足立梨花(@adacchee) 撮影/山田健史 スタイリスト/奈雲恵里 ヘアメイク/杉村理恵子

足立梨花が振り返る結婚の決め手、「プロポーズをされると泣けるんだ」という発見も

2025.01.18 06:03
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タレントで女優の足立梨花が、コミックシーモアで連載中のなかおもとこ氏による同名電子コミックをドラマ化し、1月7日よりテレ東ほかにて放送がスタートした「マイ・ワンナイト・ルール」で主演を務める。2023年に手話パフォーマーのTATSUと結婚した足立にとって、本作は結婚後初の主演ドラマ。私生活の充実と同時に仕事観の変化も実感しているという彼女に、結婚の決め手や今後の展望、仕事における“マイルール”などを聞いた。

──本作のタイトルにもある“ワンナイト”をはじめ、男女関係にも様々な形があります。足立さんがパートナーに対して求める条件というと何かありますか。 

足立 最終的に自分の味方をしてくれる人、ですかね。味方になってくれる人が近くにいるだけで心強いと思うんです。もしかしたら、彼氏と結婚相手とで求めることに違いがあるのかもしれないですね。彼氏だったらドキドキ感や目の前のキラキラとか優しさとか、そういうものだけでもいいんですけど、結婚となると、それだけだとダメな部分があるよなと思ったり。どちらにしても、やっぱり私は一緒にいて落ち着く人、何でも話せる人というのは、大事かなと思います。

──2023年にご結婚された足立さんですが、決め手はどんなことだったのでしょうか。

足立 自分の年齢というのはもちろんありました。「この年齢で付き合うんだったら、今後も考えなきゃいけないよね」ということは前提にあって、あとはお互いのタイミングですかね。結婚って、どっちかだけがしたいと思っていてもできないじゃないですか。でも何かきっかけがあったからというよりかは、自然と「結婚どうしようか」みたいな話が2人の間に流れたという感じです。「結婚はタイミングだ」という人がいるけど、そういうのって実際にあるんだなと思いました。本当に結婚するまでは「タイミングってなんだよ」と思っていたんですよ(笑)。でも色々あって、タイミングというものがあることがなんとなく分かってきたんです。以前、お付き合いした方でお互いのタイミングが合わなかったんだなという経験もあるし。

──いわゆる、プロポーズをされてビビビと来る、みたいなことではないんですね。

足立 だけど、お互い「そうだよね」となった流れでも、「プロポーズをされると泣けるんだ」ということは新しい発見でした!(笑)プロポーズされると分かった上でプロポーズを受けているんですけど、あんなに感動するもんなんだなって。やっぱり、そうなってみないと分からないことってたくさんあるんだなと知りました。

──お互いに分かりきっていたとしても、プロポーズはした方がいいと。

足立 絶対、した方がいい!大事です。

──2024年は足立さんにとってどんな年でしたか。

足立 2023年に結婚して、2024年に結婚式をして、とプライベートの変化がすごく大きかった期間でした。仕事への向き合い方も色々と変わって、良い意味でも余裕ができたし、悪い意味でも余裕ができた。以前の私は、例えばバラエティ番組などに出ていた時にも、尖っていたと思うんです。だけど、丸くなった。それが良いのか悪いのかは置いておいても、ちょっとずつ自分の中での変化は感じています。若い頃みたいにがむしゃらにはやっていないというか、なんでもかんでも手当たり次第という感じではなくなった。良い余裕なのかもしれないし、もしかしたら良くないのかもしれない。2024年は「何が正解なんだろう」と悩んだ1年でした。2025年の自分がどういう風になるのか、まだ想像がつかないです。

──結婚を機に仕事の価値観が変わることってありますよね。

足立 そうですね。やっぱり「これだけは優先させたい」というプライベートの事柄も出てくるし、でも仕事は仕事としてやらなきゃいけない部分もあるし。「結婚したしね」というように、周りの見方が変わる部分もあると思うんです。それでガツガツしていたら、「まだ落ち着いてないの?」と余裕がなさそうに見えたりして。この作品でも描かれているように、女性がガツガツしていたらどう見られるか、というようなことを私も考えているのかもしれません。それこそ「結婚したから次は子どもかな」みたいな見え方もされるだろうし。今、私たち夫婦はそれを考えていないけど、「そうじゃないよ」というのも変かな、とか。

──仕事をする上での“マイルール”はありますか。

足立 「自分の気持ちに素直でいること」。バラエティ番組でVTRを見てのリアクションとかももちろん求められるんですけど、作ったリアクションは視聴者にバレる。だから、自分自身が楽しむことを一番に優先しています。ドラマでも、自分が視聴者として一番のファンでいることを大事にしていますね。

──それは、これまでの経験から培ったものなのでしょうか。

足立 そうかもしれません。VTRを見てワイプでリアクションをする時も、「お願いします」と言われても難しいじゃないですか。若い頃は頑張っていたんですけど、「ワイプがうるさい」「VTRに合ってない」と言われたりもしました。だけど、素で楽しんでいる時は言われないんです。それに、素で楽しんでいるところはたくさん使われるんだなということも分かった。だから、その場を楽しむことが大事なんですよね。あれをしなきゃ、これをしなきゃと思っていると素直に動けないので、何もできずに終わることも多くて。それから、その場を楽しむように変えました。

──2025年はどう過ごしたいですか。

足立 余裕のある女性でいたいです。お仕事の部分では、もう少し攻めの姿勢を見せてもいいのかなとも考えています。「足立梨花」であることには変わりないんですけど、プライベートは「足立梨花」ではないから、「足立梨花」でいる時は、もうちょっと面白いことにチャレンジしていってもいいのかなって。別に安定していなくてもいいのかも。プライベートでは安定してたいけど。バラエティーももちろんやっていきたいし、女優さんもやっていきたい。私は両方とも楽しいと思っているんですけど、もしかしたら余裕が出てきて面白みのない人間になっちゃったのかな、という悩みもあります。これからは、そこを打破していくための“マイルール”が必要なのかもしれません。

撮影/山田健史 スタイリスト/奈雲恵里 ヘアメイク/杉村理恵子衣裳:ワンピース(LILLIAN CARAT)、パンプス(ダイアナ ダイアナ銀座本店)、アクセサリー(auca)

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