見上愛、2026年度前期“朝ドラ”W主演の一人に決定「涙が出てしまいました」＜風、薫る＞

2025.01.25 23:33

見上愛が、2026年度前期の連続テレビ小説「風、薫る」(NHK総合ほか)のヒロインに決定し、1月24日に東京・NHK放送センターで行われた制作発表・主演会見に、脚本を担当する吉澤智子氏、制作統括・松園武大氏と共に登壇した。

激動の時代を生きた二人のナースの“バディ”作品

連続テレビ小説114作目となる同作は、看護師という職業の確立に大きく貢献した実在する二人の人物をモチーフに描く、看護の世界に飛び込んだちょっと型破りな二人のナースの冒険物語。

明治時代、西洋から伝わった看護学を学ぶ人々は“トレインドナース(正規に訓練された看護師)”と呼ばれ、医療看護の世界に新風を起こした。同じ看護婦養成所を卒業した一ノ瀬りん(見上)と大家直美の二人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがて“最強のバディ”となって世界を切り拓いていく姿を描く。

脚本は「広重ぶるう」(NHK BSP4Kほか)、「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)などを執筆した吉澤氏が担当する。

なお、もう一人の主人公・大家直美役はオーディションで決定する。

見上愛、万感の思いを込めて喜びを語る

涙ながらに登壇した見上は、1週間前に同作主演の決定を聞いたと言い、「この会場に出てきた瞬間にやっと実感が湧いて、涙が出てしまいました」と会見がスタート。

「今までは夢や目標をあまり決めないようにこのお仕事してきていて。それは、自分でいろんな出会いに制限をかけないためにと思ってやっていることでしたが、その中でも“朝ドラ”のオーディションは毎回挑戦していたんです。なぜ自分がそうやって挑戦してきたのかなと考えた時に、やっぱり“出たいな”と思っていたんだと思いました」と“朝ドラ”への思いを告白。

さらに、「私は朝の時間はとても大事だと思っています。その朝の始まりが、どんな始まり方をするかによって、一日が変わっていくなという感覚があるので、皆さんの一日がすてきになるきっかけを作れるようなドラマに出演できるのは、ものすごく光栄なことだと思います」と笑顔を見せた。

そして、「今回私は、明治時代を演じるのも初めてで、バディの設定の作品を演じるのもほとんど初めて。看護師の役をしっかり所作を学んで演じるのも初めてなので、この“初めて尽くし”を楽しんでいけたらいいなと思います」と、意気込みを語った。

制作統括が明かす見上愛の起用理由

会見には、制作統括を務める松園氏も登場。見上の起用については「大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)でご一緒させていただきました。役への向き合い方、豊かな表現力、人の目を引く存在感、そしてフランクでチャーミングなお人柄に触れ、ぜひ主人公・一ノ瀬りんという役を演じていただきたいと強く思った」とオファーの理由を明かした。

また、脚本を担当する吉澤氏は「脚本家になった時から女性のバディの話を書きたいと思っていました。優しいたくましさを持った二人のドラマになればと思っています」と念願の作品だとコメント。

最後に見上は「『風、薫る』という作品で、皆さんの心に届くような物語を伝えていけたらなと思っています」と締めくくった。