リアルなZ世代たちの群青劇がスタート! シゴデキ編集者の「リア恋男子」現る【未恋~かくれぼっちたち~#1】

リアルなZ世代たちの群青劇がスタート! シゴデキ編集者の「リア恋男子」現る【未恋~かくれぼっちたち~#1】

2025.01.16 11:10

※本コラムは『未恋~かくれぼっちたち~』第1話までのネタバレを含みます。

■通称“かくれぼっち”たちの群像劇がスタート!

出版社のマンガ編集部を舞台にしたZ世代たちの群像劇『未恋〜かくれぼっちたち〜』(カンテレ・フジテレビ系/以下『未恋』)が、1月9日にスタートしました。

ちなみに、Z世代とは一般的に1996年から2012年までに生まれた世代を指すらしく。1996年生まれ(ギリZ世代!)のわたしは、『未恋』が始まるのを心待ちにしておりました。あまりにもギリギリすぎるので、自分をZ世代に当てはめてもいいものか悩むところではありますが……(そこは置いておいて)。

Z世代に関わらず、スマホが誕生してから人々が孤独を感じることって減ってきていると思うんです。

例えば、寂しさを感じたとしても、スマホを開けばたくさんの人とリアルタイムでつながることができる。しかし、LINEに何人も“友達”がいたとしても、心から信頼できる友達がいるのかは別問題。居場所はあるはずなのに、なぜか虚しくて寂しいというのが、Z世代が抱える言葉では言い表せない孤独感なんです。

そんなZ世代の孤独感をいちばん体現しているのが、売れっ子アイドル漫画家のゆず(弓木奈於)。ゆずって、はたから見たらめちゃくちゃ順風満帆なんですよ。シュール系漫画『ちりがみくん』シリーズが大ヒットしているため、「お金なら捨てるほどあるんで」なんて言っちゃうくらいにお金持ち。しかも、めちゃくちゃ顔がかわいいときた。

ゆずが現実世界にいたら、「前世でめちゃくちゃ徳を積んだんだろうな〜いいなぁ〜」なんて思っていたかもしれません。でも、ゆずは自分のイメージを守るために日々葛藤しているんですよね。

漫画家として活動している彼女は、ビジュアルで売っているわけではないのに、“かわいすぎる漫画家”というキャッチコピーをつけられたせいで、「漫画の実力で評価されるべき。女で勝負すんな」「かわいすぎるってほどでもない。クラスで3番目くらい」「漫画家なのに承認欲求高すぎ」なんてアンチコメントを寄せられてしまう。

また、深夜に麻婆丼を食べていただけでネットニュースになり、「麻婆丼が好きなんだ! 好物は甘いものだけかと思ってた!」と言われてしまうのもしんどすぎる。たとえ甘いものが好きだったとしても、麻婆丼は食べるやろ〜!! とツッコミを入れてやりたいところです。

SNSが発展してから、他人の幸せを目にする機会が多くなってきましたが、その裏にある不幸はなかなか目に入らなかったりします。

この間、元モーニング娘。の辻ちゃんがYouTubeで「すごい幸せそうですね! とか、楽しいことばかりでいいですね! とか思われがちだと思うんだけど、本当にそんなことなくて。幸せそうって思ってくれるのもすごくうれしいけど、辻ちゃんはいいよねっていうのはまた違うなって思ってて。でも、SNSを発信する立場としてマイナスなことを発信するのはどうなんだろう? って思うの」と言っていたのを見て、ハッとしたんですよね。

たしかに、自分もSNSには楽しいこととかうれしいことしか載せないなって。なのに、それを忘れて、「あの人はいいなぁ。それに比べて自分は……」と悲観してしまったりする。

これも、Z世代(というか、SNS世代)あるあるなんでしょうか。ネットの世論に追い詰められて、漫画執筆のモチベーションを失ってしまったゆずの気持ちも、Z世代は共感できるけれど、もっと上の世代になると「どうして顔も知らない人の意見に左右されるの?」とか思ったりするのかなぁ。

■令和には珍しい肉食系ヒロイン!

編集部に断りなく漫画休載を宣言してしまったゆずを説得しに向かったのが、漫画雑誌「コミックブーン」の編集者の健斗(伊藤健太郎)です。健斗は、家でも残業するほど仕事熱心。

徹底して準備を重ねることで、予定通りに行かない漫画刊行の仕事をそつなくこなすため、社内では“ミスターリスク回避”と呼ばれています。

キャラクター紹介を見た時点では、「健斗って冷酷な人間っぽいな?」と思っていたけれど、まったくの勘違いでした。健斗は、北風と太陽でたとえるなら、太陽側の人間。

脱走してしまった犬が、健斗の足の間にスッと入ってきて落ち着いていた姿を見て、「絶対にいい人やん……」と確信しました。犬は警戒心が強いから、普通は見知らぬ人の足の間であんなにリラックスできません。よっぽど、「この人は大丈夫だ〜」と思ったんだろうな。ゆずを追いかけていたはずなのに、犬が足の間に入ってきたがゆえに、身動きが取れなくなってしまうところも、やっぱり優しすぎる!

健斗は無理に理由を問いただしたりしないから、ゆずも「ゆずもゆずに困ってるんです! まわりのあれこれについていけなくて! 少し、止まってほしいんです! まわりも! ゆず自身も!」と本音を吐露することができたんだと思います。

そして、「止まってもいいと思います。落としましょう。今回は、休載します。想定外のことに陥ったら、誰でも困りますよ」とすぐに了承してくれたあたりも、「この人は、わたしのことをひとりの人間として見てくれている!」と思えたポイントだったんだろうなぁ。

ゆずは、このあたりから、健斗に恋に落ちたのかもしれません。「付き合ってくれませんか?」と言い、健斗が「えっ?」と戸惑ったのを見て、「……散歩」と追加したのも、もしかしたら作戦だったりするのでしょうか!?

ゆずは、令和には珍しい肉食系ヒロインなんですよね。健斗が着ているジャージとお揃いのものを購入し、「ジャーン! 買っちゃいました!」と満面の笑みで見せるのも、あざとくてきゃわいい!

思ったような反応じゃなかったら、「かわいいとかなんとか言ってくださいよ!」とかわいく怒れるのも、モテてきた女の子って感じがします。

それだけでなく、健斗が暮らすマンションの管理人さんに部屋番号を聞き出し、「おはようございます!」と現れちゃうのも、ヤバすぎる(いろいろな意味で)。それなのに、「うわっ、怖い」とかならないのは、弓木さんの演技力だなと思います。いい意味でポップだからこそ、じめっとしたアクションを起こしても笑えちゃうんですよね。

■健斗が“リア恋”すぎる……。

ゆずの孤独を知って、健斗は一緒に暮らすことを決意するのですが、誘い方がリア恋すぎました。「一緒に住みましょう」と言ったあと、ちょっと置いてから「……か?」と付け加えるところも良かったし、ゆずが“同棲”というワードを出したとき、「同棲!?」ときょどっちゃうのも尊かった!

でも、大事なところはちゃんと決めるのが、健斗なんですよね。ゆずに「確認ですが、付き合っていくという認識でよろしいでしょうか?」と聞かれた時、急に真面目な顔になって、「ええ。彼女です」と答えたのにはギャップ萌えしちゃいました。

ただ、第2話からは健斗の“ずっと忘れられない人”ことみなみ(愛希れいか)が、健斗の心を惑わせる存在になってきそう。なんでこのタイミングで〜! と思うところもありますが、三角関係がどう展開していくのかちょっぴり楽しみ。

ではでは、次回の放送でまたお会いしましょう!

(菜本かな)

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