MEGUMI“チカ”のブチギレで露呈…風間俊介の情けない演技がピカイチ＜それでも俺は、妻としたい＞

2025.03.02 15:56

風間俊介とMEGUMIがW主演する真夜中ドラマ「それでも俺は、妻としたい」(毎週土曜夜0:55-1:25ほか、テレビ大阪・BSテレ東／Leminoにて先行配信、TVerにて配信)の第8話が3月1日に放送された。豪太(風間)の祖母の葬儀に参列したチカ(MEGUMI)と豪太の母・佳子(熊谷真実)が衝突。豪太はチカをかばいながらも、衝撃的な発言が飛び出した。(以下、ネタバレを含みます)

笑って泣ける…夫婦の痛快エンターテインメントドラマ

同ドラマは、連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK総合ほか)の脚本などを手がけた足立紳の同名小説が原作。売れない脚本家の夫と、そんなダメ夫を罵倒する妻の夫婦“性”活を描くエンターテインメントドラマで、脚本・監督を足立自らが務める。

収入なしのダメ夫・柳田豪太を風間、ヒモ同然の夫と息子との生活を支えながら、夫からの誘いは拒絶する恐妻・柳田チカをMEGUMIが演じる。

豪太の母にチカが激ギレ

豪太の祖母が亡くなり、豪太とチカは息子を連れて葬儀に参列。豪太の母・佳子(熊谷真実)と気が合わないチカの嫌な予感が的中し、精進落としの場で、いつものように豪太を褒める佳子から「豪太の才能を伸ばすのが、あなたの役目よ」などと言われイライラが募っていく。

豪太はその場を逃げるように出て、従姉妹の公子(内田慈)と他愛もない話をし、なんとキスを妄想するまで楽しんでいたが、父・作郎(近藤芳正)が慌てて呼び戻しに来た。

そのころ、チカと佳子は激しく言い合いになっていた。チカが豪太を助けていることは理解しているものの「もう少し優しくしてあげられないの？簡単でしょ、そんなこと」と佳子。即座に「全然簡単じゃないですよ。優しくしたいと思うところがないんですけど！」と返すチカ。

戻ってきた豪太が動揺していると、他の親戚にもうんざりしていた様子のチカは「この家族、マジでヤバイわ」と捨てぜりふを残して出ていってしまう。

情けなさが露呈した豪太にチカが最終通告!?

豪太は、チカの怒り具合に呆然としつつも佳子にキレた。「もうさ、ママはさぁ、僕たち夫婦のことにいちいち首突っ込むのやめてよ！チカは一生懸命やってんだよ！」。

ところが、佳子は「やってない。あの子はあんたの味方じゃない」と、別れた方がいいとまで言う。すると、豪太は「何勝手なこと言ってんだよ！本当に別れられたらどうすんだよ！誰が…誰が僕のことを養ってくれるんだよ！」と絶叫。

モノローグで「言ってて心底情けない自覚はあったけど、止められなかった」と豪太の内心が明かされ、その通りに「僕はチカちゃんがいなかったら生きていけないよ。あんな人はいないよ。だから僕は一度でもチカちゃんを喜ばせてあげなきゃダメなんだよ。いい思いさせてあげなきゃダメなんだよ！」と叫び続けた。これには、さすがの佳子も「情けない、がっかりよ」と嘆いた。

息子に甘過ぎる母をもあきれさせた豪太の情けなさ。それに対して、チカの気の強さがラストであらわに。葬儀でひと悶着あった後、1週間も豪太と口を聞かなかったチカは「結果を出せ」と突きつけた。離婚も考えたが、このまま自分が引き下がるのは納得がいかないというのだ。

「誰が僕のことを養ってくれるんだよ」には驚かされ、ダメ夫を体現し続けてきた風間俊介の演技も極まった感があった。癖のある役も自然体で見せてしまえるのがすごい。物語では、豪太は覚悟を決めなければならないときがきたようだ。どんな変貌を遂げるのか、あるいは遂げられないのか…、目が離せない。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部