「晴れたらいいね」のトークイベントに出席した永野芽郁、芳根京子

永野芽郁&芳根京子、お互いを賞賛「きょんちゃんが現場にいると明るくなる」「芽郁ちゃんと一緒に頑張れたのがうれしい」<晴れたらいいね>

2025.03.16 06:00
「晴れたらいいね」のトークイベントに出席した永野芽郁、芳根京子

3月30日(日)に放送される、永野芽郁主演のテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル「晴れたらいいね」(夜9:00-11:15、テレ東系)のトークイベントが3月13日に都内で行われ、永野の他、共演の芳根京子が出席した。

主人公が陸軍看護婦として奮闘する姿を描くヒューマンドラマ

藤岡陽子の同名小説が原作の同ドラマは、仕事への活力を失った現代の看護師が、1945年のフィリピンの戦場で働く陸軍看護婦としてタイムスリップ。戦時中で物資も少なく、死と隣り合わせの過酷な状況の中、DREAMS COME TRUEの名曲『晴れたらいいね』を歌いながら、希望を見失わず、仲間らと共に強く生き抜こうとする姿を描くヒューマンドラマ。

永野は、戦時中のフィリピンにある野戦病院で働く陸軍看護婦・雪野サエとしてタイムスリップしてしまう高橋紗穂を、芳根は、元の雪野サエの親友で陸軍看護婦の藤原美津を演じる。

永野芽郁、芳根京子へ「同世代としてすごく刺激を受けました」

永野と芳根は同ドラマが初共演。お互いの印象を聞かれた永野は「素敵なところがたくさんあるんですよ!」と笑顔で話を始めると、続けて、「現場で初めてお会いした時の芳根さんの目がもうとにかく真っすぐで、さらに、お芝居の時もカメラが回っていない時もとにかくずっと真っすぐ真摯に物事と向き合っている姿を見ていて、同世代としてすごく刺激を受けましたし、格好良くて素敵だなと思っていました。それと同時に、ほんとによく笑うんですが、もう本当にそれがかわいらしくて」と語る。

さらに、永野は「(芳根のことを)きょんちゃんって呼ばせてもらっていますが、きょんちゃんが現場にいると、とにかく明るくなるんです。なので、きょんちゃんが笑ってくれたらうれしいし、ムードメーカーとしてみんなの雰囲気を明るくしてくれるそのパワーも素敵で、格好良さと可愛らしさとの両方を持っていて、お会いしてからさらに大好きになりました」と芳根の印象を明かした。

芳根京子、永野芽郁へ「大変な作品で一緒に頑張れたのが本当に嬉しい」

永野の印象について、芳根は「芽郁ちゃんはほんとにすごくて、姉さんだと思っています!すごくポジティブなパワーも持っていて、でも、助けたいなって感情にもなるし、すごく儚くて、本当に愛おしいです」と思いを口に。

続けて、「物語的に撮影は大変なこともいっぱいあったんですが、二人で食事にも行かせてもらい。私がこういうことで悩んでてって芽郁ちゃんに相談させてもらった時に、私が泣いてしまったら芽郁ちゃんも泣いてくれて、その出来事も含め、優しさの塊だなって思うことがいくつもあり、本当に救われました。私は芽郁ちゃんと出会えてうれしかったなと思うし、この大変な作品で一緒に頑張れたのが本当にうれしいです。出会えてよかったです」と芳根は永野への感謝を語った。

永野芽郁「一つ一つのシーンをきょんちゃんと一番話し合いました」

そんな芳根の思いを聞いた永野は「本当にうれしいです!撮影の合間に、一つ一つのシーンをきょんちゃんと一番話し合いました。ここはこういう風にした方がいいかなとか、次のシーンこうなっているからこの感情をここに繋げるにはどうしたらいいかなとか話し合って進めていたので、役柄と同様に常にお互いを支え合いながら、助け合いながら過ごしていた時間でした」とコメント。

すると、芳根が「撮影は途中のシーンから始まり難しかったこともあったので、より一層、コミュニケーション取りながらできました。最初は、なんで難しいシーンから…なんて思ったりもしましたが、後から考えると、それもすごく良かったな、ありがたかったなと思いました」と笑顔を見せた。

芳根京子「小さな幸せがとても大きな幸せに感じた」

1945年、戦時中のフィリピンにある野戦病院で働く陸軍看護婦という職業を演じた永野と芳根。演じるうえで大変だったことを、永野は「実際に今はない職業を演じる大変さというよりも、自分の心を保つことが大変でした。その時代を実際に生きて陸軍看護婦として務められていた方の大変さを、ほんの少ししか分かってはいないと思いますが、ほんの少しわかったような気がして。毎日、もしかしたらもう戻ってこないかもしれない人たちを送り届けていた時の気持ちを、自分の体と心を通して感じて、すごいなと思うと共に、お芝居でしたけど少ししんどくなる時間でした。私がこの役を演じて一番、学んだことでもあり大変だったことです」と心境を吐露。

一方、芳根は「水道もなければ、新しい包帯もない時代で、毎日、みんなでお水をくみにいったりして体を張って過ごし、一日どころか1分先に何が起きるかわからない緊張感を常に持っているというのはやっぱり心すり減るものがあるなと思いました。でも、だからこそ、小さな幸せがとても大きな幸せに感じ、今の日常で当たり前のことが当たり前ではなく、ありがたいなと思いました。大変だからこそ、そういうありがたさをとても感じることができました」と語った。

永野芽郁「年齢を重ねたその時々に出てくる悩みや不安を紗穂は体現している」

また、司会から「演じたキャラクターに共感できることをありますか?」との質問が。永野は「紗穂は看護師として仕事をこなせるようになり、後輩ができて教える立場になった時に、“あれ、自分がやりたいことってなんだったっけ?” “自分が目指してるとこってどこだっけ?”と疑問を感じる役どころです。私自身、今までどんな現場に行っても一番末っ子でしたが、最近は少しお姉さんの立場になる瞬間があり、先輩たちに色々と教えてもらい助けてもらいながら過ごしてきた私が教えてあげたり支えてあげたりする立場になった時に“あれ、先輩たちにどうしてもらってきたんだっけ?”と思うことがあります」と自身の立場に言及。

そして、「年齢を重ねたその時々に出てくる悩みや不安を、紗穂は体現しているような女性なので、演じていながら内容は違えど、そこは少し共感できる部分だなと思いました。紗穂の年齢も私と近く、同世代の役でしたので、だんだん年齢を重ねると、環境も変わっていくんだなと共感できました」と永野は明かした。

芳根京子「芽郁ちゃんを支えられたらいいなと思っていて」

演じたキャラクターの共感できるところについて、芳根は「時代が違い、考え方に違う部分がたくさんあったので、美津が信じているものを私もちゃんと信じようという思いでした。美津は(永野演じる紗穂がタイムスリップする役柄の)サエを支えたいと思っていて、私も今回の現場で芽郁ちゃんと初めましてでしたが、芽郁ちゃんを支えられたらいいなと思っていて。芽郁ちゃんは、現場で困ってたいら“どうした?何があった?”と言いたくなる存在だったので、美津のサエに対する思いにはすごく共感できるなと思います」と語った。

そんな芳根の思いに永野は「きょんちゃんに助けられたことはいっぱいありました。いろいろな資料や映像を通して勉強はしていましたが、今回の現場にいるスタッフのみなさんもキャストのみなさんも全員がその時代をリアルには知らないので、その中で、じゃあどうやって動こうか?みたいなことが現場に出てくることが多かったです。そのたびに、私は『うーん』と考え込むようなわかりやすい顔をするので、きょんちゃんが『どうしたどうした?』と言ってくれて、『これってどうしたらいいかな?』と相談をさせてもらいながら撮影していました」とエピソードを披露。

すると、芳根が「想像のお芝居なので、一人で悩んでも答えが出るわけでもないじゃないですか。だから、みんなで考えられるところは考えられたらいいなと初日から思っていました」と明かした。

「以心伝心クイズ」のコーナーを実施

イベントの中盤、互いに相手がどう回答するかを予想する『以心伝心クイズ』のコーナーが行われた。最初に、司会から「二人が昭和にタイムスリップしてしまったらやりたい職業は、女優か、女優以外か」という質問を聞き、「昭和じゃなかったらの答えはすごいわかる!」と話す永野に、芳根は「うんうんうん、じゃあ自分を信じていいのかもしれない!」と笑顔で返答し、探り合う様子が。

そして、回答をオープンすると、永野が「女優」、芳根が「女優意外」と答え不一致に。永野は「あれあれあれ?そっち?(笑)」と驚いた表情を見せ、続けて、「現代の自分たちがもし違う職業につくなら、女優以外かなと思いました。それは、今の自分たちはこのお仕事をさせてもらっているから、お芝居をする仕事じゃない自分を見てみたいなと私が思ったのできょんちゃんもそうかなって思ったんです。でも、昭和は見たことのない世界だし、昭和の女優さんたちの美しさは映像を通して見ると全然雰囲気が違うので、昭和だったら女優さんかなと思ったんですけど…」と考えを明かす。

一方、芳根は「私の読みは、今はないお仕事がたくさんあるから、好奇心旺盛な芽郁ちゃんを見ていると、もっといろんな職業をしたいと思うのかなと。すごく真逆の読みをしてしまいました。目を見て、絶対に一致したと思ったのに…!」とコメントすると、永野は「思ったよね!完璧って!(笑)。深読みしすぎたのかな…!次、いきましょう!」と同意しながら、次の質問への意欲を見せた。

永野芽郁&芳根京子、撮影現場で一番過酷だったシーンを予想

続いて、司会から「撮影現場で一番過酷だったシーンは?」との問いが。永野と芳根は「どっちに合わせる?」「芽郁ちゃんに合わせよう!」と顔を見合わせ相談し、そして、フリップを開くと、永野が「水」、芳根が「海」と答え、同じシーンについて回答したようで、二人は「一緒!!」と笑顔を見せた。

芳根は「海に入るシーンだったんですが、撮影が5、6時間ありました。なので、みんなで心の底から『頑張ろうね』と声を掛け合いながら、頑張りました。大変だったんです!」と語り、永野は「(海は)水温が低かったので、『キャー』と言いながら入ったんですが、それが、少し寒い時にプールの授業が始り、初めて入る時みたいな感じがあり(笑)、さらに絆が深まった日でした。また、現場にサウナカーが来てくれていて、寒いところから温まるので、みんなの体から湯気がでていたのがまたおもしろくて、思い出深いシーンにもなりました」と振り返る。

また、芳根の大変だったシーンの話題に。二人がせーので答えると、見事に「崖」と一致。永野が「八丈島で、みんなが体を低くして崖を登って船を目指すシーンの撮影をしたんですが、気を付けながら行こうねって話をしていて」とコメント。すると、芳根が「私が高所恐怖症なので、一人めちゃくちゃビビっていたっていう話ですが、『芽郁ちゃん、怖いよ~!!』とずっと言って(笑)」と明かし、永野が「『大丈夫大丈夫!絶対私がいるからね!』と言いながら撮影しました」と笑顔で話した。

そして、回答が一致した二人に、テレ東のマスコットキャラクターであるナナナのグッズが贈呈されると、永野が「紙袋から出てるナナナがかわいい!」と言うと、芳根も「ほんとにかわいい!」と同意する様子を見せた。

永野芽郁「なんでこのタイトルになったのか知っていただけると思います」

最後に、永野は「この『晴れたらいいね』というドラマを見てくださったら、なんでこのタイトルになったのか知っていただけると思います。DREAMS COME TRUEさんの『晴れたらいいね』という楽曲に、私たち自身も撮影中すごく救われ、前向きになりながら撮影したことを覚えてるので、この曲がみなさんにも響くんじゃないかなと思います。すごく忍耐強くたくましく生きている人たちの姿を見て、私はなんて素敵なんだと思いましたし、自分もこれだけ真っすぐたくましく生きられたらどれだけいいかとすごく感銘を受けました。なので、みなさんにも響くものがたくさんあると思いますので、ぜひご覧になっていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします」と視聴者へメッセージを。

また、芳根は「(Prime Videoで)もう配信はされていますが、地上波で放送されるということで、たくさんの方に見ていただけたらうれしいなと思います。物語としてはちょっと苦しいシーンが多かったりもしますが、パッと明るいシーンもたくさんあって。小さな幸せというものをみなさんにも感じてもらえたらすごくうれしいなと思いますので、ぜひご覧ください。よろしくお願いします」とイベントを締めくくった。

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