「僕は彼女のことを知らなかった」突然現れたもう一人の彼氏と消えた彼女…本当の彼女を探す物語に読者から「このあとの話が読みたくなる」の声【漫画】

2025.02.25 18:30

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は2024年12月10日に作者のにくまん子さんがX(旧Twitter)に投稿された『僕(ら)の彼女が消えちゃった、という話です。』をピックアップ。

本作はくらげバンチで掲載中の読切漫画『知ってる彼女を知らない僕(ら)』の冒頭部分にあたるエピソード。X(旧Twitter)に本作が投稿されたところ、5,000件近い「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、作者のにくまん子さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

大好きな彼女が突然いなくなった…

早雪ちゃんは広晴の理想の彼女。「このままずっと一緒にいられたらいい」と本気で思うくらい広晴は毎日幸せだった。ある日突然彼女が消えるまでは…。なんのきっかけもなく、突然彼女は広晴の前からいなくなった。携帯は不通、大学の誰も彼女の行方を知らない。知らないどころか彼女の印象さえ、尋ねる人それぞれで全く異なる…。

ある日落ち込む広晴のまえに一人の男性が現れた。彼もまた早雪ちゃんの彼氏だという…。アラフォーで、できる男風の人。彼が形容する早雪ちゃんもまた全く別人だ。広晴は早雪ちゃんのことを理解していたのだろうか…。本当の早雪ちゃんを追う2人の物語に読者から「め-------------ちゃくちゃ面白かったです」と大きな反響が寄せられている。

作者・にくまん子さん「"完璧じゃない部分"が垣間見える瞬間に魅力を感じる」

――『知ってる彼女を知らない僕(ら)』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

これまでは男女のこじれた恋愛話を中心とした作品を描いていましたが、ここ2-3年でもっと色んな関係性を描いてみたいと思いはじめたのがきっかけのひとつでした。

それと同時に、私自身が以前から日々感じていた「他者との接点が増えるほど、新たな自分に気付かされる」という気持ちを元に、少しずつアイデアを重ねていきました。

――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

過去の作品では、自分にとっての描きやすさだったり、重くドロッとした話を軽快に見せたい等の理由から、登場キャラクターの頭身バランスを低く設定することが多かったのですが、今回はシュッとした見た目の男性二人が女の子に振り回されちゃってる…というギャップを表したかったので、なるべく頭身は高めに、「シュッとなれ～シュッとなれ～」と念じながら(笑)描くことを意識していました。

――にくまん子先生の描く女性たちには共感できるという声が多く寄せられています。キャラクターを生み出すうえでこだわっている点があればお教えください。

その人の生活感だったり、「完璧じゃない部分」が垣間見える瞬間に私は魅力を感じるので、そういったイメージを彷彿させるような描写は意識しているかもしれません。

例えば、きれいなまとめ髪の端からちょっと崩れた後れ毛が見えるとか、服の毛玉とかほつれとか…フェチ的な話ですみません…(笑)

――今後の展望や目標をお教えください。

今までずっと短編読み切りの制作が中心だったので、今後は連載作品の制作にも挑戦したいと思っています。連載だからこそ表現できる物語や愛されるキャラクターを作っていけたら嬉しいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

この作品をきっかけに興味を持ってくださった方々、そして昔から作品を読んで下さっている方々、皆さまにこれからも作品を楽しんでもらえるよう頑張ってまいりますので、どうか長い目でお付き合いいただけますと幸いです！