風間俊介“豪太”、MEGUMI“チカ”の「結果出せ」が重くのしかかる中で息子のために一肌脱ぐ＜それでも俺は、妻としたい＞

2025.03.09 16:04

風間俊介とMEGUMIがW主演する真夜中ドラマ「それでも俺は、妻としたい」(毎週土曜夜0:55-1:25ほか、テレビ大阪・BSテレ東／Leminoにて先行配信、TVerにて配信)の第9話が3月8日に放送。豪太(風間俊介)が成長を見せる息子・太郎(嶋田鉄太)のために協力することになり、久しぶりに家族で笑顔の時間を持った。(以下、ネタバレを含みます)

笑って泣ける…夫婦の痛快エンターテイメントドラマ

同ドラマは、連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK総合ほか)の脚本などを手がけた足立紳の同名小説が原作。売れない脚本家の夫と、そんなダメ夫を罵倒する妻の夫婦“性”活を描くエンターテイメントドラマで、脚本・監督を足立自らが務める。

収入なしのダメ夫・柳田豪太を風間、ヒモ同然の夫と息子との生活を支えながら、夫からの誘いは拒絶する恐妻・柳田チカをMEGUMIが演じる。

チカの「結果を出せ」が重くのしかかる豪太

気が合わない豪太の母・佳子(熊谷真実)を見返したいチカから「結果を出せ」と突き付けられた豪太。みどり(吉本実憂)らママ友たちに相談すると、「これ以上の結果があるの？」とさんざんな言われよう。そんな中、離婚を決意して、子供や夫のための人生から脱却しようとしているみどりは、「豪さんもさ、マジに結果出さないと、自分ファーストでいかれちゃうよ、チカちゃんに」と指摘するのだった。

一方、不登校気味な息子・太郎(嶋田鉄太)が最近続けて登校できるようになり、生活面でも成長を見せていた。豪太とチカは学校の面談で、太郎が自ら立候補したお笑い係として全校朝会でネタを披露すると聞く。

「職業柄」と言ってネタができるか心配する豪太に、「だまれよ無職が」とツッコむチカ。「今は仕事してるから」と豪太が返すと、チカは「なに先生の前で格好つけてるの。マジでキモイんだけど」とあきれ顔。そんなやり取りに、太郎の担任教師は「あいかわらず仲いいですね」と言うのだった。

現実として豪太はボケているわけではないのだが、チカのツッコミが絶妙なタイミングで、たびたび視聴者から「夫婦漫才」と反響があるとおり、クスっと笑ってしまう。

家族3人で楽しいひとときを過ごすも、変わらず豪太に厳しいチカ

面談から帰宅した豪太は、太郎から「お笑いのネタ考えてよ。一緒に練習したいから」と頼まれた。張り切る豪太だったが、30分考えても何も思い浮かばず。「しょせんは小学生が小学生に見せるネタだ。適当なものを書いておけばいいし、なによりこれを機に、もしかしたらチカと仲直りできるかもしれない」と都合のいいことを考えていた。

そんな豪太がネタに提案したのは、旗上げゲームで負けたら変顔をするというもの。チカは「お笑いのネタでもなんでもないじゃん」とツッコみつつ、家族3人で練習すると、久しぶりに家の中に笑い声が響いた。

調子に乗った豪太が太郎を寝かしつけた後に「自分が結果出すより、太郎の成長の方が、はるかにうれしいよ」と言うと、チカはすかさず「はっ？なにあわよくば結果出せない方向に持ってってんの。あんたなんか自分が一番でしょうが。いいから早く結果出せ」と怒った。

みどりが言っていた「自分ファースト」。豪太がすでにその状態なのだということをチカは見抜いているのだ。

どうしても結果を出さなければ夫婦関係の継続も危ういのだと分かり、「ふぅー」とため息をついた豪太。このあたりの心情が存分に伝わってくる風間の細やかな演技にうなる。ラストでは豪太が結果を出すためのアイデアを思い付いていたが、ちゃんと結果につながるものであることを願うばかりだ。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部