中島裕翔“青木”、板垣李光人“薪”、門脇麦“雪子”の三角関係が切ない「『岡部刑事のお散歩日記』希望」とトレンド入り＜秘密＞

2025.03.08 21:38

板垣李光人とHey! Say! JUMP・中島裕翔がW主演を務めるドラマ「秘密～THE TOP SECRET～」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系／FOD・TVerにて配信)の第6話が3月3日に放送された。薪(板垣)と雪子(門脇麦)と青木(中島)、それぞれの気持ちが交錯する様子が描かれ、切なさで胸が詰まる思いがした。X(旧Twitter)でも「心にズシッと重みが…」「三角関係ってもんじゃない。絡まっちゃって大変」「途中で『岡部刑事のお散歩日記！』みたいな時間挟んでくれないとバランス取れないよ！！」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。(以下、作品のネタバレを含みます)

記憶を映像化する「MRI捜査」を行う物語

同ドラマは清水玲子氏による同名漫画が原作。科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”を舞台に、死者の生前記憶を映像で再現できる特殊なMRI技術を用いて、室長の薪剛と、新米捜査員の青木一行のバディーが、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていくヒューマンサスペンス。

板垣が薪剛を、中島が青木一行と、かつての第九メンバーで薪の親友以上の存在だった鈴木克洋を演じる。そして二人の大学時代からの友人で、亡くなった鈴木の婚約者でもある解剖医・三好雪子を門脇麦が演じる。

死者の脳の「MRI捜査」を行う“第九”に所属する薪と鈴木は捜査を行う

驚異的な記憶力と鋭い洞察力を持つ薪剛は、科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”の室長に任命され、大学時代からの親友で副室長の鈴木克洋とともに、新たな任務に就くことになる。

第九では、凶悪・重大犯罪において被害者および犯人が死亡した際、その脳を特殊なMRIスキャナーにかけ、生前の記憶を映像化する「MRI捜査」を行う。脳科学者の貝沼清孝(國村隼)が開発したこの技術により、真相を明らかにできる可能性は高まったが、一方で倫理的な問題もあるため、第九は機密組織とされている。

貝沼が自ら命を絶ったが、病気を苦にしての自殺とされ、貝沼の異変に気づけなかったことを薪は悔やむ。「脳を『第九』のために役立ててほしい」という遺言のとおり、鈴木が貝沼の脳をMRIで見ることを約束する。

ところが数日後、MRI捜査室へ向かった薪の耳に、突然、発砲音が響きわたる。薪が駆けつけると、そこには鈴木ら捜査員たちが倒れ、モニターには貝沼の恐ろしい秘密が映し出されていた。貝沼のMRI映像を見た鈴木は薪に銃を向け、薪は正当防衛で鈴木を死なせてしまう。

鈴木が亡くなってから3年後。薪に憧れてやってきたという、死んだ鈴木にそっくりの新人・青木一行が第九に配属される。

雪子「あなたが誰より大切にしてる人は、いつもあなたより私を見るのよ」

法医第一研究室に運ばれてきた、団地跡から見つかったという屍蝋化(しろうか)死体。雪子の見立て通り、低温で高湿度など特殊な環境下だったためにミイラ化せず原型をとどめているその死体は、20～25年前に埋められたものだった。“第九”で捜査し、意外な真相を突き止め、事件は収束する。

薪が帰ろうとするとノック音がし、部屋に雪子が入ってくる。「すみません、出かけなければならないので」と薪は言って、スマホから部屋のセキュリティーをかける。

雪子が脈絡なく突然、「同じ年なのに、私に対してずっと敬語を使うのね。克洋くんに紹介されたときからずっと。なぜ？」と聞くと、「親しく見えるように人前ではタメ口をご所望ですか？どうしたんです？急に」と薪。雪子が答えないでいると薪は「出ましょう。セキュリティーをかけました」と扉のほうに向かう。

すると、雪子は鋭い口調で「あなたは決して私を見ない。でも、あなたが誰より大切にしてる人は、いつもあなたより私を見るのよ」と言う。「何言ってるんです？」と薪が尋ねると、雪子は振り向いて「例えば、克洋くんとか」と続ける。薪の顔色が変わり、スマホからセキュリティーのアラート音が鳴り響く。

窓際に佇んでいた青木のスマホから通知音が鳴り、青木はスマホを見て驚いて駆け出してゆく。

切ない三角関係に「心にズシッと重みが…」の声

アラート音が鳴り響く中、雪子は「初めて顔色が変わった」と冷笑し、「洞察力のない私にしてはいいところをついたってこと？」と言う。薪が答えず、雪子が「それとも今はあの、あなたの部下、青木…」と涙声で言いかけると、薪はアラート音が鳴り響くスマホを投げつける。

そこに青木が「薪さん！」と駆け込んでくる。虚しくアラート音が鳴り響き、状況がつかめない青木が「薪さん？」と聞くと、「誤作動だ。止めろ」と薪は部屋を出ていく。「三好先生、大丈夫ですか？どうしたんですか？」と青木が歩み寄ると、雪子は体ごとそむけて「大丈夫よ」と言って涙を流す。青木は雪子に「先生、僕と付き合ってください。あなたが誰を見ていても、僕はあなたが…」と言うのだった。

それぞれの気持ちが交錯し、切なくてこちらも胸が締め付けられる思いがした。X(旧Twitter)でも「心にズシッと重みが…」「切なすぎる三角関係...」「三角関係ってもんじゃない。絡まっちゃって大変」「それぞれがそれぞれに抱く想いみたいなのも感じられて私泣いちゃう」「ちょっとまってくれや、マジでこの三角関係興奮する」「この複雑すぎる三角関係の中に取り残される岡部さんかわいそうだよ（笑）」「途中で『岡部刑事のお散歩日記！』みたいな時間挟んでくれないとバランス取れないよ！！」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。

◆構成・文＝牧島史佳