渡邊渚「自分で納得して選択して人生を歩んでほしい」読者の言葉には自身が救われた気持ちに

2025.02.02 12:25

提供：WEBザテレビジョン

元フジテレビアナウンサーでフリーランスとして新たな活動をスタートさせた渡邊渚が、フォトエッセー「透明を満たす」(講談社)を発売。1月29日に発売記念イベントを都内で開催した。

発売に安堵感と書き終えたことに自身を称える場面も

2020年に入社したフジテレビを2024年8月末に退社し、現在はエッセー執筆やモデル業、バレーボール関連のMC、メンタルヘルスにまつわる講演など、アナウンサーの肩書を離れて多彩に活動している渡邊。

彼女にとって初めてのフォトエッセーは、本書のために書き下ろされた長編エッセーと、新境地を感じさせる充実のフォトパートで構成された一冊となっている。

登場時に少し緊張した表情を見せていたものの、司会者からの「発売おめでとうございます」の言葉に笑みをこぼした渡邊。

率直な感想を聞かれると、まだ実感は湧かないようだが、ようやく発売された安堵感と書き終えたことに「よくここまで頑張った！」と自身を称える一幕も。

5万字におよぶ文章量を3週間ほどで書き上げたそうで、子供のころから書くことは好きで、毎日日記を書いていたことを明かし、本書の執筆に関してもこの1年半で経験したことや書き留めてきたことをまとめただけで、大変だったという感想はないと語った。

フォトパートは「誰でも笑顔になれるということを感じてほしい」

また、フォトパートに関しては、エッセーパートとちぐはぐな感じにならないように各内容を意識して素で飾らない透明感ある写真に仕上げていると言い、PTSDだからこれができないとか、写真を撮られることができないと思いたくないし、思われたくもないと告白。誰でも笑顔になれるということを写真を通じて感じてほしいと力強く語った。

一日で行ったという撮影は、本書にも登場する妹が帯同し、和やかな雰囲気の中で行われたとのこと。お気に入りカットは、ライトにより夕日が差し込むような幻想的な瞬間を演出したという一枚を挙げた。そこには柔らかなまなざしでしっかりと前を向く渡邊の姿が収められている。

読者の「涙がとまらなかった」という言葉で救われた気持ちに

読者から寄せられた感想の中で特に印象的なものは、「涙がとまらなかった」という言葉だったと話した渡邊。

本人は泣かせようと思っているわけではなく、体験したことや思ったことを書き留めただけと語ったが、それを悲しいと感じてくれる読者がいることが分かったとき、自身が苦しんできた1年半を皆さんが受け止めてくれたように感じ、渡邊本人が救われた気持ちになったという。

逆境や病気、うまくいかないこと、誰しもが持っている生きづらさを感じたとき、元気になった渡邊渚を思い出してほしい、それをこのエッセーから受け止めてほしい、そんな強い意志と使命感が発売への原動力になったようだ。続けて、自分で納得して選択して人生を歩んでいってほしいとの思いがあることを加えた。

2025年の目標は「恐れずにトライ、楽しいと思ったことにチャレンジ」

ほか、家族が読んだ感想を聞かれると、つらい思いをさせたのではないかとの心配もあったようだが、家族もまた涙を流したという。いつもそばで寄り添ってくれた大親友の妹からも長文のメッセージをもらったといい、「なぎちゃんの生き方はかっこいい、憧れのお姉ちゃんだよ」と言葉を送られ、込み上げる感情と共に感謝の思いが溢れたようだ。

本書は決してメンタルヘルスに関することに悩んでいる人たちだけに向けたものでもなく、同年代の女性にだけ伝えたいわけでもなく、誰しもが目を向けなければいけない大切なテーマが一文字一文字大切に、丁寧につづられている。

最後に2025年の目標を聞かれると、恐れずになんにでもトライしていくこと、楽しいと思ったことにチャレンジしていくことを力強く語った。