆたぼん、誹謗中傷裁判の結果を報告「約70万円で勝訴しました!」
    らいばーずワールド
  3. 「その角度は反則」白田まい、圧巻のランジェリースタイルに皆刮目!
    「その角度は反則」白田まい、圧巻のランジェリースタイルに皆刮目!
    WWS channel
  4. 麻倉瑞季、湯越しのセクシー素肌に釘付け!
    麻倉瑞季、湯越しのセクシー素肌に釘付け!
    WWS channel
  5. 「ダンダダン」モモ&アイラに扮するコスプレイヤー…くろうさぎ、猫宮さき「髪形と目元の再現にこだわり」<AnimeJapan>
    「ダンダダン」モモ&アイラに扮するコスプレイヤー…くろうさぎ、猫宮さき「髪形と目元の再現にこだわり」<AnimeJapan>
    WEBザテレビジョン
  6. 「たまらなく愛おしいおしり」花雨、桃尻ダイタンみせの四つん這いグラビアでファン魅了!!!
    「たまらなく愛おしいおしり」花雨、桃尻ダイタンみせの四つん這いグラビアでファン魅了!!!
    WWS channel
  7. ジェマ・ルイーズ、お肌にピタッと!密着ネグリジェで美貌あらわに
    ジェマ・ルイーズ、お肌にピタッと!密着ネグリジェで美貌あらわに
    WWS channel
  8. 原口元気選手、サッカー日本代表“サプライズ落選”当時の本音を吐露「自分自身が正気でいられなくて…」<NumberTV>
    原口元気選手、サッカー日本代表“サプライズ落選”当時の本音を吐露「自分自身が正気でいられなくて…」<NumberTV>
    WEBザテレビジョン
  9. 「好きすぎて無理かも」由良ゆら、メガネ×セクシー衣装でフェチ満載!
    「好きすぎて無理かも」由良ゆら、メガネ×セクシー衣装でフェチ満載!
    WWS channel

あなたにおすすめの記事