「ホンノウスイッチ」より

「宮近さんのボケに小島さんが一言一句突っ込んでいて…」田中Pがキャスト陣の魅力と現場での姿を語る<ホンノウスイッチ>

2025.03.15 08:00
「ホンノウスイッチ」より

宮近海斗と葵わかながW主演を務めるオシドラサタデー「ホンノウスイッチ」(毎週土曜夜11:00-11:30、テレビ朝日系)が3月15日(土)の放送で最終回を迎える。

このたびWEBザテレビジョンでは、同作を手掛ける田中真由子プロデューサーにインタビューを実施。キャストの魅力や裏側、最終回を前に見どころを語ってもらった。

“幼なじみ同士の恋愛”と“冒頭のキャッチーさ”に惹かれ実写化

ーーまずは、今作を制作されたきっかけと理由を教えてください。

幼なじみ同士の恋愛は、日本人は特にですが、世界中の方がとても好きなパッケージであると感じています。ハリウッド映画や日本で昔から愛されているアニメや漫画は、主人公が幼なじみの女の子のことが好きで…ということが多いじゃないですか。

「ホンノウスイッチ」は、そんな幼なじみ同士の恋愛がテーマであるということが一つ大きかったです。そして、もう一つが冒頭のキャッチーさですね。一晩を共にしてしまい、女の子の方が翌朝に土下座して謝る展開はとても斬新だなと感じました。

聖や小和のキャラクター性などさまざまな要素はもちろんのこと、安心感のある王道さと冒頭のキャッチーさの2つにとても惹かれ「映像化させていただきたい」と申し出たのが最初でした。

ビジュアル撮影時に「思っていた以上にとても良いカップルになる」と確信

ーー初回から“ぴったり”という反響が大きかった、W主演を務める宮近さん、葵さんの起用理由を教えてください。

聖という役柄については、みんなが「この人は幼なじみだったかも」と思える親近感とエモさを両立できる方がいいなと思っていました。

昨年、別のラブストーリーを担当し、いろいろな作品を見ていた時期があったのですが、その際に宮近さんが元カレ役をやられていたドラマも拝見したんです。役柄の影響もあったかと思いますが、宮近さんが出てくると画面がエモくなる気がして、それが記憶に残っていました。この作品を実写化するときにそのことを思い出し、宮近さんにお声掛けしたという経緯があります。

キャッチコピーも“国民の幼なじみ”と大きく打ち出させてもらいました。お会いしたタイミングでご本人にも伝えたのですが「あ…はい」という反応で(笑)。ですが、取材では「国民の幼なじみとしてこのクールは頑張る」と話してくださっていました。

葵さんは、朝ドラや日曜劇場、時代劇など大きな作品で活躍されている正統派の女優さんで、清廉で真っすぐな役柄を演じられている印象がありました。小和もとても真っすぐな人物ですし、かつ葵さんの持っておられる芯の強い真っすぐさにラブやきゅんが合わさったら、とても愛すべきヒロインになるのではないかと思いました。

あとは、お二人がとても良いカップルになる画が想像できるなと思い、今回お願いすることにしました。

ーー初回から、2人が幼なじみとしてずっと過ごしていた空気が出ていましたよね。

そうですね。ビジュアル撮影の際に初めて隣に立った2人を見て、想像以上に似ていると思いました。お顔立ちもそうですが、2人が醸し出すとても優しくて穏やかな雰囲気、オーラが一緒だなと。思っていた以上にとても良いカップルになることが分かり、良かったと安心しました。

皆さんが“ひじこよ”を推してくれてとてもありがたかった

ーー撮影現場での様子はいかがでしたか?

穏やかな雰囲気の2人が引っ張ってくださったので、撮影現場自体も穏やかで和やかに進んでいました。

ラブラブなシーンでは、それを撮影することを頭では理解しているのに、実物を見ると監督やスタッフがニヤけてしまうくらいのかわいさで…。台本では読んでいても、実際にお二人が演じると想像以上にかわいくなってしまって、どうしてもニヤニヤが止まらないということの繰り返しでした。

ーー視聴者からの“かわいい”のお声や、“ひじこよ”を応援する声が多く届いていたのではないでしょうか。

そのお声がとてもありがたかったです。連ドラとしては第1話で恋が成就するというのはかなりチャレンジングで…。ラブコメは大体、第5話あたりでやっと思いが通じ合ってお付き合いをスタートし、そこからカップル編が始まり、最後どうなる…?という展開が多いのですが、今回は第1話のラストで付き合うことになるお話だったので、視聴者の皆さんは果たして付いてきてくださるのだろうかという不安と、主人公の2人をカップルで推してもらうことが必須だと考えていたので、そのためにはどうしたら…という挑戦でした。

なので、皆さんが“ひじこよ”を推してくださって「このカップルならいくらでも見られる」と盛り上げてくださって、とてもありがたくうれしかったです。

キャスティングのこだわりも明らかに

ーー主演以外の方のキャスティングにはどういったこだわりがあったのでしょうか?

小和の元カレである吉田総介は、ちょっと悪いけど憎めなさと味のある男。戸塚純貴さんは、コミカルな役や“安心安全”な雰囲気の役柄が多いイメージがありましたが、戸塚さんが吉田を演じてくれたら、最初は憎まれ役かもしれないけれど、段々と味が出せるだろうなと思いました。

第8話で、石川恋さん演じる聖の元カノ・楓と結婚しましたが、そこまでのストロークも含め自然に愛される吉田になると思い、戸塚さんにお願いしました。難しい役だったと思いますが、戸塚さんならではの吉田になっていて、とても愛せるキャラクターになりました。

榎本秀は、明るくムードメーカーで…という小島健さんのパブリックイメージそのままとも言える役だと思います。会社ではもちろん、聖と小和の関係性の中でも、途中から出てくる良きスパイスになってくれていたと思っています。

それとは別に、榎本自身も実はずっと幼なじみへ恋をしていたことが明らかになりました。聖たちをお手本に自分も頑張る姿をスピンオフ作品として描いています。榎本の真っすぐさが、聖とはまた違う真っすぐさで、そこがまた面白いんですよね。同じ“幼なじみラブ”でも全く異なるものとして描けて、とても尊いなと思っています。

そして楓は、聖と小和を最初にかき乱す役なので、とても上手で、でも嫌味がありすぎない人がいいなと思っていました。そんな絶妙な塩梅ができる方は実はあまりいないのではないかという中で、石川さんに白羽の矢が立った形です。

楓は楓で、中学時代に付き合っていた聖が小和を見ていたことに傷つき、そこから試す女になってしまっていたのが吉田からの愛で成長していくので、そこの人間ドラマも描けて良かったと思っています。

ーー聖と小和、それぞれの両親も魅力的ですよね。

聖と小和の両親は、お隣同士ではあるのですがイメージを変えたいと思っていました。小和の両親は共働きで“シティ感”がある一方で、聖の両親は牧歌的な見え方にできたらと。その対比ができるようにキャスティングもさせてもらいました。

小和の父・英治を演じる丸山智己さんは、今作をやると決まったときから「この役をやってもらいたい!」と思っていました。コミカルさと泣けるところのバランスを、丸山さんが絶妙に演じてくださると思っていたので、キャスティングがかなってとてもうれしかった覚えがあります。

「“こじけん、いつ来るかな”とワクワクしていました」

ーー田中プロデューサーが現場で目撃したキャスト陣の姿を教えてください。

宮近さんがめちゃくちゃ真顔で変なことを言う、ということが日々行われていました(笑)。真顔で、普通の話をしているトーンの延長線上で、ふざけ出したりボケ出したりするんです。最初はみんな突っ込めずにいたのですが、撮影が進むにつれて段々そういう方だと分かってきて、それに突っ込むのが日常でしたね。

特に小島さんが一言一句突っ込んでくれるので、宮近さんもうれしそうにしていて「こじけん、今日いつ来るかな」とワクワクしていました。

ーー個人的に気に入っているシーンやせりふはありますか?

原作を読んで“絶対に入れたい”と思ったのが、第1話の小和が服を選べなくてデートに行けない場面と、第3話でタオルをかけたまま走って聖が会いに行くところでした。

どちらも本当にかわいくて、脚本の泉澤(陽子)さんに「絶対に入れさせてほしい」と伝えてプロットに入れ込んでもらいました。かわいさはもちろん、2人の不器用さや高まる恋心がとてもよく出ているシーンで、映像化できて良かったと思っています。

ーーいよいよ最終回を迎えますが、最後に見どころとメッセージをお願いします。

まず、ここまで“ひじこよ”を見守っていただき、本当にありがとうございました。結婚の約束をしながらも、聖が広島へ転勤になり、小和が指輪をもらうのですが、1年後、その指輪が薬指から無くなっている…というところで第9話が終わり、たくさんの視聴者の方を驚かせてしまいました。そこまでに何があったのか、2人がどうなっていくのかが第10話で描かれます。

お互い多忙だったり、物理的に距離が離れたり、仕事との兼ね合いだったり、誰かと一緒に生きていくためにはいろいろなことと折り合いをつけていかなくてはならないと思うのですが、聖と小和がどういう思いを持って、どんな人生の決断をするかが見どころだと思っています。

2人がお互いのことをとても考えていて、考えて考えて考えすぎるからこそこうなる…みたいなこともあるので、そんな2人の決断と、物語の結末を一緒に見守ってもらえたらありがたいです。

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