ももいろクローバーZが13回目の「バレイベ」開催 早見沙織との朗読劇などでモノノフを熱狂させる

ももいろクローバーZが2月8日、9日に神奈川・横浜アリーナでニッポン放送のラジオ番組「ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo」の番組イベント「ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo ～バレンタイン DE NIGHT だぁ～Z！2025」(バレイベ)を開催。8日の「裏」公演は“鳥”、9日の「表」公演は“花”をテーマに、8日は三四郎と鈴木拓(ドランクドラゴン)、9日は早見沙織と共に趣向を凝らした企画でファンを熱狂させた。

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• 【写真】桜の紙吹雪が舞う中、早見沙織と「青春賦」を歌唱
• 【写真】「フラワーショップ噺の花束」にやって来た「スナック愛輪」のママ(佐々木彩夏)とチーママ(玉井詩織)

小宮浩信の悩みに玉井詩織から手厳しい意見が

13回目を迎えた「バレイベ」の裏公演を彩るテーマは“鳥”。オープニング映像のイラストは都立工芸高校 定時制の生徒の作品が使用され、将来イラストやアニメーションの世界での活躍を目指す若い才能と、ももクロのコラボが実現。

そして「MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰」と、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴がももクロに初めて楽曲プロデュースした「レナセールセレナーデ」でイベントをスタートさせる。

MCではオープニング映像について触れ、登場した4羽の鳥はももクロのメンバーがイメージされていることが明かされ、佐々木彩夏をイメージした鳥が「そっくり(笑)」「強そう！」と大盛り上がり。

衣装もテーマにあわせて“空”や“風”をイメージしていると話し、「この後も、それらをイメージした衣装で登場します。楽しみにしていてください！」と会場のリスナーに呼び掛けて期待をあおっていく。

ここで、最初の企画「スナック愛輪」へ。今回で4度目の開店となる「スナック愛輪」に毎回出演している常連客“すーさん”こと鈴木がサプライズで登場するが、観客は「当然」といった反応を見せる。

その鈴木は、3周年を迎える「スナック愛輪」にプレゼントを持参。花屋に扮(ふん)した百田夏菜子と高城れにがそのプレゼントを運んでくるが、「おしゃれな花」と注文したはずがパチンコ屋の開店祝花のようなド派手で巨大なフラワースタンドが運ばれ、鈴木は「こんなの注文してないよ！」とクレーム。

さらに、花が巨大すぎて鈴木が隠れてしまった上に、ヘッドセットマイクも使えなくなり、「ただでさえ影が薄いのに…」と嘆く。そして、花のお礼として佐々木と玉井詩織がカラオケで「DESIRE -情熱-」(中森明菜)を歌い上げる。

そこに、もう1組のゲスト・三四郎も登場し、小宮浩信の悩みを聞くことに。「僕は芸人の友達しかいないんですけど、相方の相田(周二)はCreepy NutsのR-指定くんとかアーティストさんと友達で、もっと友達を増やすにはどうすればいいですか?」と悩みを打ち明ける。そんな小宮に、玉井は「それは相田さんに聞けばいいんじゃないですか？」という手厳しい返しで笑いを誘う。

続くカラオケタイムでは、佐々木と玉井が三四郎と共に「タイミング」(ブラックビスケッツ)を披露。

「人前で歌うことはありますか？」と聞かれた相田が「ちょうど横浜アリーナで、SUPER BEAVERの渋谷龍太くん、柳沢亮太くんと菅田将暉くんとTHE BLUE HEARTSの『青空』を歌ったことがある」と、2018年に行われた「ニッポン放送 オールナイトニッポン50周年 ALL LIVE NIPPON Vol.6」を振り返り、メンバーは「すごい！」と称賛。

最後に、全員でラッツ＆スターの「め組のひと」を歌って企画を終え、出演してみての感想を小宮に質問。ゲームで負けた罰ゲームとして“ですよ。”のネタを披露したことについて、「こんなたくさんのお客さんの前でスベるなんて思いませんでした」と苦笑を浮かべていた。

特撮の提供楽曲などで裏公演を締めくくる

企画コーナーの後は、百田と高城のソロライブ。百田は、2月12日(水)に発売するソロアルバム『ビタミンB』のリード曲で、氣志團の綾小路翔が作詞・作曲を担当した「惚れたが勝ちのI LOVE YOU」を披露。どこか懐かしさを感じるミュージックラインが特徴で、一気に会場の雰囲気を変える。

一方の高城は、2024年に行われたソロコン10周年ツアー「まるっと10年まるごとれにちゃんポジティブがすぎるツアー」のテーマ曲「ポジティブ・アテンションプリーズ！」で会場の外周を歩き、リスナーとの交流を楽しむ。

再び、ももクロ全員が勢ぞろいし、ライブは後半戦へ突入。オープニングで話したとおり、背中に“羽”のような装飾が付いて“鳥”をイメージした衣装にチェンジした4人は、それに合わせて構成された選曲「The Diamond Four」「BUTTOBI!」、太田胃散TVCMタイアップソング「誓い未来」、さらに「BIRTH O BIRTH」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」の5曲を歌唱。

アンコールでは、2025年も佐々木のソロコンサートが開催されることを発表。ソロコン10周年を祝うコンサートとなり、佐々木は「10年の成長を感じていただきたいと思います！」と意気込みを明かす。

そして、2024年10月にリリースした大槻ケンヂ率いる特撮の楽曲提供による「やわく恋して ～ずっと僕らでいられますように～」、太田胃散TVCMタイアップソング「HAND」で裏公演を締めくくった。

ゲスト・早見沙織の思いに合わせた花束を作る

2日目、表公演のテーマ“花”に合わせて、薔薇をイメージした鮮やかな衣装で登場したメンバー。「マホロバケーション」「レナセールセレナーデ」の2曲を披露する。

なお、この日のオープニング映像にも都立工芸高校 定時制の生徒の作品が使用され、MCでは「色とりどりのお花、かわいいよね！」と触れたことで衣装の話題に。「衣装もかわいい～？」と問い掛け、観客からは「かわいいー！」の声が。

テーマに合わせた新企画も展開するということで、最初のコーナーはメンバーが演じる「フラワーショップ噺の花束」。高城と百田の姉妹が切り盛りする生花店は、来店客のエピソードを聞き、その思いに合わせた花を選び花束を作る、少し変わった生花店。

そこに「スナック愛輪」のママ(佐々木)とチーママ(玉井)が訪れ、「来てくださるお客さまに、いつもの感謝の気持ちを込めたい」と花束をオーダー。だが、2人は赤と紫の花で構成された花束を「好きじゃない」と言った挙句、お代は「スナック愛輪」の常連客・鈴木につけるというオチが繰り広げられる。

続いての客としてやって来たのは、ゲストの早見。花束を作るため、早見に色々と質問をしていくが、高城と「そば好き」が共通していることが明らかになったり、「女子校時代に友人たちと交換していた」といったバレンタインエピソードを紹介。

そんな早見が花束を贈りたい相手は両親とのことで、自身のライブによくフラワースタンドを贈ってくれるという。

「いつももらってばっかりなので、お返ししたい」と話す早見。早見のファンの間で両親が“最古参”と呼ばれていることから、「最古参へ、感謝を込めて」という言葉を添えたいと話す。また、早見の母が早見のことを「推し」と呼んでいることが明かされ、会場はほっこりした空気に。

「たくさん良い話を聞かせてもらったから」と、高城から早見へ歌のプレゼント「M&S～ママパパへ～」が贈られる。高城が30歳になる年に自身の両親に向け、これまで育ててくれたことへの感謝を込めたバラードで、曲を聞き終えた早見は感極まった様子で「すてき…ありがとうございます！」と感謝。そして、「感謝」の意味を持つカスミソウ、薔薇、ガーベラが使われた花束が完成した。

ゲストの早見沙織と「朗読劇」に挑戦

さらに、声優の早見が出演してくれたということで、いつもの「バレイベ」ではメンバー4人で行っている「ラジオドラマ」企画を、ももクロ＆早見の5人による「朗読劇」に変更。

「風ノ逢魔ガ岬」と名付けられた朗読劇は、地元の人も近寄ることのない“入らずの岬”にまつわる伝説を信じた兄貴(高城)と弟分(百田)が、大風の魔女(早見)と契約し、病に侵された母親の命を救おうとするのだが…というストーリーが展開。

魔女の使者・赤目ウミウを佐々木、ナレーションを玉井が担当し、「朗読劇」の最後は悲劇の物語に合わせて、死すら超越するほどの深遠な愛を歌った「風の詩を聴かせて」(桑田佳祐)をももクロ＆早見で歌い、会場をしっとりとした空気で包み込む。

コーナーを終え、佐々木は「『バレイベ』で毎回ラジオドラマをやっていますけど、いつも『これで大丈夫なのかな？』と思っていました。早見さんの朗読を聞いて、『こうやってやるんだ！』と分かりました」と、早見のおかげでやっとラジオドラマの本質に気づいたことを話す。

他の3人も早見の表現と歌を絶賛し、早見も「これだけ多くのモノノフの皆さんの中に入って朗読をやったり、歌を歌ったり、こんな光栄なことはありません！」と貴重な体験を喜んだ。

早見沙織との美しいハーモニーでモノノフを魅了

早見と声優にまつわるトークで盛り上がった後は、玉井と佐々木のソロライブへ。玉井はステージスクリーンに映し出された森の中で、どこか心寂しいメロディーに反して、力強い歌詞や歌声が魅力的な1曲「ベルベットの森」、佐々木はおなじみ「だって あーりんなんだもーん☆」をパフォーマンス。

そして、毎年恒例の企画コーナー「バレンタインチョコ争奪ゲーム」を挟み、「バレイベ」を締めくくる最後のライブコーナーへ。

色とりどりの花をイメージするように、それぞれのメンバーカラーの衣装に着替えた4人は、「裏」公演でも披露した「花は咲きたい 鳥は飛びたい」、今年の「バレイベ」にピッタリの歌詞がある「BIRTH O BIRTH」に加え、「夢の浮世に咲いてみな」「いちごいちえ」「やわく恋して ～ずっと僕らでいられますように～」「オレンジノート」の5曲で会場を熱気に包む。

アンコールでは、「青春賦」で再び早見とコラボレーション。桜の紙吹雪が舞う中で、美しいハーモニーを響かせ会場を魅了し、早見は「皆さんと一緒に素晴らしいステージを過ごすことができて、夢のような1日でした。モノノフの皆さんも最高でした！」と感想を語る。

早見がステージを後にすると、再びももクロの4人で「走れ！ -ZZ ver.」と「誓い未来」を披露。会場には4色のサイリウムが輝き、まるで花畑のように彩られ、百田が「バレンタインのイベントということで、私たちからのハートを受け取って、帰っていただけたら！」とあいさつ。

他の3人も手でハートを作り、最後は「ラジオも全力！ ももクロくらぶでね～！」というラジオ恒例のあいさつで、2日間にわたって盛り上がったイベントは幕を閉じた。

なお、バレイベ「表」公演の見逃し配信は2月10日(月)夜11時59分まで、配信チケットの購入は2月10日(月)夜6時59分まで可能となっている。

※「BIRTH O BIRTH」の「O」は、正しくはストローク付きの「O」