新川優愛“真尋”の優しさに触れた田辺桃子“美羽”「さっさと幸せになってください」＜五十嵐夫妻は偽装他人＞

2025.03.06 18:18

新川優愛と塩野瑛久がダブル主演するドラマ「五十嵐夫妻は偽装他人」(毎週水曜深夜0:30-1:00、テレ東系)の第9話が3月5日に放送された。四角関係でギクシャクしたままの中、真尋(新川)が美羽(田辺桃子)のために動いた。(以下、ネタバレを含みます)

素直になれない別居中夫婦が繰り広げるラブコメ

同ドラマは、海石ともえの同名漫画が原作。転職先で再会した別居中の夫婦が、職場で他人を装って働くことで恋愛沙汰に巻き込まれていく姿を描き、素直になれない2人のじれったさに“もだもだ”するラブコメディーだ。

新川演じる会沢真尋は、職場では明るくしっかり者であるが、我慢強い性格ゆえにプライベートでは甘え下手。塩野演じる五十嵐直人は、若くして仕事を完璧にこなして職場で頼られる一方、理屈っぽく結婚や恋愛において気持ちを素直に表現することが苦手というキャラクター。

ほか、真尋と直人と同じ会社で働く瀬戸翠を兵頭功海、林美羽を田辺桃子、真尋と直人が夫婦だと知っていて社内でバレないようにカバーする部長の竹橋宗平を水橋研二、ドラマオリジナルキャラクターとなるスナック「ビューティフル」のマスター・三吉妙を浜中文一が演じている。

真尋が美羽の母にピシャリ「ダメな子なんかじゃないです」

コンペに向けた温泉地での試泊の夜、真尋と直人、直人を好きな美羽、真尋が気になる瀬戸の思いが交錯。真尋と直人は自分たちが振り回してしまったと反省しつつも、ギクシャクしたまま会社で顔を合わせる。

そんな中、美羽に母・久美子(中島ひろ子)から認知症を患う祖母・和江(藤夏子)がいなくなったと連絡が入る。真尋は動揺する美羽を落ち着かせながら、瀬戸も誘って一緒に探し、家に送り届けた。

戻って来た久美子と美羽が口げんかを始める。「あなたみたいなダメな子はね、ちゃんとした旦那さんつかまえて、幸せにしてもらわないと、一生不幸になるのよ！」と久美子。

たまらず真尋が「林さんは優秀だし、強い女性です。ダメな子なんかじゃないです。人を見る目があるし、どんな相手にも柔軟に対応できる。同じ営業として見習うべきところがたくさんあります」と口を挟んだ。

取引先との打ち合わせに同席したとき、美羽のよさを感じたのだ。すると瀬戸も加わり、「強いっていうのは、僕も賛成です。正直、そこら辺の男より稼げると思うし」と語る。

それでも久美子が「娘のことは私が一番理解しています」と言うと、真尋は「だったら、もっと林さんのこと、ちゃんと見てあげてください。一番近くにいる家族に認められないって、すごく苦しいから」と訴えた。

美羽のストレートさから真尋は何を思う？

10年前に出ていったまま音沙汰のない夫に気持ち的に今もすがっている久美子。美羽はそうはなりたくないと「相手選びを間違いたくない」と思うようになった。そして、その相手こそ直人だと一目ぼれしたのだ。

そんな美羽から「相手に求めるなら自分もそれなりに犠牲を払うのが当然でしょ？そんな覚悟もなくて結婚したんですか？」とストレートに思いをぶつけられ、「ちょっと、うらやましいかも」と思わずつぶやく真尋。

そこから“結婚”について考える展開に。どうして結婚したのか聞かれても答えに戸惑う真尋。美羽は「こういう質問にも答えられないから別居とかするんですよ」とバッサリ。

真尋は何も言えなくなってしまうが、美羽は続けて「人の世話してる暇あったら、さっさと幸せになってください。あんな優良物件、つかまえたんだから」とポツリ。

そう言った後、どこか照れたような表情をした美羽。そのタイミングでおなかが鳴ってしまったことに「ほら、最悪」とつぶやいた。ツンツンはしているが、真尋も瀬戸も思わず笑ってしまったほどに、かわいらしい。“あざと女子”としてグイグイ直人に迫ったり、真尋を敵視して困らせたりしていたが、その内面は真っすぐでパワフルでキュートなのだ。

美羽が真尋の優しさに触れて救われたように、美羽の真っすぐさに触れた真尋は直人とのことをあらためて考えていくはず。ただ、美羽の母と話しているときに、鞄の持ち手をギュッと握る様子が気になった。

次回、3月12日(水)に放送される第10話の予告では、真尋が母と20年ぶりに会話するとある。美羽と状況は違うが、母の存在が結婚に対する考えに影響を受けているのだろうか。なお、真尋の母役は黒木瞳が務める。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部