国土交通省「スタッドレスタイヤ付けて!」 ひと目で分かる矛盾が「ガチすぎる」と話題に…

2025.01.17 04:45
提供:Sirabee

国土交通省「北陸信越運輸局」が警報級の大雪を注意喚起。投稿された車両のタイヤ部分に、ツッコミが続出している。

「おしゃれは足元から」という言葉もあるように、コーディネートの中でも「足元」はかなり重要な存在。


なお現在X上では、国土交通省「北陸信越運輸局」の公式アカウントの投稿した車両の「足元」に対し、多数のツッコミが寄せられているのをご存知だろうか。



大雪に対する注意喚起


8日、北陸信越運輸局のXアカウントは「【大雪情報】長野県の皆様」と題し、「1月9日~10日にかけて警報級の大雪となる可能性があります」と、注意を喚起。


続けて「お出かけの際は最新の気象・道路情報をご確認いただき、車に乗る際は、スタッドレスタイヤに加えチェーンの携行(装着)、行動予定の変更の検討もお願いします」と、呼びかけた。


同ポストには白い車体をした車両の写真が添えられており、当然こちらもスタッドレスタイヤ、およびチェーンを装着して万全の装備、と思いきや...。



「ネタかと思ったら公式だった」


なんと、本来であればタイヤが装着されているべき箇所には、戦車や重機でお馴染みの「キャタピラー」がセットされていたのだ。


長野県の冬

スタッドレスタイヤの「ス」の字も見当たらない光景は人々に衝撃を与え、件のポストは投稿からわずか数日で1,500件近くものリポストを記録。直前のポストのリポスト数は10件のため、いかに異常事態であるかが窺えるだろう。


Xユーザーからは「ガチすぎるやろ」「なんだ、このキャタピラー!?」「北陸だとやはり、これくらいの装備がいるのか...」「長野県のスタッドレスタイヤって、キャタピラーって意味なの?」「ネタアカウントかと思ったら、公式だった」など、切れ味鋭いツッコミが続出する事態に。


やはり長野県の冬は、こうしたキャタピラー車両が必需品となるのだろうか...。そこで今回は、話題の投稿の意図を確認すべく、北陸信越運輸局のX担当者に詳しい話を聞いてみることに。


すると、衝撃的な「長野県の真実」が明らかになったのだ。



この担当者、ノリノリである


https://twitter.com/hokushin_kouhou/status/1876911108587446299


件のポストを投稿した経緯について、北陸信越運輸局の担当者は「当局を含む長野県管轄の地方運輸局、地方整備局、地方気象台、高速道路会社などで、大雪に関する注意喚起のプレス発表を行いました」「警報級の大雪の可能性ということで、過去には当局管内の高速道路や国道で車の立ち往生が発生し、大きな社会的影響を及ぼしました」と振り返る。


長野県の冬

その際、同様の社会的混乱を避けるためにも「インパクトのある写真で皆様の目に留まって頂ければ」という思いから、こちらの写真をチョイスしたという。


写真の詳細について、担当者は「長野県の野沢温泉村の公道で以前、私が撮影した写真です。当局の運輸支局では車検や新車登録も管轄していますが、若い職員の中には『見たことがない』という人物もいるため、一般の方々にとってはさらに珍しい車だと思ったことも、インパクトがあると思った理由です」と、説明している。


かくして、スタッドレスタイヤとチェーンの携行を呼びかけているにも関わらず、そのどちらも装着していない最強(?)の車両の写真が投稿されたのだ。それにしてもこの担当者、ノリノリである。



雪国の人間も「2回しか見たことない」


ちなみに、件の車両は「クローラー」仕様に改造されたもの。一般的に認知されている「キャタピラー」という名称は、アメリカの「キャタピラー社」の登録商標なのだ。


こうしたカスタムは、いくら長野が雪国とは言えかなり珍しいようで、北陸信越運輸局の担当者も「雪の多い北陸信越地域でも珍しいと思います。スキー場の宅配便等の車両としてたまに見かけますが、私も過去に2回ほどしか目にした経験がありません」と、振り返っていた。


長野県の冬


その性能は折り紙付きで、積雪の中でも雪上車に近い走破性があると思われる。


今回、ポストがねらいどおり(?)話題となった件について、担当者は「正直、ここまで大きな反響があると思っておらず、非常に驚いております。写真だけでなく、発信の内容についても了知頂きたいと思います」ともコメントしていた。


雪に備えた装備を整えるのも大切だが、「運転を控える」という選択肢も重要である。ぜひ、参考にしてほしい。



執筆者プロフィール


秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。


新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。


X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。


(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

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