友達欲しさに都市伝説を作り出す少女の話が「どこかやり方が違えばなあ」と話題に【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「ちゃおプラス」で連載中の『ブラックアリス』(小学館刊)の1エピソード、『美髪さんのリボン』を紹介する。ちゃお編集部が、1月19日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、4000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、作者のなかむらさとみさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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クラスで浮いている生徒が見つけた、注目される方法

クラスで浮いてしまっている雫は、学校で友達が作れずに悩んでいた。ある日公園で出会った謎の少女・アリスに、雫は友達ができず話題に入れないことを打ち明ける。それを聞いたアリスは、これを使えば話題を作れると言って「美髪(みかみ)さんのリボン」を雫に渡す。

そのリボンを付けてみたところ、リボンのもとになったという都市伝説「美髪さん」と同じ姿に変身する雫。最初こそ戸惑っていた雫だが、足をつまづかせた拍子に近くにいたクラスメイトの女子の方へ倒れ込んでしまう。慌てて離れようと手を動かすとクラスメイトの髪を切ってしまい、彼女は悲鳴をあげて逃げ出していった…。

翌日、クラスメイトが学校で昨日の話をしているところを見かけた雫。都市伝説を自分で作り出し、話題にすればいいと考えた雫はその人のことを知っていると言ってクラスメイトの注目を集めた。そのアイデアは上手くいき、「美髪さん」の都市伝説が広がるだけ頼りにされるようになる雫。

「美髪さん」としてさらに周囲を怯えさせ、頼ってもらおうとする雫。しかしある時、「美髪さん」に関する雫も知らない都市伝説を耳にして…。

この都市伝説にまつわる漫画を読んだ人たちからは、「どこかやり方が違えばなあ」「絵柄とのギャップがすごい」「どこにでもいそうな子なのがまた怖い」「ちゃおってこんなに怖いのもあるんだ」など、多くのコメントが寄せられている。

恐ろしいとわかっていても欲しいと思わず思ってしまうアイテム

――本作は友達がほしいあまり自分で都市伝説を作り、自作自演する斬新なストーリーでした。発想の源になるような出来事などがあるのでしょうか？

当時、都市伝説にハマっていて、自分でも都市伝説を作りたいと思っていました。出来たストーリーをどう面白く漫画にしようかと考えて、アリスというキャラクターとかけ合わせる事にしました。

――本作では、周りから頼られて喜ぶ姿と怖がらせるために襲う姿の二面性が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

24、25ページで主人公の正体がバレるシーンです。悪い事って、自分では上手く隠せていると思っていても、案外周りには感づかれてたりするんだよなぁと、思いながら描きました。言われてみると、ドッキリする方が居るのでは…？

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

ブラックアリスの物語、全体的に言える事ですが、主人公が闇におちた時の顔が好きです。

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

主人公は学年に一人居そうな子を意識しいます。それと、主人公みたいになっちゃだめだよ。という気持ちで描いていますが、説教くさくならないように気を付けています。

――今後の展望や目標をお教えください。

皆さんが欲しいと思えるアイテムを、たくさん作りだしたいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

主人公が不幸になる物語を受け入れて貰えるのか不安な時期もあったので、こんなに長く描き続けられて幸せです。読者の皆様のおかげです。これからも応援よろしくお願いします。