1回戦敗退が決まった「十六夜咲夜(いざよいさくや)」

「特殊能力の応戦が見ごたえアリ」“東方Project”の人気キャラが繰り広げる麻雀の攻防に反響続出【作者インタビュー】

2025.02.15 12:00
1回戦敗退が決まった「十六夜咲夜(いざよいさくや)」

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、同人ゲームソフトとして根強い人気を持つ「東方Project」のキャラクターたちが麻雀で競い合う『東方Project二次創作シリーズ 切れぬ牌などあんまりない!』(漫画:宇城はやひろ、原作:東方Project、監修:堀慎吾)をご紹介しよう。

「東方Project」といえば、個人サークル「上海アリス幻樂団」によって制作されている弾幕シューティングゲームを中心とした作品群だ。そして、二次創作として麻雀漫画になったのが『切れぬ牌などあんまりない!』で、コミックポータルサイト「カドコミ」などで連載中。以前宇城さんのX(旧Twitter)に、第18話にあたる『時間を操る程度の能力を持っていても勝てない麻雀漫画』がポストされると、1.1万もの「いいね」を獲得している。

特殊能力を駆使しながら展開される“普通じゃない麻雀”

――麻雀での勝負が始まり、運命を操る程度の能力を持つ「レミリア・スカーレット」は、最終半荘前でプラス30という成績の「十六夜咲夜(いざよいさくや)」に「2回戦に進出できるかしら?」と尋ねる。時間を操る能力がある十六夜は、「瀟洒(しょうしゃ)な戦いをご覧にいれましょう」と強気に返した。

そして、天リーグ1回戦4半荘目、親は十六夜で、対戦相手は「ルーミア」「牛崎潤美」「封獣ぬえ」。十六夜は自身の特殊能力「時間停止」の前では無敵だと確信していたが、フタを開けてみると、1回戦で敗退することになり…。

各キャラが特殊能力を発揮しながら進められる麻雀に対し、読者からは「能力の使い方が面白い」「麻雀以外の攻防も見応えがある」などの声が寄せられている。そこで作者の宇城さんに、同作を手がけたきっかけについて話を伺った。

麻雀漫画を描いてきた経験が“鶴の一声”でチャンス到来?

――『東方Project二次創作シリーズ 切れぬ牌などあんまりない!』を描いたきっかけを教えてください。

はるか昔、麻雀雑誌で漫画のプロデビューを目指していたのですが、画力の問題で結局デビューすることができず、ネタばかり残った状態で麻雀漫画からは一度撤退をしました…。

そんなおり、担当編集の千葉さんから東方の世界観を使って麻雀漫画を描いてみないかという企画をいただき、今まで考えていた麻雀のネタを使うチャンスが来た!という感じで、一も二もなく即描き始めた次第です。

東方自体も15年以上前からゲームをしていて当時はファンアートも描くくらい好きだったので、まさか自分が令和になってから商業で東方の麻雀漫画を描くことになるとは…!と不思議な運命にびっくりしています。15年前の自分に教えてあげたい…。

――Xに投稿された第18話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

東方のキャラクターはものすごくたくさんいてそれぞれにファンの方がいるので、対局に出したキャラはすべて主役だと思い、それぞれに見せ場を作るように注力しました。

最初この話は正攻法で戦う「魂魄妖夢」と、イカサマなどの邪道な技を使う「霧雨魔理沙」をダブル主人公にして、お互いを対比させながらストーリーを進めようとしていたのですが、全員を主役として描いているうちに「稗田阿求」というキャラが勝手に動き出して、いつの間にか3人目の主人公として成長をしていたので、描いている自分もすごく驚きました。阿求の活躍ぶりをぜひ見ていただければ…!

――第18話の中で、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

特に気に入っているシーンは4巻20ページの2コマ目、東1局で寅丸星に役満を和了られたシーンですね。1巻の時点で妖夢は、まだ特殊能力アリの麻雀になれていなかったため、たかが役満を和了られただけで動揺していました。ですが、当該シーンでは役満を和了られた事実を平然と受け入れたことが、数々の強敵との対局で経験を積んだ妖夢の成長を感じられることができてすごく気に入っています。

――今後の展望や目標をお教えください。

アニメ化や映画化して、やがてハリウッド映画に進出…!みたいな大きなことを言いたいのですが、漫画を描きながら衣食足りた生活を送れているので、現状でそれなりに満足してます。あえて何か言うとすれば、オリジナル作品で10巻以上出してみたいですね!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

自分ではあまり得意だと認識していないのですが、麻雀や囲碁などのテーブルゲーム系の勝負事を描くことに評価をいただいているようなので、これからも熱い感じの勝負事のストーリーを描いて楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います!

また、今回紹介いただいた『切れぬ牌などあんまりない!』は、12月13日にKADOKAWAより最終巻4巻が発売しております。また、12月7日には日本棋院様より4コマ漫画『ゆるみちゃん』が発売されています。共に電子書籍です。

『ゆるみちゃん』は週刊碁という囲碁の新聞に毎週載っていた4コマ漫画で、電子書籍でないとおそらく一生見る機会がないレアな漫画だと思います。1か月の間にコミックが2冊出たのは10年の漫画家人生で初めてなので、ぜひともご購入いただければ…!

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