＜監察医朝顔＞「初めて“お父さん”って呼ばれた…」風間俊介“桑原”の表情が秀逸ドラマ再注目で「白風間くんもいい！」の声

2024.12.28 14:30

2025年1月3日(金)にSPドラマ「監察医朝顔2025新春スペシャル」が放送されることで今また注目を集める「監察医朝顔」。始まりは2019年7月期にフジテレビ“月9”枠で放送されたドラマシリーズだが、その第1シーズンがこの冬、FOD・TVerで開催中の「#ドラ活浸れ、超自分的ドラマ生活。」で順次無料公開中。上野樹里演じる監察医・万木朝顔の活躍を中心に描く一方で、シリーズスタート時は朝顔の恋人だった桑原真也(風間俊介)の味わい深い演技も序盤の見どころだ。(本記事には第1シーズン第4話までのネタバレがあります)

まじめで誠実、だが小心者…朝顔の恋人・桑原

「監察医朝顔」は、作・香川まさひと、画・木村直巳、監修・佐藤喜宣の同名漫画を原作に、上野が「のだめカンタービレ」(2006年)以来13年ぶりに“月9”枠で主演を務めたヒューマンドラマ。原作の設定をアレンジし、母が東日本大震災の津波に巻き込まれて行方不明となったままの法医学者・朝顔(上野)と、彼女の父でベテラン刑事の平(時任三郎)がタッグを組んで、遺体の謎を解き明かしていく物語として描かれた。2019年の第1シーズンに続き、2020年に2クール連続で第2シーズンを放送。2021年1月と2022年9月にはスペシャルドラマも作られた。

桑原は朝顔の恋人として登場し、夫となる人物。第1シーズンでは野毛山署強行犯係の刑事だったが、平の後押しもあって神奈川県警捜査一課に栄転する。まじめで誠実、刑事としてのやる気も十分な一方で、小心者で心配性な一面もあるキャラクターだ。

平と2人きりのシーンで見せた桑原の静かな“決意”

朝顔が桑原と結婚するまでのいきさつも描かれる第1シーズンは、風間が演じる桑原の表情の演技が素晴らしい。12月29日(日)まで無料公開中の第3話では、家族を津波から守れなかったと悔やむ平の言葉を隣でじっと聞き、感極まっていく…その心境の移り変わりを、表情だけで体現。

最後に平に「朝顔をよろしく頼む」と託されると、その重いバトンをしっかりと受け受け取るように頭を下げ、グッと盃を飲み干した。言葉はなくとも、その一連のしぐさから桑原の誠実な人となりが十分に感じられる。

そして12月31日(火)まで無料公開中の第4話では、朝顔の妊娠が判明。朝顔とともに初めての妊婦検診に臨んだシーンが印象的だ。「もう彼女、仕事を休んだほうがいいでしょうか」と不安そうな表情から一転、医師に「落ち着いてください、“お父さん”」と優しく呼びかけられると、ポーッとした表情に。帰り道では「初めて“お父さん”って呼ばれた…朝顔！俺がんばるよ！」とガッツポーズを作ってみせ、“父になる”決意と覚悟をこちらも絶妙な表情の演技で体現している。

“白風間”と“黒風間”が両方見られる2025年に期待

役によって好青年でも屈折した悪役でも演じこなす風間に、ファンの間では“白風間”“黒風間”の呼び名も定着している。2025年1月5日(日)スタートの大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」(NHK総合ほか)では、山東京伝を見出した“地本問屋”のリーダーで横浜流星演じる主人公・蔦屋重三郎と対立する鶴屋喜右衛門(つるや・きえもん)を演じる。主人公のライバル役ということで、ファンからは早くも「黒風間くんが見られそう！」と期待の声が上がっている。

その一方で、今あらためて注目を集める風間の代表的“いい人”キャラクター・桑原。今回の無料公開で改めて「監察医朝顔」を見た視聴者からも「やっぱり白風間くんもいいなぁ！」「桑原くん大好き。それにしてもこのドラマ5年前？風間くん変わらなすぎ！」の声が上がっている。第4話で“第1章”が完結し、第5話(1月2日木まで無料公開)からは朝顔の新たな挑戦が始まる。新章では、彼女をサポートする新米夫・桑原の表情にもあらためて注目したい。