気づけばドはまり…朝の散歩中に野鳥観察を楽しむコミックエッセイに「生き物って見飽きない」の声【漫画】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、COMICポラリスにて連載中で2025年1月にコミックスが発売された、鳶田ハジメさんが描く『まいにち鳥びより』より第1羽をピックアップ。

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鳶田ハジメさんが1月15日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、3.8万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、鳶田ハジメさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

朝の習慣から野鳥観察にハマり…

作者である漫画家・鳶田ハジメさんは、早朝に散歩することが日課であった。近所の川沿いは、朝早くから多くの人が行きかっていること、さらに野鳥たちが集まる場所であることにも気づいた。

とりわけサギは昔から身近で、近所の川でもよく見かけることから少し観察してみることに。すると、「きれいだけど何考えてるか読めない風のキャラだ」と思うサギは、その行動に味があることがわかり、翌日は双眼鏡でじっくりと観察してみることにした。

双眼鏡を使って見たサギは、純白の羽毛がきめ細やかで、その反面節々はしっかりとゴツいことがわかった。そして、その姿は恐竜を彷彿とさせる。鳥の生態のすごさに驚き、すっかり野鳥にハートを掴まれた鳶田さんは、その後も野鳥観察をしながら朝の散歩を続けることに。季節によって「すみか」や「えさ場」を変える野鳥達。冬になり見なくなったサギがまた春になり戻ってくると、再び観察をする鳶田さんなのだった。

作品を読んだ読者からは、「田舎住まいなのでコレ日常です」「共感できる流れがありすぎて本当に最高」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・鳶田ハジメさん「せっかくなら今一番好きなものを描こう」

――2025年1月に『まいにち鳥びより』のコミックスが発売されましたが、改めて今作を創作されたきっかけや理由などをお教えください。

実は最初は仕事として野鳥の漫画を描くつもりはありませんでした。

ですが鳥見を始めて少し経った頃、他社さんで準備していた連載の企画が流れてしまいまして。

これからどうしようかな…と思っていたタイミングでCOMICポラリスの担当さんから久々に連絡をいただいて、「せっかくなら今一番好きなものを描こう」と、読切として描かせていただいたのがきっかけでした。

――作品全体を通して、心がけているところや大切にしていることなどをお教えください。

自分が感じた鳥たちの魅力や面白さをなるべくそのまま伝えたくて、多少の脚色はありますが基本的に実体験を元に描いています。

作画に関してもその鳥らしい特徴を大事に、資料をたくさん見てがんばって描いてます。

――発売されたコミックスの中で、特に気に入っているエピソードやシーンがあれば、理由と共にお教えください。

どのエピソードも気に入っているのですが、あえて選ぶならカラスのお話でしょうか。

元々カラスは好きでしたが、子どもが想像以上にぽやぽやの甘えん坊なことを知った時は衝撃でした。(笑)

身近な鳥なので苦手な方もいると思いますが、読者さんから「カラスってなんとなく怖くて避けてたけど、会うのが楽しみになった」と感想をいただいた時にはとても嬉しかったです。

――本作を通して伝えたいメッセージがあればお教えください。

漫画の中ではあれこれ語ったりしてますが、結局のところ「鳥、かわいいよ」と言いたいだけな気もします。鳥、かわいいよ！

――Xの投稿には多くの反響やコメントが寄せられていますが、特に印象に残っているコメントなどはありますか？

思ったよりサギを身近に感じている方が多くて嬉しかったですね。

あと、漫画を読んでくれた方が思い思いに「近所で撮ったサギの写真」を寄せてくれて、リプライ欄がサギ祭りになっていたのが楽しかったです。

――最後に、単行本を手に取った方やこれからも鳶田ハジメさんの作品を楽しみにしているファンの方へ、メッセージをお願いします。

世の中に無数のエンタメが溢れているなか、作品をお手に取っていただき本当にありがとうございます。

ゆっくりペースの連載ではありますが、今後も続きますので気長にお付き合いいただければ幸いです！