

高橋恭平、数少ない共演者・奥平大兼が現場の貴重な情報源に 後輩・真弓孟之の「エグい」エピソードも告白<御上先生>

毎週日曜、TBS系にて放送中の日曜劇場「御上先生」(夜9:00-9:54)。本作で度々登場する謎の青年を演じているのが、なにわ男子・高橋恭平だ。3月9日(日)放送の第8話では、高橋演じる青年の正体がついに明かされる。そこで今回、高橋にインタビューを敢行。自身の役どころや共演者とのエピソードなどについて語ってもらった。
「一つの夢でもあった」日曜劇場への出演
――今回「御上先生」という作品への出演が決まった時の心境はいかがでしたか。
本当に一つの夢でもあったので、やっぱりびっくりしましたね。「こんな素晴らしい作品に出れるんだ」っていう気持ちでした。
――「一つの夢でもあった」というのは、具体的にどういったことだったのでしょうか。
今までキラキラした少女漫画原作の作品を多くやってきて、もちろんそういった作品も演じていて楽しいんですが、やっぱり若い時ならではだなという思いもあって。歳を重ねるにつれて、いろんな形で作品にお力添えしていきたいと思っていた中で、今回「御上先生」への出演が決まった時はうれしかったです。
――なにわ男子のメンバーが日曜劇場に出演されるのは今回の高橋さんが初めてとなりますが、日曜劇場のイメージなどを教えてください。
日曜劇場には、僕の大好きな憧れのKing & Princeの永瀬廉くんが過去に出演されていたので(2023年放送の「ラストマン-全盲の捜査官-」)、日曜劇場の作品に出演することも僕の一つの夢でした。お芝居について学びたいという意味でもうれしかったです。
なにわ男子で初めてというのは気にしたことはなかったんですが、これをきっかけに僕を含めてなにわ男子を知っていただければいいなと思います。
ゴールデン帯のドラマに出演するのは今回が初めてなのですが、まじまじ考えすぎると気負ってしまうので、あえてあんまり深く考えないように、「いろいろ教えてください」というラフなスタンスでやらせていただいています。
――本作への出演について、永瀬さんや先輩方にはお話しされましたか。
廉くんには言いましたけど、「おめでとうー」っていつも通りの感じで返信が来ました。逆にその時に(メッセージが)3行くらい返ってきた方が怖くなります(笑)。
撮影時に起きた“持ってる”ハプニング
――第2話で初めて登場しましたが、その際は事前発表されないシークレットでの出演となりました。その形での登場について周囲の皆さんからの反響はいかがでしたか。
なにわ男子のメンバーの中では、道枝(駿佑)は他のメンバーのスケジュールとかも結構把握しているので、(「御上先生」に出ることを)知っていて。「こんな感じで出るんだよ。これから出てくるんだけど」みたいな感じで話したんですけど、すごく喜んでくれてましたね。長尾(謙杜)とかも「(出演時間は)30秒だけどすごく印象に残った」って言ってくれました。
あとは先輩方や、しばらく連絡を取れていなかった友人からも「見たよ」って連絡をもらいました。それくらい「御上先生」ってすごいんだなと思いましたし、うれしかったですね。
――第2話での登場シーンはわずかな出演時間にもかかわらずSNS等での反響もすごかったですが、そのシーンの撮影はいかがでしたか。
30秒ほどのシーンでしたが、撮影はすごく楽しかったです。(雨の中で道端に落とした)雑誌を眺めるシーンだけと思ったんですけど、あの短いシーンの中にもいろいろなことが込められていて。目線だっ たりそこでの感情だったり、細かい部分をこだわって演じて楽しかったですね。
撮影現場がUFOキャッチャーの前だったんですけど、何かウキウキしましたね(笑)。撮影が終わるとモニターがゲームセンターの中にあって、映像を確認するために中に入るんですけど、楽しい気持ちで撮影できました。それを実際オンエアで見ても楽しかったです。
結構シリアスなシーンで、大人数での撮影でしたし、結構雨も降らせたりして大変な撮影だったんですけど、撮影中ビルとビルの間から太陽が出てきて、ちょうど僕が立ってるところにだけ光がパーッて差してきたんです。それをモニター越しに見ていた監督が「すごいね! 持ってるね~。なかなかないよ」みたいに言っていて。
でも、雨が降っているシーンなのに僕のところだけ光が差していたので、その光を遮るのがすごく大変そうでした。
――今回演じられている役柄は、8話で名前やどういった人物なのかが明かされていきますが、キャラクターについてはどのように感じて演じられていますか。
(登場する)シーンは本当に少ないですし、その中でせりふが多いわけでもないので、見せ方だったり、そういう思いをどこに持っていくかというのはすごく考えましたし、監督やスタッフの方といろいろ(この役について)話し合いました。
衣装合わせの時に監督が話してくれたのは、「かっこよくいてほしい」ということで。「かっこいい恭平くんが出せたらいいな」って最初に言っていただいたので、「それは任せてください、芝居のことはまだ全然これからですけど、そこだけはできるんで」と思いながら(笑)。(その言葉で)何か自信がつきました。
この(金髪の)髪色も、最初「どうする?」という話になったんですが、「生徒たちとは違いを出したいよね」という話をしていて。そんな中で、以前僕が出演した映画「マイホームヒーロー」(2024年)の時の写真を見せてくれて、「これとか良くない? 」と提案いただいたので、「いいですね、じゃあそれにしますか」と決まりました。
後輩・真弓孟之の奔放さは苦手?
――共演者の皆さんとはどのようなお話をされていますか?
生徒役の皆さんで言うと、僕が共演しているのは(奥平)大兼だけなので、(第5話のシーンで)初めて一緒に撮影する時に「絶対仲良くなろう!」と思って。撮影したシーンでは本当に交わす言葉は一瞬だったんですけど、もうぐいぐい僕から詰め寄って、その日に連絡先を聞きました。
本当に大兼が唯一(共演する生徒役キャスト)なので、やっぱり御上先生と教室で撮影しているキャストの皆さんが羨ましいんですよ。僕も「そこで撮影したかったな」っていう思いがあるので、ずっと僕が奥平くんづてで(生徒役キャストの)仲の良さを聞いています。「その感じめっちゃいいやん!」なんて言いながら楽しんでいます(笑)。
――第5話で奥平大兼さん演じる神崎と拘置所の前で出会うシーンがありましたが、そのシーンの撮影はいかがでしたか。
本当に会話を交わさない人物なので、最初は目のやりどころだったり、どこで顔を上げたり下げたりするかとか、一つひとつの細かい動きをずっと求められていたので難しかったです。監督とも都度都度話しながらやっていきました。
――奥平さんとは仲良くなっていろいろ伺っているとのことですが、高橋さんの後輩であるAmBitiousの真弓孟之さんとは現場の様子などについてお話はされていますか。
僕、あの子苦手だったんですよ(笑)。関西の子が怖いんです。「関西人」と言ってもみんなが面白いわけじゃなくて、面白くなるべくして生まれた関西人と、面白いことが好きでやってる関西人っているんです。僕は「おもんない関西人」なんですけど、あの子はギャグがあるんで(何かとそれをやりたがるタイプ)。
ドラマの顔合わせでキャストの皆さんがあいさつする時、何かやりそうだったんで「お願いだからここではやるな」って視線をずっと送ってたんですけど、(自分の番が回ってきた)真弓が「はいっ!」って元気に立って「行きます!」みたいな顔をしてギャグをやったんです。「うわぁ、エグっ…」と思って(笑)。
順番にあいさつが回ってくるんで「あ、あと何人だな。よし、これを言おう」と考えていたことが一旦どうでも良くなってしまって、「これ何かしなきゃいけないじゃん」と思っていたら、案の定プロデューサーさんから「じゃあ(それを受けて)先輩が落としてくれるんじゃない?」と振られてしまって…。本当怖いですよ。
松坂(桃李)さんをはじめとした初対面の皆さんのことは緊張して見ることができず、僕は唯一知っている大兼のことをずっと見ながらやってました。
(真弓の)連絡先は知らないので話したりはしていないんですが、すごく元気な子で、現場のムードメーカーをしているとは大兼から聞いてます。
作品への関わり方の変化で感じた新鮮さ
――以前は生徒役を演じることが多かったと思いますが、今回は大人側の役を演じるということで俳優としての変化を感じる部分はありますか。
もちろん今までのような生徒役ではこんな髪色もできないですし、生徒役との違いというか、こういう形での作品への携わり方、支え方もあるんだなと思って新鮮というか、新しさは感じました。
演技については本当にまだまだこれからなので、(自分の演技が)合っているのかもわからないですし、「言っていただけることを全部やります、やらせてください!」というスタンスでやっている感じです。
監督などからは褒めていただくことも、指摘やアドバイスをしていただくこともありますけど、お芝居をしている時はとにかく楽しいんです。「こうしたら良いかな」って自分で考えるのが好きですし、 アドバイスをいただけるなら素直に(その通りに)やりたいので、全部をひっくるめて楽しくやらせていただいています。
――以前の作品では同い年ぐらいのキャストの方が多かったと思いますが、本作のように年下の方が増えてくることはご自身のタイプ的にいかがですか。
気まずいですね(笑)。今までは年下的な立ち回りをしていた分、逆にそれをされるって考えると辛いです。(奢る機会も増えて)お金も飛んでいくな、(後輩を食事に)連れていかなきゃいけないのかなとも思うし、困りますよね。
――本作の現場で、生徒役のキャストの皆さんとお会いする機会があったらしようと思っていることなどはありますか。
僕が(なにわ男子の)アジアツアーから帰ってきてすぐの撮影だったときがあって、そのおみやげとかは買って現場に差し入れしました。自分で買いに行くことができなかったので、マネージャーさんに一番売れているものを買ってきてもらって。
その時は大兼との撮影だったんで、基本的に大兼と話したくらいですね。大兼から「いただきました!」とかは連絡もらったんですが、現場の皆さんの反応については今度聞いてみようと思います。
御上先生を演じる松坂桃李は「切り替えが怖いくらいすごい」
――本作の脚本を最後まで読まれて、どのような感想を抱きましたか。
現代の教育について考えさせられるというか。理解するのにすごく時間がかかる部分もありましたが、マネージャーさんと「面白いよな~、考えさせられるよな~」なんて話しながら、一視聴者としても楽しく読ませていただきました。
――そんな一視聴者としてドラマをご覧になっていて、松坂桃李さんの印象はいかがでしたか。
実際にご一緒したシーンはないんですが、テレビ越しで見ているとスイッチが入る瞬間というか、切り替えが怖いくらいすごいなと思いました。すごく見入ってしまいました。
――俳優業に対する今の思いを教えてください。
お芝居をしているのが楽しいという気持ちが大きいので、もちろんなにわ男子としての活動が一番ですけど、その中での派生というか、いろんな役どころを演じる自分を皆さんにお見せすることでグループにも貢献できたらという思いでやっています。
――今後俳優として叶えたいことや、どんな俳優になっていきたいという思いはありますか。
お芝居に対しては、ずっとピュアでいたいですね。「こう」と決めたくはないので、その場で感じたことを大事にしつつ、いろんな方からアドバイスをいただいたことは真正面から考えて演じたいなと思います。
――先ほどメンバーの皆さんが喜んでくれたというお話もありましたが、高橋さんご自身は他のメンバーの皆さんが出演される作品から刺激をもらったりすることはありますか。
どちらかと言うと、僕はメンバーの中で一番(他のメンバーの作品を)見ないタイプなんですけど、「見て」って言われたらちゃんと見ますし、後日仕事で会った時とかに感想も伝えています。映画を見るのは大好きなので、映画館に見に行って「あれ良かったよ」とかは言いますね。見た時はメンバーからすごく喜ばれます。
学校の外では小さく校則を破る“やんちゃ”な学生時代
――本作では、3年2組の生徒たちが御上からの難題に立ち向かいながらも、高校生らしい姿も描かれていきますが、高橋さん自身の学生時代の印象深い思い出はありますか。
マジやんちゃしてました(笑)。どこかで「はみ出したい」とはずっと思っていて。はみ出しすぎずみんなとは違う感じでいたくて、棒のあめを舐めながら登校して、門の前まで来たらガリッと噛んですぐに隠したり、薄いジップパーカーを着て門の前まで来たら脱ぐっていうことをしてました。怒られるのは怖いので、見えないところで校則を破ってました。
――ちなみに、高橋さんの得意科目は何でしたか。
得意かはわからないですけど、体育と美術は大好きでした。中学生の頃はその2つだけずっと「5」でしたね。
――学生時代の先生との思い出などはありますか。
テストの点数はちゃんと取ってはいたんですが、その評価を失うほど提出物を全然出していなくて。なので、担任の先生に呼び出されることが多かったです。「お前はなんでテストの点数は良いのに、提出物を出さないんだ。お前はやれば絶対できるんだから」ってすごく言われました。
それを言われてちょこちょこ出すようにはなったんですが、若干テストの点が取れていたのでふんぞり返っていた部分はあったと思います(笑)。当時の先生と連絡する手段も今はないんですが、なにわ男子や俳優としての活動を見てくれていることを願っています。
――先ほど「教室のシーンがうらましい」というお話もされていましたが、もし高橋さんが御上先生のクラスの生徒だったら、どんなことを教わりたいですか。
僕なんかがあそこにいたら頭がショートしていると思うので(笑)、現代の教育というものがどうなるのかを、ちょっとずつ教えてもらいたいですね。1時間とか50分はもたないので、10分ずつくらいでみっちり教えてほしいです。マンツーマンで教えてもらうのが一番耳に残るかなと思います。
「学んできたことをここからいろんなところで出していければ」
――ドラマの中で印象に残ったシーンや言葉はありますか。
大兼とのシーンが多い分、(奥平演じる)神崎のことを見てしまうんです。神崎も1人で闇を抱えていたり、御上先生との接し方ややり取りだったり、僕とのシーンとの違いがすごく見えて。もちろん、真弓もですよ(笑)。席が神崎の斜め後ろなので、大兼越しにいつも目に入ってます。
「教室でのシーンが羨ましい」というのも、同世代の子たちと切磋琢磨し合える現場ってすごくいいなと思いますし、作品としてもそういう部分が垣間見えるので、勝手に微笑ましく見ています。
――「御上先生」という作品の魅力はどんなところだと思いますか。
本当にあるようでなかったストーリーだと思いますし、自分の学生時代を振り返って考えさせられましたし、深い作品だなと思っています。1話1話すごく内容が詰まった作品ですし、メンバーも道枝とかは毎回見てくれて、先輩方からも「見たよ」って言っていただけることも多いので、それだけ年齢関係なくみんなに刺さっている作品なんだなと思います。
――第8話の見どころや注目してほしいポイントを教えてください。
見どころとしては僕を全力で推したいです(笑)。「僕はこのまま雨宿りだけでは終わらないんだよ」という。“謎の青年”からもう一皮むけて、彼が何者なのかが明らかになっていきます。
――先日25歳となられましたが、25歳の抱負をお聞かせください。
僕は100歳まで生きるつもりなので、その4分の1が終わったんですが、4分の1としてはすごく濃い人生を送らせてもらったな、いろんなことをさせてもらったなとこの1~2年特に感じていて。なので、学んできたことをここからいろんなところで出していければ。僕自身、お芝居の質を上げていければと思っています。
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