「トリガー ニュースの裏側」でチュ・ジョンヒョク演じるカン・ギホ

「スロウトレイン」で話題のチュ・ジョンヒョクが“腹黒策士”と呼ばれる理由は?最新作では印象ガラリ…泣き虫の若手PD役<トリガー>

2025.01.22 11:10
「トリガー ニュースの裏側」でチュ・ジョンヒョク演じるカン・ギホ

1月2日に放送された新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」(TBS系)で、多部未華子演じる都子の恋人オ・ユンスを演じた韓国俳優チュ・ジョンヒョク。同作では好青年なキャラクターにもかかわらず、放送後には「“腹黒策士”だからロマンス詐欺かと心配しちゃった」の声がSNSで飛び交い、話題を呼んだ。現在はキム・ヘス主演の韓国ドラマ「トリガー ニュースの裏側」で、ヘス演じる爆裂チーム長オ・ソリョンに全幅の信頼を寄せる契約社員カン・ギホを演じている彼が、韓ドラファンから“腹黒策士”と呼ばれる理由とは。注目度急上昇中のジョンヒョクのキャリアに迫る。

バーテンダーから俳優に転身

「スロウトレイン」では、ひたすら優しい韓国イケメンぶりで日本の女性視聴者のハートをがっちりつかんだジョンヒョク。日本のドラマへの参加は初めてだったが、出演が決まってから猛特訓したという日本語のセリフも流ちょうで、作品全体に流れる穏やかな空気にごく自然に溶け込む温かみのあるキャラクターが印象的だった。

そんなジョンヒョクは、1991年7月27日生まれの33歳。韓国では大学で演技を学ぶ俳優が多い中、彼はホテルのホスピタリティやマナーを学び、バーテンダーとして働いた異色の経歴を持つ。社会に出て、サービスマンとして働く中で演技に興味を持ち、映像の世界へ。独立系映画に出演し、演技の経験を積んできた。

「ウ・ヨンウ―」“腹黒策士”クォン・ミヌ役で注目

20代も終わりに差し掛かる2020年頃から、本格的に映像の世界で活動を開始。オーディションで700倍の倍率を勝ち抜いて正式に芸能界入りすると、その後はNetflixシリーズ「D.P.-脱走兵追跡官-」(2021年)の憲兵イ・ヒョサン役、「ユミの細胞たち」(2021、2022年)のゲーム開発者・ルイ役、「ハピネス」(2021年)のキム・スンボム役など話題作に次々と出演し始めた。

そんな彼にとっての出世作が、日本でも話題を集めたNeflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(2022年)。ジョンヒョクは、主人公ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)と同期の新人弁護士クォン・ミヌを演じた。

当初から、自閉スペクトラム症のヨンウが評価されることを「差別だ」と主張していたミヌ。学歴コンプレックスも手伝って高学歴のヨンウに対し屈折した劣等感を持っており、掲示板にあらぬ内容を書きこむなどヨンウへの嫌がらせがエスカレート。その腹黒さには視聴者から「演技がうますぎて腹が立つ」の声も上がったほどで、権力に弱く、策略を巡らせるその姿から“腹黒策士”のキャッチフレーズが定着した。

終盤は同期弁護士のチェ・スヨン(ハ・ユンギョン)といい雰囲気になり、よりリアルで人間くさいキャラクターとして愛されたミヌ。だが、「スロウトレイン」で都子が釜山で住むためのアパートの保証金として都子から100万円を預かるエピソードが描かれると、腹黒キャラのイメージもあって「ロマンス詐欺では?」と不安がよぎったファンもいたようだ。

「トリガー ニュースの裏側」では泣き虫な若手PD役

とにもかくにも、30代に突入してすぐに大ヒットドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で一躍その名と顔を知られることになったジョンヒョク。その後も、剣道の有力選手を演じた映画「万分の一秒」(2023年)や、好感度抜群のスター芸能人を演じた「正直にお伝えします!?」(2024年)、さらには「スロウトレイン」への参加…と、着実にキャリアを重ねている。

毎週水曜に新エピソードを配信中の最新作「トリガー ニュースの裏側」で演じるカン・ギホは、テレビ局の調査報道チーム「トリガー」に所属して3年目の未熟な若手プロデューサー。無茶ばかりする上司ソリョンを全面的に信頼し、自分の感情に素直で泣き虫な部下、という役どころだ。

そして「ウ・ヨンウ―」のミヌ同様、学歴コンプレックスを抱えている。1月15日に配信された第2話では、会社の上層社員から低学歴を指摘され、悔しさのあまり号泣。途中からチームに加わった年長のハン・ドへのライバル心も相当なもので、自分の企画をハン・ドが盗んだと思い込み「ハンPDは猫系かと思ってたけどキツネだった」と激怒。ソリョンがハン・ドをかばう姿勢を見せると「心変わりですか?俺かキツネか、どっちをとるかはっきり言ってください!」と泣いて抗議した。

だが、ジョンヒョク自身は今作の会見で「ギホはハン・ドのカッコよさは認めています」とも。崩壊寸前のトリガーチームが解散を免れるためには一致団結が不可欠だが、今はまだバラバラの方向を向いているギホやハン・ドがどうタッグを組んでいくのかも「トリガー」の今後の見どころとなりそうだ。

確かな演技力を武器に、韓国ドラマ界で存在感を示し始めたジョンヒョク。“腹黒策士”とまで言われながら最終的には愛されるキャラクターに昇華した「ウ・ヨンウ弁護士―」のクォン・ミヌのように、最新作「トリガー ニュースの裏側」でも愛すべきキャラクターを作り上げるに違いない。

「トリガー ニュースの裏側」は、ディズニープラスのスターにて毎週水曜に2話ずつ新エピソードを独占配信中。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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