香取慎吾、松岡充、加藤浩次の明るい仲良しトリオに心が救われる＜人にやさしく＞

2025.01.17 17:30

今から23年前に放送されたドラマ「人にやさしく」(2002年、フジテレビ系)を覚えているだろうか。東京・原宿の街を舞台に、「3ピース」と名付けた一戸建てに同居する前(香取慎吾)、太朗(松岡充)、拳(加藤浩次)という若者3人と、突如見知らぬ母親から「預かってください」の手紙と一緒に現れた小学生・明(須賀健太)が共に「明るく、楽しく、ファンキーに！」をモットーに暮らしていく青春子育てグラフィティだ。彼らの明るいノリと他人同士が暮らすことで生まれる温かさは見ていて心地良い。4人の出会いが描かれた第1・2話を紹介する。 (以下、ネタバレが含まれます)

突如現れた100万円の札束と小学生・明

現在FOD・TVerでは「#ドラ活浸れ、超自分的ドラマ生活。」キャンペーンを開催中で、2月7日(金)まで第1話が無料公開されているほか、全話を順次無料配信している。

前、太朗、拳の3人の理解者は、原宿でバーを開く憂(りょう)と、憂の兄で刑事の龍一(陣内孝則)、それに店員の花子(小西真奈美)だ。産休臨時教師・のぞみ(星野真里)が花子を頼り田舎から出てきてそこに加わった。

第1話は「この子を預かってください!?」。前、太朗、拳の住む家の前に、100万円の札束が入った封筒が落ちていた。「持ち主に返そう」と前、「天からの授かりものだ」と拳。結局、「三等分して1日だけ持ってみるか？」という太朗の提案で、貧乏な3人は、しばしリッチな気分を味わうことに。だが、人の良い前は働いているアウトドアショップに来た外国人にお金を貸して、太朗は超豪華なワインを飲み、ギャンブル好きの拳は馬券を買って…それぞれ100万円を使い果たしてしまう。

その夜、家の呼び鈴の音が鳴り、ドアを開けると、そこには制服を着てランドセルを背負った小学生の男の子・明が「迎えに来ますから、それまで預かって下さい」という母親の手紙を持って立っていた。3人はこの子をどうする？と真剣に話し合い、憂たちの協力も得てしばらく明と共に暮らすことにする。

転校したばかりの小学校に馴染めない明を前が励ます

第2話は「登校拒否かよ!?」。前たちはそれぞれ仕事をこなしながら、明を学校に行かせなくてはと気がつく。明が通っていたのは都内でも超一流の有名私立小学校。しかし、授業料が未納だったため明を除籍したという校長の冷酷な対応に、前は怒って明を連れて帰って来てしまう。前が教育委員会に事情を説明し、明はようやく地元の原宿小学校に通うことができるようになる。前が明を連れて原宿小に行くと、担任として現れたのはのぞみだった。

早速、明は教室に連れて行かれるが、のぞみから「みんなに自己紹介して」と言われても、もじもじするばかり。のぞみはクラスメイトとは違うランドセルのせいで、明が同級生にとけ込めないのではないかと心配する。前は明の話を聞いて、叱咤激励した。

第1・2話共に、前、太朗、拳の3人が辛い過去を持ちながらも、支え合って元気に過ごそうと努めているのがポジティブで良い。子役の須賀健太がなんとも可愛らしいのはもちろんのこと、男4人で立ちションするシーンがあったり、まだまだ線の細い香取、松岡、加藤の3人が若さ爆発させた演技でぶつかり合っていたりなど、20年も経つと時代は変わったなと感じることも少なくない。けれども、元々他人である4人が絶妙なバランスで成り立っている彼らの生活が始まり、見ている方もワクワクする。これからどんなハプニングが起こるのだろう。配信中にチェックしてみたい。